塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

レッズ高原に思うこと

2010-01-14 00:37:23 | 日記
 日曜日のやべっちFCで名波浩引退試合を見た際に、「やはり高原にはジュビロのサックスブルーが似合うな。」と思いました。彼がフランクフルトからJ1移籍を模索していた際、古巣であるジュビロも彼の復帰を望んでいると伝えられました。
 しかし2008年1月。高原はレッズの赤いジャージを着て再び日本での活動を始動しました。
 その時高原自身、そして僕らも今の高原の現状を想像することはできませんでした。

 1999-2000シーズン、城彰二はスペインのバリャドリードに移籍、9試合に出場し2ゴールという成績を残し、オフシーズンに突入します。
 城はそのオフシーズン、スペインで戦う為の体作りに日夜明け暮れていたと言います。オフシーズンに体を作り変え、スペインの厳しいフィジカルコンタクトに耐える体を得ようという考えは、当然理に適ったものだと思われました。

 しかしバリャドリードから移籍更新の申し込みは出ず、城は2001シーズンは古巣横浜F・マリノスで戦うことになります。
 開幕戦こそ2ゴールを挙げる活躍を残しましたが、その後彼は沈黙を続けます。
 スペイン帰りの城のゴールを期待するファンと報道陣からの視線は冷たいものへと変り、城自身はスペインへの郷愁に駆られたと聞いています。

 でも根本的な彼の不振はファンとメディアの批判や、内面にあるのではありませんでした。対スペイン用に鍛え上げた肉体が、当時のJ1の戦いとはまるで正反対の代物だったんですね。
 一概にいうことは出来ませんが、鍛え上げた肉体が城から俊敏力や機動力を奪ってしまったのではと思います。体が重ければリバウンドボールへの反応が遅くなりますし。反転してからのシュートという場面で、思うように体が使えない可能性もあります。

 昨シーズンまでの高原も、城と同様に欧州用に鍛え上げた肉体が、仇になってしまったのではと僕は想像しています。日本復帰3シーズン目の今季は、現在のJ1の各クラブのスタイルも頭に入ってきているでしょうし、出場機会が得られないであろうレッズよりも、古巣ジュビロが高原を獲得したならば、大きな戦力になるのではないかと思ったんですね。

 ジュビロに競争がないという意味ではありません。
 柳下監督はイ・グノと前田で組む2トップは崩さないでしょうし、高原が仮に加入したとしても第3のFWという位置になります。
 でも柳下監督からすれば、戦術の幅が増えることは歓迎すべきでしょうし、藤田に中山、服部と鈴木とかつてのジュビロの選手が次々と去る中、高原が仮に加入すればジュビロの伝統を、新加入選手に伝達するのが容易になるという側面もあると思います。

 今日本代表には平山という「高さ」が加わろうとしています。でも相手を威嚇するだけの存在力は、高原の方が勝っていると思います。
 僕達ファンは彼のレッズ残留という答えを尊重するしかありませんが、彼の活躍を期待しています。
コメント
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