金谷武洋氏の「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」を読んだ。金谷氏は現在の日本語文法は英文法に影響されて歪んでおり、「が」と「は」の説明ができないから早急に三上章氏が考えた三上文法に代えるべきだと主張されている。
日本語は文法が簡単だ。名詞には性別がない、冠詞もない。動詞は人称変化がない。動詞が人称によって変化しないから主語がなくてもかまわない。というより主語がないのが日本語文章だ。日本語では述語だけで文章になる。基本文型は「笑う」「かわいい」「花だ」の三種類だ。これに修飾のための補語を付けていけば日本語の文章になる。「我が輩は」と「我が輩が」に使われる「は」は主題を表す助詞で「が」は主格を表す格助詞と説明する。
今回の本は日本語と英語は完全に違った原理で作られており、思想そのものが違っている。
本書によれば日本語は共感の言葉、英語は自己主張と対立の言葉で世界語としては日本語が優れている。日本語を話せば米国人も中国人も喧嘩をしなくなり世界がより平和になるのではないかというのである。
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