フレッド・ハーシュはblogで記事にしていても、結構反応が大きな人で、空間の中から、音を紡ぎ出すような孤高のピアニストという感じです。
アルバムもかなりの数があるので、全てを拾うわけではありませんが、中古屋さんで会うたびにどうするか考えています。
このアルバム1995年の録音で、曲によってブラスが2管入っていて、曲にうまく会わせてた構成です。最近は静謐の中に有るような、言葉少なに本質だけを語っているようなアルバムが多い中、少し若い分、言葉も多めです。
今だったらここまで語らないだろうと思う場面が結構あって、マッコイみたいな感じもあったり、ちょっと驚いてみたりします。
言葉使いがおおいので、ハーシュが自分の音楽ストーリーを語るような感じで、こうやって少し古いアルバムを聴いてハーシュの事がもう少し解ったような感じにななりました。
1曲目ホーンのユニゾンが勢いを作り、そのままピアノ・トリオの2曲目“You Don't Know What Love Is”に続く、一寸饒舌なハーシュが若く語る感じです。
3曲目ピアノの音数がおおいので、最近のハーシュがどのような音を弾かなくなったか解る様で面白く感じます。
5曲目はOlivier Antunesの新しいアルバムでも5曲目に聴いたばかりの“Peacocks”、どちらも幽玄を綴っていくような演奏で甲乙は有りません。
6曲目はRich Perryのバラッド 8曲目Dave Douglas、のぺっトがとてもやわらかい世界をつくっています。
9曲目、得意のモンクの曲、アレンジを効かせた楽しい演奏です。
ピアニストを続けて聴いていると、その人の変化が解るところがあり、その人の物語を聞かされている様にも思います。
Point In Time / Fred Hersch
( Trumpet ) 1,2,4,8,9,10
Drew Gress ( Bass )
Fred Hersch ( Piano )
Rich Perry ( Sax (Tenor) ) 1,4,6,9,10
Tom Rainey ( Drums
1 Point in Time
2 You Don't Know What Love Is
3 As Long as There's Music
4 Spring Is Here
5 Peacocks
6 Infant Eyes
7 Cat's Paws
8 Too Soon
9 Evidence
10 Drew's Blues
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