スペリア―リというアンブロの代表作

　アンブロを代表するスパイクと言えば、多くの方がアクセレレイターを連想すると思います。

　しかし過去にはコロンビア代表のカルロス・バルデラマが愛用した本革スパイク「ペレ・スペリア―リ」が、アンブロの代表作でした。

　ちなみに１９９０年代のアンブロは、日本市場において現在のデサントではなく株式会社アクロスが配給を行っていました。

　補足ですがバルデラマは、コロンビア代表の試合ではリーボックを履くこともあり、ブラジル代表のドゥンガのように

　「クラブではヤスダ、代表ではリーボック」

　というように、契約内容を隔てていたのかもしれません。

　ちなみにこの「ペレ・スペシアーリ」はイタリア製であり、アンブロがどれだけこのスパイクを丁寧に扱っていたかが伺えます。

　２０１８年には１９９８年フランス・ワールドカップでマイケル・オーウエンが履いたスペシアーリが、日本国内では１００足限定で流通しました。

　スペシアーリは現在、アンブロの製造ラインからは外れているようですが、再流通させたらよいと思うのです。

　今、大英博物館で日本のマンガ展が開催されているのですが、同時に日本を訪れた海外の方がレコード店でレコードを買う風景が日常化していると言います。
　
　僕はもうＣＤすら購入しませんが、レコードの持つ音の温かみを感じたいと思う方が案外多いようです。

　海外の店舗よりも日本の店舗の方が良いレコードと出会える頻度が高いようで、こうした物の温かみを感じたいと思うならば、サッカーでは

　「伝統の本革スパイク」
　「職人の手作業による精密な技術」

　があると感じたのです。

　アンブロはバルデラマやオーウエン以外にも

　アラン・シアラー　イングランド代表
　遠藤保仁　日本代表
　ペペ　ポルトガル代表

　など多くの選手が愛用してきましたし、スペリア―リの流通を求める選手、案外多いのではないでしょうか。