日銀券を増刷して日本国を救う村島定行のBlog

①日本は世界最大の債権国、お金がなければ刷りなさい②英語を多用すると次第に馬鹿になる③靖国参拝は日本人の義務だ。

戦後最長のデフレとは

2009年10月01日 | 経済
 このブログで何回か「戦後最長のデフレ」という言葉を使いました。色々調べてみましたが誰も戦後最長のデフレと言う言葉を使っていません。これはバブル崩壊後の1990年代半ばから現在までのほぼ15年ほど続いているデフレを指します。この期間のある時期について戦後最長の好景気(2003年から2007年まで)という人たちもいましたがこれは外需産業に関しては多少よかったと言う程度で国民の収入は減り続け、暮らしは悪化し続けていました。総合消費者物価指数は+になったかもしれませんが輸入品(石油とかとうもろこし等)の値上がりによるもので輸入品を除いた物価指数はここ15年ほど確実に1.2%ほどのマイナスになっています。重度のデフレが15年ほど続いていることは確実です。こういう背景を見ることができず戦後最長の好景気等というマスコミ、学者、政治家達のものを見る目のなさはあきれるばかりであると思っています。
 失われた15年などという文学的な表現が使われますがその正体は重度のデフレです。私はこれを戦後最長のデフレと名づけています。史上最長かどうかはっきりしないので戦後最長としています。デフレは通貨の供給量が不足すると発生します。江戸時代、第5代将軍綱吉の時代に金と銀の生産量が落ち、一方で社会が発展し生産量が増加してデフレになったと言われています。この時代のデフレが現在のデフレより長かったか短かったかはっきり分かりません。 現在のデフレが戦後最長であることは確実です。
 バブル崩壊後に陥った日本の混乱と低迷は起こっている現象を正しく把握できないところに起因しています。戦後最長のデフレという言葉はこの混迷から抜け出す方法も明確に示しています。
 名前を正しく付けることは大事なことです。名前を考えることは学問すると同じ程度に大事なことです。よく考えないといい正しい名前を付けることが出来ません。戦後最長のデフレを戦後最長の好景気だなどと言う人達が多いのは日本人がものを考えなくなったことを示していて、淋しい限りです。
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