塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

類まれなるカズのリーダーシップ

2011-10-20 23:24:22 | 日記
 逆に日本サッカーがプロとアマチュアの「狭間」の時期にあった1990年代前半は
カズのように、ぐいぐいと周囲を引っ張る存在が脚光を浴びました。

 でもそれは当然の光景ですよね。

 「カズは日本サッカーの5年先を歩んでいる。」

 そう評したのは当時の読売クラブの指揮官ダ・シルバですが、カズはブラジルに限らず

 「プロの生活はこうなんだ!!」

 ということを、同僚やメディアだけでなく、ファンたちにも積極的に伝え、環境改善に
奔走していました。

 例えば

 「キリンカップで来日したクラブ、代表にはボーナスがでるのに、日本代表にはどうして
  手当てが出ない?」
  
 「日本代表なのだから、ジャージに日の丸をつけよう!」

 周囲からすれば、生意気な奴と訝しがられたようですが、でもカズの働きかけによって
代表にはボーナスが支給されるようになり、

 「日の丸」

 の無いジャージなど、今では考えられません。

 カンさんもおっしゃっているように、リーダーには様々な能力が必要なのですが、当時の
カズは間違いなく日本サッカーのリーダーでした。

 そして今でもカズを越える日本サッカーの

 「牽引者」

 は現れていない気もするのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カン・サンジュン氏の作品と日本代表の現在の立ち位置

2011-10-20 23:15:17 | 日記
 昨日から集英社新書

 「リーダーは半歩前を歩け」

 を読み始めました。著者はカン・サンジュン氏です。

 カンさんの下には様々な書評が届いているようですが、僕はカンさんが読者に対して
相当の気配りを見せている点に、大きな好感を抱いています。

 「難しい言葉を用いず、読者が読み飽きない書籍づくり」

 その意図が読んでいてよくわかるので、関心のある方は是非読んで見て下さい。

 リーダーが半歩前を歩くというのは、今の日本社会で言うならば、

 「日本代表とアルベルト・ザッケローニの関係」

 がその代表例では無いでしょうか?

 監督は既に挨拶が日本語で出来るほど溶け込んでいますし、イタリア料理よりも日本
料理を好んで食べていると聞きました。

 そして自身が長年過ごしてきた

 「イタリア方式」

 を選手に押し付けるわけでもなく、相互理解を深める為に多くの時間を費やしています。

 トルシエがある意味

 「オレのやり方についてこい。そうすればお前たちは必ず強くなる。」

 という権威主義のもとで戦術を植え付けていた際に、その軍隊にも似た雰囲気が多くの
反感を生みましたが、ザッケローニ監督の指導方法が、今のところ

 「槍玉」

 に挙がっているようには到底思えません。

 逆に言えばこの10年で、日本代表は2006年の停滞期や2007年のオシム政権の
瓦解を挟みながら、着実に

 「熟成」

 したと思えます。

 だからこそザッケローニ監督は声を荒げることもなく、落ち着いて指導ができるのでしょう
し、その歩みはまさに

 「半歩前を歩いて」

 いるように思えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野球とサッカー、日本人選手に対する共通点

2011-10-20 23:04:08 | 日記
 ワールドシリーズはカージナルスが先勝しましたね。

 レンジャーズ、もしくは大リーグのファンは、上原、建山両投手がワールドシリーズの
登録から漏れたことを、とても残念に思っているでしょう。

 僕はここに、野球とサッカーが抱えるひとつの

 「問題点」

 があると感じます。

 野球もサッカーも、「本場」でプレイをすることは可能となりました。

 しかし移籍後、常に結果が求められる世界で、日本人選手の多くがその点ができていない
事は、今後どちらのスポーツでも改善点として求められるでしょう。

 例えばサッカーで言えば香川がそうですね。

 シャヒンの移籍とライバルクラブの包囲網によって、昨シーズンの溌剌とした動きは陰を
潜め、クロップ監督はリーグ戦の2試合で、香川をベンチに置いています。

 これは監督が

 「外から試合を眺めることで、自分の立ち位置をと戦術を再確認して欲しい。」

 という親心と捉えることもできますが、厄介なのは

 「習慣の違い」

 の方でしょう。

 レッドソックスの松坂のように、肩は投げ込み、つまり沢山ボールと接することで出来上が
ると考える一方で、首脳陣は定石どおり投げ込みを抑えて調節するように接していました。

 つまり米国野球の原点である

 「投手の肩は消耗品」

 という考え方と、松坂の考えが乖離していたわけです。

 習慣の違いや戦術など、野球でもサッカーでも克服すべき点は多いと思いますが、それでも
かつての光景からすれば段違いの進化なのですから、その点を忘れてはいけません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インテル、リールを下すもアザールを見られず

2011-10-20 01:45:29 | 日記
 「プチ・バルセロナ」

 2010-11シーズンのリーグ1王者に輝いたリールを、人々はそう呼んでその健闘
を讃えました。

 「ちっちゃなバルセロナ」

 と謳われたことを、選手達がどう捉えたかはわかりませんが、彼らの戦いがフランスに
新鮮な空気を送り込んだのは事実でしょう。

 そのリールがチャンピオンズ・リーグでインテルと戦うので、

 「噂に名高い、ベルギー代表のアザールを見てみたいものだ。」

 と考えていましたが、結局は肩透かしでした。

 すぽるとでこの試合の映像が流れましたが、恐らく30秒程度の非常に短いものでで
パッツィーニのゴールシーン以外で僕がわかったことは

 「スナイデルが復帰した!!」

 という1点のもでした。

 アザールの評判は本当に良くて、一説にはレアルが彼の獲得に本腰を入れているとさえ
言われています。

 しかし

 「ディ・マリア」
 「カカ」
 「エジル」
 「イグアイン」

 といった主力の売却を手がけることになりますし、やはり噂の域を出ないような気がし
ます。

 アザールはマンチェスター・シティのコンパニ、チェルシーのルカクと並ぶ、ベルギー
代表の「現在」であり「未来」でもあります。

 ベルギーは今隣国のオランダに相当の「差」をつけられてしまいましたが、彼らを軸に
再び世間を賑わすようになるでしょう。

 古いファンなら、シーフォとプロドーム、ステーレンスの名前を懐かしむかもしれませ
んが、彼らの活躍が偉大な選手達の残像を、振り払ってくれるかもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする