9月17日(水)
海苔の種は太陽の光で目覚めます。
でも、目覚まし時計を使った時のようにすぐには起きません。
明るくなってから約1時間しないと、海苔の種は起きません。
それも、30分位しか起きません。
日の出の時刻の30分後位からの30分の間に、カキ殻から海苔の種を放出します。
その時間に、網に海苔の種を付けます。
暗黒室です。
この中に、海苔の種の入っているカキ殻を、20℃に冷却した海水に入れてあります。
中は真っ暗です。
ずっと夜中です。
外に出ると、夜明けです。
外に出したカキ殻は、約1時間後に海苔の種を放出します。
15分毎にカキ殻を暗黒室から出すと、出した順番に海苔の種を放出します。
こうして、夜明けの時間を遅らせて長時間、海苔の種を付けることができます。
これが、陸上採苗の利点です。
今日も、順調に種付けが出来ました。
このまま順調に進めば、明日で種付けが終了です。
でも、悲しいことが起こりました。
同じ陸上採苗をしている仲間の父親が亡くなりました。
その方は、生前に走水大津支所の支所長をした方で、横須賀市東部漁協の組合長にもなり、神奈川県漁連の会長もなさった方です。
87歳の高齢の方でしたが、勲章ももらった立派な方でした。
ご冥福をお祈りいたします。