笑顔抱きしめ

小さな幸せの元を探して
身の回りのこと・大好きな木村拓哉さんのこと

届けてくれて、ありがとう!!

2014-09-23 | ドラマ「HERO」
90分間の映画を見ているようだった、最終話。

10話は、壮大な11話の前振り。
前後半と考えてくれたらと、話してたけど、最終話だけでも、判る。
なぜ、担当検事が久利生になったかは、どこにも語られていないけど、
それは、もう、いい。

田村が、検事としての信念を持って起訴を申し出、城西支部全体が、事に当たった。
その中心が久利生。
でも、それは、担当検事と言うだけではない、この起訴するという決意に至ったのは
これまでの久利生の存在が、事に当たる姿勢が、城西支部の面々にしみこんでいったから。
「おれたち検察なんだから、やっぱ事件には真正面に向き合って、いかないとだめでしょ」

わかりやすい言葉だけど、それを実践するのは難しい。
そのぶれない姿勢が、この一丸となって真実を求める城西支部を育てたのだと。

今回のシリーズ、
すっと、こうやって久利生さんの姿勢がしみこんでいくのを見ていた様に思う。

最終話。
圧巻は、もちろん、法廷のシーン。

あの長いセリフを、リハから、一度もNGを出さずに・・・と、羊チャンは語っていたけれど
久利生を生きている拓哉君に取っては、久利生が語る言葉は、間違えようがなかったと思う。
彼の信念は、そのまま、拓哉君の中にあるもの。

国分に、問いかける言葉を考え、検事の席の方を向いて、そして、思いつく。
この表情の変化も凄い。

そして語った言葉
「裁判って何てこんなくだらないこと やってるんだろうって。いや、すいません。」
そういったときの、片手でのごめんなさいのポーズ。
「それぞれの立場から被告人に光を当てることによって 真実を浮かび上がらせて行く。
 それが裁判なんです。」と、言った時の場所を指したポーズ。
どの仕草も、久利生として、話してるときの自然にわき出たような仕草。

「正義は一つじゃない」
そう語る久利生。検察は上からしか見ないと考える新聞記者との違い。

それぞれの立場があることを、しっかりと踏まえた上で、でも、法廷という場所は、裁判は・・・と、語る。

みんなが、それぞれの立場から被告人に光を当てることによって 真実を浮かび上がらせて行く。それが裁判なんです。
そこにはすごい大事なルールがあって。
犯人は嘘をつくかもしれませんが、それ以外のこの法廷に居る人すべて
”絶対”に、正直でなければならないということ。
正直で真っすぐな光を当てなければ 真実は見えてこない!

相手に届くように語りかける久利生。
この言葉の内容の重みと、その言葉の平易さが、久利生そのものだと思う。

そして、この言葉をリアルに、心を存在させて語ることが出来るのは、拓哉だから。

と、彼の言葉に感動しつつも、黒いスーツの後ろ姿にうっとり。
広い肩から、細い腰へ なんて綺麗な逆三角形。

ご免ね、拓哉君、やっぱりあなたは美しい!!

最後、国分に向き合って、一歩下がって姿勢を正して、「ありがとうございました」と頭を下げる。
この久利生の姿勢が、人の心を開くんだなと思った。

城西支部の面々もいいお仕事をしましたね。
牛丸さんも、ぶれなかった。
「鍋島次席が見込んだ・・・」そう言ってくれたことが、久利生には大きな力になったと思う。

宇野君も、成長したなぁって感じた、国分家訪問。
「人としてどうなのかって事ですよ!」という末次さんの言葉は最後に国分を揺さぶった大切な言葉。
内容はもちろん凄いけれど、この、言い方の末次さんらしさがいい。

墓地は、鍋島さんのお墓でしたね。
裁判の日の朝、ずっと、自分を見守ってくれてた鍋島さんの墓前に手を合わせる。
「検事をやっていて良かったですか?」 という、麻木の問いに
「ずっと、ぶれないでいられたから。」と、答えた久利生。
これは、鍋島さんの前で、もう一度決意表明をしたのだとも思う。

田村検事と馬場さんも、こうやって、検事としてまっすぐに向き合っている今だから
お互いを認め、そして、前に向かうために吹っ切れたところがあるんだろうな、

始める前は、いまさらHERO?だったけれど、見ている間にどんどん新しいメンバーも好きになった。
そんな大好きな城西支部のメンバーと共に、変わらない、そして、一層大きくなった久利生さんを届けてくれたこと、
本当に嬉しかった、楽しかった。

ありがとう!!!

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久利生を生きている拓哉君。
法廷での、久利生さんの言葉を聞きながら、
ゆがんだ光しか当てられない人には、拓哉君のすばらしさは見えないと、思った。

ロイドとして存在しながら沫嶋黎士でも有り、すぐ後に、宮本武蔵になり、そして、久利生を生きる。
そのどれもが、その人として生きるのは、困難な人たち。
その生き様をも、外見も含め、そのひとたちになりきってる、その人として生きてる。

この半年の作品をちゃんと見てる?
ほんの少しずつでも、自分の目で見たら、それぞれの異なる輝きが見えるはず。
しっかり見たら、輝きの中にある、彼の凄さが判るはず。

この法廷シーンが、あの27時間TVの直後に収録されたことは、判っていたけれど、
まったく、それを感じさせない完成度の高さに、彼のものつくりへの姿勢を見た。

そして、そのどちらもが、フジテレビという同じ局の番組と言うことを考えても、
HERO最終話の続きにあるスマスマの内容を見ても、この局とは、離れて、役者の仕事が出来たら良いなと、つくづく思う。

グーパーウォーク1