malのあっちこっちブログ

山・旅・料理。。。

気ままに、気張らず、、出来ることを、、、

沢の季節がやってきた・・・

2010-05-21 07:00:37 | 
今年も沢の季節がやってきた。。。

例年は6月からのスタートなんだが、今年は5月スタートになった。

かなり前から予定を23日の日曜に組んであったのだが、残念ながら土曜は30度になろうかと言う

好天らしいが、日曜は駄目らしい。だが、それも仕方ないだろう・・・多くの人がこの日に予定を

組んでしまっているので、変更は出来ない。



シーズン入りごとに毎年、雪山始めや沢始めを行なう。

こうして危険予知の訓練や予習を行なって、注意喚起を促す。


今年は丹沢で行なうのだが、たまたまこの日が全国植樹祭で天皇陛下がご来場になるらしい。

関係各所に確認した結果、交通規制はご来場になる前後だけらしく、朝夕は大丈夫との事で決行と決まった。

しかし、間違っても事故は起こせない・・・全国ネットで流れちゃうからね。。。



で、シーズン始めの装備確認を行なった。



ヘルメット

物の本によると、ヘルメットの寿命は3年だそうだ。バイクなんかでも同じらしい。

3年以内でも、変形していなくても大きな衝撃を受けた物とか、傷がついたりしている物はその効果が

得られないらしい。

外のプラスティックと内側の発泡スチロールが経年劣化によってその強度保持能力を失って行くのだそうだ。

アタシのも3年目、細かな傷はついているが、未だ十分使えると思っていたので、チョットショックだ。





沢用ハーネス

クライミングの物とは違う。

クライミングは垂直あるいはそれ以上のハングを登る事がある。ここで落下した場合、その衝撃は

体重×距離でかなりのモノになる。それを受け止める道具として、もっとシッカリした作りになっている。

沢でもそういう壁が無いわけではないが、基本的にクライミングとは違うのですこし簡便なモノを使用する。

但し、黒部や飯豊、朝日の一部にはクライミングと同じ壁が沢山あるので、そういう所を攻める人達は

それなりの装備で行くことになる。





ネオプレーンの靴下・スパッツ・手袋

コレは絶対条件ではない。靴下は暖かいのでネオプレーンを使っているが、何でもいい。

スパッツもしたくなければ要らない。岩にぶつけた時の緩衝材にはなる。

手袋は何でもいい。素手の人も一杯居る。岩を掴むので細かな傷が沢山つくのでアタシは愛用している。






沢靴・・・左・フェルト、右・5-10ラバーソール

アタシはこの2足を使い分ける。

フェルトは奥多摩とか丹沢で、岩にヌメリや水苔がある場所で履く。

ラバーソールは上越や会越、北ア、東北などで花崗岩やスラブ系の岩が多い場所で使う。草付きでも

威力がある。但し、水苔やヌメリが多い沢では全くグリップしない。下山時などフェルトに比べて

よりアプローチシューズに近く、減りも少ないのでお気に入りである。

仲間内でベストと評判なのはウールフェルトのソールのようだ。

全てにグリップが効くと言われている。但し、素材が柔らかい為、7回の遡行で張り替えているらしい。

そのため2足必要になり、1回の張替え費用は6~7000円ほど掛かるそうだ。

沢は足元のグリップで、遡行速度や登攀能力に大きな差が出る。






カラビナ類とATC、ロープマン

カラビナは安全環付きとそうでないものを使い分ける。

環付きは命にかかわる確保の時、環無しはそれ以外で使う。

基本的には全て環付きがベストと思うが、スピードが出なくなる。そのため環無しを使う時は

ロープの向きや2丁掛けで外れないようにするとか様々なルールに基づいて使う。

ATCは懸垂やセカンドビレイなどで使う。

ロープマンはセカンド以降で登攀の際、フィックスロープにかませて落下防止に使う。






スリング各種

上から60cm用2本、80cm用2本、120cm用2本、240cm1本、捨て縄用6mm、デイジーチェーン、プルージック用4mm。

スリングの用途は多すぎて一言では説明できないので省略。

ただデイジーチェーンはセルフビレイ用、240cmは通称お助け紐と呼ばれて、2~3m離れている人を

助ける時に使う。

プルージックは結び方で、この場合メインロープにその結びをして、万が一の時落下を制御するためである。






カラビナとスリングは遡行中、こんな風にしてハーネスにつけている。

登攀時はたすきに掛けたスリングに取り付けて、使い易くして登る事が多い。






バイルハンマー

ハーケンを打つ時、コレが必要になる。またピック側は草付きなどを登る時威力を発揮する。

付いているロープは身体と連結させるためのモノで、落とさないためである。



これ以外に



左からユマール・・・フィックスロープに絡め、コレにテンションをかけて登る。その時、ユマールは

身体と連結させておく、こうする事で落下防止が出来る。


ルベルソ・・・懸垂などで使う。


エイト環・・・ATCなどが国内に入ってくる前は、コレを皆が使っていた。


ハーケン・・・岩の隙間などに打ち込んで、コレに両側にカラビナ、真ん中がスリングの通称ヌンチャクを掛け

リードがロープでランニングビレイを取る時などに使う。


これ以外にロープがある。沢では大体8mmのダブルロープを使うが、長さは10mから60mまで

その時の沢状況で使い分ける。



マア、こんなものを腰から下げて、ジャラジャラ言わせながら歩く訳ッス。

えっ、何が楽しい?って・・・

そりゃあアータ・・・やってみなはれ。。。