ショップに並んだときに手にはとったもののそのままにしたら、あとで良い評判をよんだので覚えていたアルバムに中古で出会いました。
聴いてみると確かにすばらしい1979年スイス生まれですから、とても良い年代に差し掛かったピアニストと思います。
1曲目、ヨーロッパの宮廷舞曲を感じさせる清楚で優雅な始まりの曲はドラムス、ベースの3者がしっかり主張して、ジャケにあるような物語性を帯びて転結してゆく演奏です。
2曲目はハーモニーの響きを大切にした始まり、ベース・ソロになると、このベースの音がとても上手く採れていて、ちょっと前のアルバムと違ってこちらは大好きなベース・パターンです。
このAndre Pousazというベーシスト初めてですが覚えていられるでしょうか。
3曲目も静かなはじまりで、このピアニスト、タッチをとてもソフトに弾けて、フレージングも無駄がありません。
4曲目がS・スワローの“Falling Grace”だけれど、気がつかずに聴いている、不思議な感じです。
5曲目リズムが変わってフォークロック調は、キースというよりメルドーの子供たちといいういう若者が出てきたような感じです。
6曲目“Room 2”という曲名からしてミステリアスで続く7曲目、低いベースとピアノの響き、ピアノ弦などもさわって変化をつけた演奏は前半のしっとりとした演奏があるので対比となってこれも良い。
8曲目がタイトル曲で“Are You... ?”でこちらもミステリアス。
前半の読みやすい感じから、後半に不思議な世界に入る小説みたいにしたアルバムかも知れません。
最期の曲は3曲目の“June”に対応するような前半の雰囲気にもどった“Winter Song”、やっぱり物語仕立てなのでしょうか。
このトリオかなり面白い、次ぜひと頭に入れました。
are you...? / Stefan Aeby
Stefan Aeby (p)
Andre Pousaz (b)
Julian Sartorius (ds)
2010年作品
1. Llages
2. Song
3. June
4. Falling Grace
5. Horlicks
6. Room 2
7. Out Of Bed
8. Are You... ?
9. Winter Song