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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

群青で線を引く Prelude / Tim Allhoff

2011-02-16 22:58:09 | 聞いてますCDおすすめ




昨年出た時には仕入れなかったアルバムが、そろそろ中古屋さんで会うようになって、気になるので仕入れると、それが正解なので気を良くしています。
このTim Allhoffさんはドイツのピアニストだそうですが、まるで知りません。
Blog仲間のクリスさんが褒めているので、これは間違いない、聴きたくなって拾いました。
このトリオのコンセプト、聴いているとトライソニークをチョット思わせるピアノとリズムが一体となって、アドリブをぐいぐいと推し進めていく感じです。

1曲目ドラムスのリズムとピアノのリズムが協調してこれとても今風な始まりなのです。ドラムスとベースの安定したビートにピアノがラインを作るのですが、とてもモダンなメロディとリズムが組み合わされるところ、まさに今JAZZを演奏しているという感じです。

結構ここのところ驚くピアニストに出会っていますが、どのピアニストもインプロに研ぎ澄まされえたようなフレーズを演って、これがこれからのJAZZの勢いだと思います。

2曲目、ビートの変化がとて気持ちよい、4ビートが今のJAZZではこのようになる、このように4ビートをストレートに演奏できること、これは気持ちがよいことで、ですからドラムスのソロが用意されるのでしょう。

3曲目、ベースのソロを挟んだテーマは歌心あるフレーズで、曲の流れもその歌心が続いていて、このピアニストの個性はここら辺だと思います。ピアノとベースが並んで語りかけるフレーズはインプロの本質ですから、ここが楽しいと思うところでしょう。

4曲目のテーマのでだし、とてもセンシィヴ、このようなうまさを持った人少ないと思います。

5曲目もフレーズが流れるように続いて、同じく6曲目でもそれを感じるので、この人も注目の人となりそうです。

ハクエイのアルバムから、ここのところぐいぐいとフレーズを引っ張る力強いピアノが続いているようです。しかし同じようにその中に繊細な部分があって、色がとても美しく映えるのです。

8曲目の陰影ある色合いも素晴らしい。濃い色でしっかりと線が引かれあているようで、深い群青の色で線を描いているような、気持くはっきりとしたピアノです。

最後が“Don’t explain”べたになりそうな曲をモダンにしっとりと、さっぱりした青い線もなかなかいいのではないでしょうか。

Prelude  /  Tim Allhoff

Tim Allhoff(p)
Andreas Kurz(b)
Bastian Jutte(ds)

2008年11月17&18日ドイツ-ミュンヘンのRealistic Sound Studios録音

1. Winzigwinzigklein
2. Long Ago And Far Away
3. Don't Speak
4. Ikkakuju
5. Heimweh
6. Serenade For A Weeping Willow
7. Ohne Titel
8. Waltz For Kate Austen
9. Song For Mrs. Jonathan Brisby
10. Don't Explain

コメント
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