塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

バルセロナ、ネイマールを手中へ

2013-05-26 22:39:22 | 日記
 ネイマールがバルセロナに移籍します。

 サントスは彼の移籍に伴い、ミランからロビーニョを復帰させる青写真を描いていますが、ミランにとっても悪くない話
だと思います。

 日本代表でも細貝がヘルタ・ベルリンへの移籍を決意しましたが、細貝の場合は

 1・同じブンデスリーガ1部での移籍
 2・指揮官と既にアウグスブルク時代に面識があること
 3・ワールドカップを視野に入れた際、レヴァークーゼンよりも常時出場が見込める

 という、ネイマールよりも格段にリスクを下げた代物です。

 スペイン語とポルトガル語は似た言葉で、ダニ・アウベスとアドリアーノ、ふたりのセレソンも彼の加入を歓迎するでしょ
う。

 メディアからは相当数のインタビューの申請が行われるはずですし、雑誌のカバーも飾る機会は多いと思います。

 ですからバルセロナ到着後、住居が早い段階で決まり、サントスとの生活習慣の違いを体験しながら慣れていくこと、これ
がまずネイマールに求められます。

 プレ・シーズンキャンプも同時に大切になりますが。

 彼とガンゾの欧州移籍は、もう数年前から囁かれていましたが、この時期に決定したのは正直驚きです。

 ブラジルは以前ほど給料の遅配が目立ちませんし、何よりワールドカップ前年に環境を変えることは、どんな選手にも躊躇
します。

 今更ながらですが、ネイマールの胸中には

 「フィジカル・コンタクト、マンマーク、ゾーンなど多様な守備網を経験するには渡欧するしかない」

 とかんがえが過ったのでしょうか?

 ルイス・フェリペ・スコラーリからすれば、セレソンの顔が故障離脱しないことを祈るでしょうが、ガンゾがサンパウロに
移籍先を求めたのとは対照的ですね。

 もしカカとロナウジーニョ、そしてジャジソンなど比肩するであろう選手の体調が万全であれば、ネイマールの心中も穏や
かになるのでしょうが。
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パルセイロ・レデース、0-6で完敗を喫す

2013-05-26 18:56:41 | 日記
 横山謙三から代表監督を引き継いだハンス・オフトは、自身が目をつけた選手を招集すると徹底して、蹴る、止めるという
基礎動作を反復させることを徹底します。

 その中にはラモスとカズ、ふたりのブラジル出身者も存在し、

 「俺たちは代表選手なんだ!
  ふざけるのもいい加減にしろ!!」

 と強い反発がオランダ人に向けられたものです。

 しかしオフトからすれば、代表招集選手ですら基礎動作に難があると考えた末の指示でした。

 ほんのわずかのタイミングのずれ、正確にボールを扱えないことはアジア予選を戦う前に何としても改善しておく必要があ
りました。

 「自由演技は素晴らしい、しかし規定演技が全くダメ」

 前任者からそう糾弾された武田修宏はその一例でしょうね。

 ではどうして彼が代表選手だったかと言えば、やはり武田の特徴である自由演技、言い換えれば相手最終ラインとの駆け引
きと、リバウンド・ボールに強い事。

 カズ、中山、そして高木に備わっていない個性があった為です。

 僕は今日、南長野運動公園に長野パルセイロ・レディース対常磐木学園の試合を観戦に出かけましたが、0-6という大敗
の以前に、常磐木学園に選手たちが明らかに

 「基礎動作とフィジカル・コンタクト」

 で勝っていた事実があります。

 本田監督がS級ライセンスを持つ長けた存在であっても、そんな簡単に選手の技術と筋力を底上げすることが出来ません。

 穿った言い方をすれば、今のなでしこチャレンジ・リーグは、施設も選手の力量も学生の方が優れているという見方さえ出
来るのではないか。

 そう思えるほど驚く形となりました。
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常盤木学園の素晴らしい戦いぶり

2013-05-26 18:56:41 | 日記
 戦術に面でも常盤木学園は非常に洗練されていました。

 彼女たちは最終ラインを4バックで形成されていましたが、攻撃の際はしっかりハーフエーラインまで押し上げが成され、
同時にフィジカル・コンタクトにも長けていました。

 また守勢の際はディフェンシブ・サードでラインを固定するなど、そのラインの位置取りはメリハリがついていました。

 一方パルセイロ・レディースは3-4-3の布陣で挑みましたが、3バックの欠陥であるサイドの空間を幾度も同じよう
な形で突かれ、失点を重ねます。

 選手、監督も3バックでは最終ラインを全てカバーできない事を承知しています。

 ですから両翼とサイドハーフが相手サイドバックのオーバーラップを防ぐ動作が必要なのですが、ほんのわずかなボール
のズレ、タイミングの悪さがマイボールを失う要因となります。

 特に常盤木学園の方はタッチラインを割るであろうボールに追いついていたのに対し、パルセイロ・レディースは失う場
面が多かったですね。

 パルセイロはミドル・サードでボールを失った際、最終ラインの3名はプレスではなく

 「リトリート」

 で対応します。

 つまり、後退することで相手が使える空間を消去しようとしたのですが、今日の試合はこれがマイナスに働いてしまいまし
た。

 常盤木学園の選手たちはドリブルで突っかける空間が目の前に開けた形になり、パルセイロ・レディースはMFとDFの間
を巧く利用されていました。

 すべての面で後手に回った印象が強い試合でした。

 今日の試合は佐藤、大橋、藤井、そしてアンバサダー土橋にコーチ籾谷と、トップの関係者も観戦に訪れていましたが、そ
れは今日終了後に行われた

 「ビエイラ・セミナー」

 の為かもしれません。

 観客数は415名というアナウンスでしたが、観客動員を増やすには今日の試合内容では正直厳しいと痛感した次第です。
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ジュペスとふたりのコルドバが支えたコロンビア代表

2013-05-26 01:08:45 | 日記
 コロンビアは続くフランス・ワールドカップにも出場しますが、ここでバルデラマを筆頭に90年代を牽引してきた代表選手
たちが一戦を退きます。

 それでも2001年、自国開催のコパ・アメリカで優勝するなど、2000年代前半まで彼らはまだ競争力を維持していまし
た。

 代表の軸になったのがふたりの「コルドバ」、GKのオスカル・コルドバとDFのイヴァン・コルドバです。

 特に後者はあれだけ移り変わりの激しいインテルの中で、ハビエル・サネッティと共に入団した2000年以降、常に主軸と
して活躍し、引退後はインテル・フロントの一員として厚い信頼を得ています。

 またミラン、PSGに在籍したマリオ・ジュペスも、コルドバと共に最終ラインに君臨した実力者でした。

 しかしそんな彼らもメジャー・トーナメントとは程遠く、ワールドカップからも遠ざかる形となりました。

 ラダメル・ファルカオ、ハメス・ロドリゲス、そして忘れてはいけないグランパスエイトのダニルソン。

 コロンビア代表が近年勢いがあるのは、サッカー協会と国全体が育成と既存戦力の見直しを図ったための出来事なのか、それ
とも上記3名のような実力者は、たまたま偶然に生まれ育ったものなのか。

 熱心にコロンビア代表を追いかけているわけではないので、僕には判別が付きません。

 ただ2004年にオンセ・カルダスが、1989年にはナシオナルがそれぞれトヨタカップに参戦するなど、他の中南米諸国
同様、コロンビアにサッカーが根付いているのは間違いありません。

 ですから世界規模で名声を得ているファルカオを軸に、新しい政策、それが育成であり選手の輸出になるのでしょうが、この
芽を大切に育てることで、コパ・アメリカとワールドカップ、ふたつのトーナメントに参戦する可能性は高まるはずです。

 ファルカオもロドリゲスも、今夏の移籍市場で騒がれる存在ですしね。

 ちなみにインテルはマッツアーリの就任を発表しましたが、グアリンの存在も気になるところです。
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フェアトレードコーヒーでコロンビア代表を思う

2013-05-26 00:56:42 | 日記
 昨日僕はフェア・トレードコーヒーを購入しました。

 使っているコーヒー豆は2種類、タンザニアとコロンビア産ですが後者はとにかく麻薬カルテルが暗躍し、国内情勢が常に
危ういと囁かれています。

 実際誘拐事件は多く、麻薬カルテルが米国と常に緊張関係にある事は確かです。

 しかし実際の所、コロンビアの人々は朗らかで土地も風光明媚なところが多く、この治安体制の不備だけが大きく取り上げ
られ、諸外国に正確な姿が伝わっていないと考える人が存在します。

 嫌な言い方ですが、ブラジルでも誘拐、特にサッカー選手の両親、親戚が巻き込まれる事は多く、近年ではロビーニョとル
イス・ファビーアの身内が誘拐されると言う事件が起きました。

 僕が意識してコロンビア産コーヒーを買ったのは、彼らが遂に1998年以降遠ざかるワールドカップ出場とを抱擁できそ
うだからです。

 90年代コロンビアはとにかく突出した個性で知られていました。

 その代名詞がファウスティーノ・アスピリージャで、当時彼を一躍有名にしたのが、1992シーズンから始まったミラン
の無敗を58で止めた張本人だったためです。

 在籍していたパルマにもトマス・ブロリンとジャンフランコ・ゾラが存在しましたが、このコロンビア代表の印象はとにか
く強いものでした。

 またバルデラマにフレディ・リンコン、そしてエスコバルと攻守に素晴らしい人材を擁したコロンビア代表は、アルゼンチ
ンの地で世界を揺るがします。

 「0-5」

 というアルゼンチンをに完封した事実は瞬く間に世界中を駆け巡り、意気消沈したアルゼンチン代表監督バシーレは、それ
までの方針を撤回し、

 「ディエゴ・マラドーナ」

 に救いを求め、何とかアメリカの地に到達します。

 逆説な話ですが、もしコロンビア代表がここまでアルゼンチンを叩きのめさなければ、マラドーナの復帰とドーピングのよ
るワールドカップからの追放は無かったかもしれません。

 そしてこの勝利により、コロンビアがアメリカ大会の有力候補となったのですが、結末はご存知の通りです。
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