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●宇宙探査●月と火星を第2の地球に!―SPE―         科学技術研究者   勝 未来

                 ~各国は月と火星の探査計画を着々と実行に移している~   

●宇宙探査●854個もの「超暗黒銀河」、すばる望遠鏡アーカイブデータから発見

2015-06-25 16:54:01 | 宇宙

 ニューヨーク州立大学および国立天文台の研究者からなる研究チームは、すばる望遠鏡アーカイブデータを解析し、かみのけ座銀河団の中に854個もの「超暗黒銀河」が存在することを発見した。

 かみのけ座銀河団は昔から研究が盛んに行われている有名な銀河団にもかかわらず、2014年のおわりに47個の超暗黒銀河が初めて見つかり話題となっている。

 今回の研究で854個もの存在が確認されたことで、かみのけ座銀河団内での分布や超暗黒銀河の中にある星の種族が明らかになりました。

 宇宙初期にあったとされるガスや塵におおわれた暗黒銀河は、恒星をほとんど、あるいは全く含まず、ダークマターにより支えられている、銀河程度の大きさの仮想上の天体で、ガスや塵も含むと考えられている。これら暗黒銀河は、私たちの住む銀河系の祖先と考えられている。


●宇宙探査●アルマ望遠鏡を使いブラックホールの精密な体重測定に成功

2015-06-18 21:27:57 | 宇宙

 総合研究大学院大学の大西響子氏らの研究グループは、アルマ望遠鏡を用いて棒渦巻銀河NGC 1097を観測し、その中心に位置する超巨大ブラックホールが太陽の1億4000万倍の質量をもつことを明らかにしました。

 銀河とそこに含まれる超巨大ブラックホールは共に進化してきたと考えられており、その関係を議論する上で超巨大ブラックホールの質量はたいへん重要な情報。

 今回の結果は、アルマ望遠鏡による2時間程度の観測で得られたものであり、超巨大ブラックホールの質量測定にアルマ望遠鏡が大きな威力を発揮することを示している。

 アルマ望遠鏡はチリ・アタカマ砂漠に建設された大型電波干渉計。2002年から建設が始まり、2013年に完成した。


●宇宙探査● ロシアと京大チーム、X線を発する謎の天体が小さなブラックホールであることを発見

2015-06-08 11:11:18 | 宇宙

  ロシア特別天体物理観測所および京都大学の研究者から成る研究チームは、非常に強いX線を発する謎の天体「超高光度X線源」のうち4天体を国立天文台すばる望遠鏡を用いて観測した結果、その4天体すべてが「意外に小さな」ブラックホールである証拠を得た。

 同研究チームは、これら4つの天体から大量の高温ガスが噴き出していることを発見した。

 このことは、噴出するガスを上回る非常に大量のガスがブラックホールに向かって一気に流れ込み、非常に強いX線を発していることを示唆する。

 


●宇宙探査●国立天文台ハワイ観測所スタッフ、太陽系外の「カイパーベルト」を発見 

2015-06-02 14:53:37 | 宇宙

 国立天文台ハワイ観測所(すばる望遠鏡)の研究者が率いる国際研究チームは、ジェミニ南望遠鏡を使った観測により、ケンタウルス座の方向にある太陽型星HD 115600の周りに、塵がリング状に分布した構造があることを発見した。

 塵のリングの大きさが太陽系のカイパーベルトと同じくらいであることなどから、この恒星は幼かった頃の太陽系の姿に似ているかもしれないと、研究チームは指摘している。


●宇宙探査●千葉大学など、スパコンによる世界最大規模のダークマターシミュレーションに成功

2015-05-06 16:12:10 | 宇宙

 千葉大学、東京経済大学、愛媛大学、東京大学、文教大学による研究グループは、理化学研究所計算科学研究機構のスーパーコンピュータ「京(けい)」と国立天文台の「アテルイ」を用いた、宇宙の構造形成の大規模シミュレーションを行い、宇宙初期から現在にいたる約138億年の間にダークマターが作り出す宇宙の構造とその進化過程を、従来よりも格段に良い精度で明らかにした。

 一番規模の大きい計算は約5500億体ものダークマター粒子の重力進化を1辺54億光年もの広大な領域において計算した、世界最大規模のシミュレーション。

 このシミュレーション結果は、今後得られる大規模な銀河サーベイ観測と比較することで、宇宙の進化の解明のために役立てられる。


●宇宙探査●アルマ望遠鏡、117億光年かなたの銀河を鮮明に写し出す

2015-04-08 15:04:11 | 宇宙

 国際チーム“ALMA Partnership”などがアルマ望遠鏡を使い、117億光年かなたの銀河「SDP.81」を、解像度0.023秒角で、鮮明に写し出すことに成功した。

 これほど完全な円形の重力レンズ像が得られるのはたいへん珍しいことという。


●宇宙探査●アルマ望遠鏡、大質量星団の複雑な誕生現場を観測

2015-03-31 16:42:58 | 宇宙

 茨城大学の樋口あや研究員を中心とする研究グループは、アルマ望遠鏡を用いて巨大な星が生まれつつある領域「IRAS 16547-4247」(大質量星団)を観測し、原始星から噴き出すガス流が少なくとも2つあることを発見した。

 これは、この領域に生まれたての星が少なくとも2つ潜んでいることを示すもの。

 また、メタノール分子が放つ電波の観測により、ガス流が周囲のガス雲を押しのけて広がっていく様子が「砂時計型」の構造として、世界で初めて明瞭に描き出された。


●宇宙探査●理研、新星爆発の高温プラズマが宇宙で拡散する様子を初めて捉える

2015-03-11 13:40:05 | 宇宙

 理化学研究所(理研)の共同研究グループは、新星爆発の衝撃波によって加熱された高温プラズマが、宇宙で拡散する様子を初めて捉えた。

 共同研究グループは、1901年に新星爆発を起こしたペルセウス座GKに着目。ペルセウス座GK は、2000年に米国のチャンドラX線観測衛星に搭載されたX線望遠鏡で撮影された写真に、衝撃波で過熱された高温プラズマの痕跡(X線)が検出されている。

 共同研究グループは2013年に同望遠鏡で追従観測し、高温プラズマが広がる様子を捉えることに成功した。

 そして、2000年に撮影された写真と比較した結果、地球から約1,500光年の距離にあるペルセウス座GKの爆風が、ガスの温度を約100万度に維持しながら、14年間で0.01光年(約900億km)ほど広がったことを突き止めました。


●宇宙探査●国立天文台など、すばる望遠鏡でラブジョイ彗星を詳しく観測 

2015-03-06 18:08:36 | 宇宙

 国立天文台、ニューヨーク州立大学、都留文科大学の研究者からなる研究チームは、すばる望遠鏡でラブジョイ彗星を詳しく観測した結果、イオンの尾の構造が、20分ほどの間に大きく変化していたことを発見した。

 これは、すばる望遠鏡の広い視野と高い集光力によるもの。

 


●宇宙探査●千葉大などのチーム、スパコン「京」により高エネルギー電子生成機構の新理論を発表

2015-03-01 17:18:33 | 宇宙

 千葉大学、東京大学、国立天文台らの研究グループは、スーパーコンピュータ「京」を用いたシミュレーションによって、超新星残骸衝撃波をはじめとする様々な天体衝撃波で、高エネルギーの電子を効率よく生成することができるメカニズムを明らかにした。

 宇宙物理学の謎のひとつである「相対論的エネルギーを持つ電子の存在」の解明に大きく迫ることができると期待される。