塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

湘南ベルマーレはJ2クラブのモデルケース(2)

2010-05-16 01:04:30 | 日記
 本当はベルマーレもJ2で11年も、足踏みをする予定ではなかったはずです。
 でも資金の問題がきっと足かせになったのだと思います。

 でも降格から今に至るまで、ベルマーレは地道に自分たちの活動を軌道に乗せてきました。

 ベルマーレは地域に根ざした総合スポーツクラブとして、Fリーグの湘南ベルマーレを所有していますし、やべっちFCのフットサルコーナーでおなじみの選手、ボラはベルマーレに在籍していますね。

 また彼らはビーチバレーや女子のソフトボールもカバーしているはずですから、その歩みは決して無駄では無かったと僕は思います。

 そしてJ1昇格の最大のチャンスが訪れた2009年に、ベルマーレの大倉智強化部長は、北京五輪代表監督でありクラブのOBでもあった反町康治を監督に迎え、見事J1復帰のミッションを達成します。

 つまり11年の間ベルマーレは
 1・複数のスポーツをサポートすることで、確実に地域に根ざした存在となれた。
 2・昇格の為に大金をはたくことが無かったため、Jリーグからの資金援助が不要であった。
 3・クラブを良く知る監督を招く事に成功した。
 
 もちろん選手たちの頑張りもそうですし、反町監督の招聘に成功した大倉強化部長の熱意も含め、ベルマーレが昇格を果たした事は必然の出来事だったと思います。

 僕はトリニータやヴェルディ、そして岐阜のように資金難(もしくは資金難と噂がある)のクラブは、J1昇格の色気をしまい、ベルマーレのように地域に根ざした活動をもう一度見直して、同時に昇格したなら降格しないような、そんな地力のあるクラブに成れるよう、今力を蓄えたら良いと思います。

 降格は簡単です。
 昇格は困難です。
 そしてクラブが仮に消滅すれば、その地に再びプロサッカーのクラブが生まれることは、無いかもしれません。

 ならば焦ることなく地道な活動に時間を費やしても良いのではと思うのです。
 
 ベルマーレの躍進については、ナンバーの735号の96ページから101ページにかけて、戸塚啓氏が緻密なレポートを書いてくださっているので、興味のある方は手にとって見てください。
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湘南ベルマーレはJ2クラブのモデルケース

2010-05-16 00:50:36 | 日記
 14日のスポーツ欄に、bjリーグの高松ファイブアローズが破産し、全従業員とコーチ、そして選手全員が解雇されたというニュースがありましたが、読んだ方はどれくらいいるでしょうか?

 僕はbjリーグに関する基礎知識は何も無いのですが、このニュースは人事ではありません。
 今のJリーグにあぐらをかいているゆとりは無いはずです。

 特に収入面でハンディがあるJ2がそうですね。中にはヴァンフォーレやジェフのように、ホームゲームの入場者数が常に10000人と越えるクラブもありますが、基本は4桁の動員数ですね。
 またヴェルディやトリニータのように、目立った形で資不足が目につくクラブもでてきました。
 
 一体そのようなクラブはどうしたら良いのでしょうか?

 やはりJ2の下にJ3を設ける事が早急だと思いますが、現時点でJ3の創設は無いでしょう。
 ならば今季11年ぶりにJ1の舞台に復帰した湘南ベルマーレが、格好のモデルケースになると思います。

 ベルマーレの以前のクラブ名は「ベルマーレ平塚」でした。
 Jリーグが降格制度を取り入れた1999年にあっけなくJ2に降格してしまいますが、メインスポンサーである「フジタ」の撤退による資金不足は、ベルマーレにとって大きな打撃でした。

 ただ前年吸収合併という形で横浜フリューゲルスが消滅した事と比べれば、降格はしたものの今に至るまで歴史を紡げられたこは、ファンにとって何よりの出来事だったといえます。
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