宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2019年12月16日に成功した小惑星探査機「はやぶさ2」からのX帯信号の受信(8GHz帯)に引き続き、2020年4月8日 午前3時15分頃(日本時間)に、Ka帯(32GHz帯)信号の受信に成功した。
Ka帯による深宇宙探査機信号の受信は国内で初めて。
Ka帯の利用により、探査機からのデータ伝送量をX帯に比べて増加させることが可能な見込みであることから、今後の探査機運用に大きく寄与することが期待されている。
今回、はやぶさ2からの電波を捉えたのは、JAXAが長野県佐久市で建設を進めている美笹深宇宙探査用地上局の直径54mのアンテナ。
今後は、新規開発中の固体電力増幅装置を用いたX帯(7GHz帯)による指令信号等の送信確認となる。 この確認を経て、美笹局は2021年4月からの本格稼働を予定している。