励ましてもらっても、もうまったく駄目なんだよ。若さもなくなってきて、取りえなんて何もないし、どうしようもないよぉ。なーんてウツウツとした悩みもってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『希望の法──光は、ここにある』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
「自分はまったく駄目なのだ」と言う人に対して、「そうでしょうか。それでは、赤ちゃんのときと比べて、あなたは、いま、駄目になっていますか」と訊くと、そんなことはないのです。
現在の自分は、赤ちゃんのときと比べて、総合的には優れているはずです。体力も体格も優れています。知識も見識も経験もあります。人間関係についても、おそらく、赤ちゃんのころよりは格段に恵まれているでしょう。赤ちゃんのころには、お金を持っていなかったでしょうが、いまは、お金を持っているでしょう。(中略)
幼稚園児のときと比べても、小学生のときと比べても、中学生のときと比べても違います。昔の自分と比べたならば、やはり、さまざまな面で進んでいるのです。
自分を他の人と比較すると、成長の角度が違うので、同じようにはいきませんが、昔の自分と比べたならば、さまざまな面で進んでいる感じがするはずです。
能力的なもので言うと、受験勉強をする能力は二十歳前後がピークでしょう。これは、三十歳を過ぎると、だんだん落ちてきます。(中略)もちろん、体力も落ちてきます。
ただ、年を取ると、経験は増えてきます。経験がたまってくると、若いころであれば解くのに何カ月もかかったような課題に対して、ほんの一瞬で、「これは、こうすれば解ける」と分かることがあります。昔は半年もかかってウンウン言いながら解いたような課題に対して、結論を知っているため、「こうすれば解ける」と一瞬で言えるのです。その点だけを取ってみると、知能は、何百倍、あるいは何千倍にもなっています。これは経験の力です。(中略)
一定の年齢を超えると、この経験の部分は他の人には追い抜けません。逆転できないものが出てくるわけです。
そのようなことがあって、人生には、いろいろな楽しみがあります。一つのものが衰えていっても、別のものがよくなっていく面があるのです。(中略)
失われるものはあるのですが、また別なものが目覚め、物事が違うように見えてきます。人間は生き物として常に変化しながら生きつづけているのです。
「きのうの自分から、きょうの自分へ。きょうの自分から、あしたの自分へ」と変わっていくことは、うれしいものです。失われるものだけを見ると、さみしいのですが、得るものも必ずあります。人間は別なものにどんどん変わっていくのです。変化していく自分というものを楽しむことが大事です。
(83~88ページ)
現在の自分は、赤ちゃんのとき、幼稚園児のとき、小学生のとき、中学生のときなどと比べれば、やはりさまざまな面で進んでいるはずである。
たとえば、年を取ると、受験勉強の能力も体力も落ちてくるが、経験は増えてきて、若いころは何カ月もかかった課題に、ほんの一瞬でどうすれば解けるか分かることがある。
人生にはいろいろな楽しみがあって、一つのものが衰えても別のものがよくなっていく面があり、どんどん変わっていくから、変化していく自分を楽しむことが大事である──。
いやあ、そうですよね!
視力や記憶力が衰えてきたとしても。
若さに満ちた美しさが失われてきたとしても。
体型が変わってきたとしても。
変化していく自分を楽しむことだ、って。
また明日から、希望を取り戻してやり直せるような気が私はしているのです。
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『希望の法──光は、ここにある』
大川隆法著
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