
ラヴェルのことを描いた「ボレロ」という映画をみたら、次に見た映画が「ボレロ」から始まった。
2022年のフランス映画でこちらも実際にあったこと。実在のアルジェリア人の両親を持つ女性指揮者ザイア・ジュアニの成長を描いた映画。
最初の場面は主人公ザイアが7歳のとき、両親が観るTVでボレロを聴いて自然と手が動くところから始まる。
双子の姉妹は10年後パリの名門音楽学校に高校3年生で編入がみとめられる。姉妹の一人がチェロ演奏そして主人公がヴィオラで指揮者志望。
ふんだんに演奏場面があって嬉しい。
名門だけあってそこにいるいる多くの学生たちの偏見と差別に会う。そんな中、名指揮者セルジュ・チェビタッケにみとめられ、厳しい指導のもと、自分のオケを作っていくことを決意する。
パリの街中の騒音や鳥の声などが、音楽と重なっていく場面が秀一。音楽を実に丁寧にあつかっていることが良かった。
セルジュ・チェビタッケの助言も音楽を愛する者にとって心に沁みる。
映画の最後は、仲間たちの「ボレロ」演奏で勇気をもらって終わる。
ツタヤ 採点 3.0 採点 3.5
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