
空が高く晴れ、緑が起きて、風が吹き渡っています。
とてもさわやかな季節に新しい風を感じています。
ハクエイと井上淑彦氏とのデュオにもご一緒した、オクサンの友達から1枚のアルバムを渡されました。
お知り合いの甥御さんがこのグループのベーシストだそうで、blogをやっている事もご存知なので、できたら記事にということでした。
SJ誌の記事みたいなものを書く気はしませんので、ちょっと困りながら聴き始めました。
JAZZY HIPHOPのみならずELECTRONICAまで飲み込んで、まさに全方位でクラブミュージックに打って出ているそうです。(HMVの冊子の記事)
日曜の午後、大好きな風に揺れる影絵を障子にみながら、楽しい音楽を聴くのが大好きです。

聴き始めてみると、クラブミュージックというのをよく知りませんが、質の高い演奏で、もし生でこれだったらクギヅケという表現がぴったりです。
1曲目しゃれた女性Vocalに雰囲気のあるJAZZナンバー、失礼な言い方ですが充分にjazzです。
2曲目はshadeという人が入ってラップの曲ですが、ラップに普段感じる落ち着かなさがありません。
この「BLU-SWING」というグループはピアニストが曲を提供し、女性ボーカルとエレベとアコベ両方を演奏する甥御さんとギターの4人が基本メンバーのようです。
3曲目ジャジーなギターが素敵な雰囲気、おしゃれです。パーティの後の静けさを取り戻した街みたいなイメージで、イメージしやすいといえば言えるけど、カッコいい。
5曲目、軽やかなサンバ調のリズムに乗って鳴るピアノの感じは“シャカタク”を思い出します。
ここでは森学氏のテナーと関根シロー氏のペットがブラスで参加です。
6曲目は誰かの甥御さん、蓮池真治さんのウッドベースソロ、バッハの無伴奏チェロを思わせるとても好感の持てる演奏です。
7曲目、女性ボーカリストAngela Johnsonが参加の曲は上質なPOPS、リズムに乗ったブラックな感じは日本のものとは思えません。中村祐介という人の曲が信じられません。
10曲目も同じアンジェラ・ジョンソンの入った中村氏の曲、このような演奏がクラブでは当たり前かどうか知りませんが、もしそうであるならば、世界の音楽のレベルは一緒になっているのではと感じます。
12曲目はピアノとリズムの効いた“シャカタク”を再度思わせる曲。
そう書くとミュージシャンの方は不愉快でしょうか。
昔“シャカタク”というグループが登場した時、そのハイセンスな響きに驚いたものでした。
森氏のフルートが入ってとても品位の高いフュージョンです。
13曲目はJAZZベースのラインに田中ユリ嬢のボーカル、テナーがかぶさりますがこれもいい。
触れませんでしたがこの女性のボーカルも透明感があり、尚且つ音圧がありいいのです。
2008年JAZZのお仲間では評判にしている方いないかも知れませんが、ぜひ多くの人に効いて欲しくなりました。
ここで全曲試聴できますのでぜひ聴いてみて下さい。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2745844
聴き終わってひとつフーンと思うのは、ドラムスがクレジットされているのが1曲目だけ、後は打ち込みなのでしょう。
常識なのでしょうが、普段JAZZを聞いているのでここはちょっと違和感があります。
5月を目前にして、新しい風が吹き抜けました。
REVISION / BLU-SWING
中村祐介(作曲、編曲、キーボード、プログラミング、DJ)
蓮池真治(ベース)
田中裕梨(ヴォーカル)
小島翔(ギター)
1. FABULOUS
2. CHILDISH
3. ENVISAGE
4. FREE BREEZE
5. A PRAYER
6. INTERLUDE lotasignal
7. WHAT'S ON YOUR MIND
8. PROSECCED BLU
9. FALLIN'
10. FORGIVENESS
11. SUM
12. PULSE
13. REALIZE