JAZZ最中

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20勝投手 BREAKTHROUGH / ELDER DJANGIROV

2013-03-19 22:18:51 | 聞いてますCDおすすめ


前作「THREE STORIES」で余裕も出てきたエルダー・ジャンギロフもすでに8枚目のリーダー作になったのですね、前作で現役ジャズ・ピアニスト100人に入ってもと思っていたけれどそのままで、新作が出たので迷わず購入、トリオで9曲それになんとクリス・ポッターとジョー・ロックが1曲づつ参加しています。

1曲目、ピアノの出だし、硬質なフレージングは最初の1球で度肝を抜く投手と同じ、そのあとも揺らぎは微塵もない弾ききり、ベースはエレべでこれだけガッと来るとエレべが合うのはウエハラと同じ。
2曲目は格調高いクラシカルなフレーズ、こちらの雰囲気も充分な重さ。
3曲目、クリス・ポッターとユニゾンのテーマ後はまずはポッターのソロ、その後のエルダーのピアノ・ソロはこれでもかとフレーズを作るので再びのポッターのソロは何時もの全開、でもこれだけでは終わらないピアノとテナーのバース交換までもつれ込んで温度が高くなりすぎ。だから最後にラグで一節エルダーが気を使った。
4曲目、とてもやさしい感じのピアノ・トリオ、アコベてゆったりとポッターの後がこれだもの。
5曲目はレディオヘッドのちょっとユーモアのある曲。
6曲目、ピアノのフレーズの切れがとても良い、私野球のことはほとんど知りませんが、剛速球を投げるけど変化球の切れもいい、チェンジアップも難なくこなす、感じ、最近ほとんど出ない20勝投手が出てきた感じです。
7曲目、あざ笑うかのようにブラシとウォーキングをバックにスローな4ビート、まいりました。
10曲目もPジョー・ロックもポッターと同様上手い具合に最高のゲストを入れたという塩梅です。
エルダーは一寸弾きすぎのところは前からあるけれど、完全に力がまさり、このアルバムで現役ジャズ・ピアニスト100人の空席1つは決まりでしょう。

BREAKTHROUGH / ELDER DJANGIROV

Eldar Djangirov (p)
Armando Gola (b,elb)
Ludwig Afonso (ds)
guest:
Chris Potter (ts on 3)
Joe Locke (vib on 10)

1.Point Of View Redux
2.Somebody Loves Me
3.Breakthrough
4.What'll I Do
5.Morning Bell
6.In Pursuit
7.No Moon At All
8.Hope
9.Tokyo Pulse
10.Blink
11.Good Morning Heratache
コメント (1)
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