
ヤーロン・ヘルマンのソロ・パフォーマンスに4月15日に行きました。
リハビリみたいにしているので、あまり新しいアルバムを追っかけないで、ヘルマンぐらいにしていたのですが、ショップで試聴して驚きました。
PieterDe Graafという人のピアノトリオです。
しっとりとした感じで始まりますが、その後の流れは硬質なラインと強さを秘めて、これはなかなかだと1曲目から思います。
2曲目コリアの“マトリックス”みたいな衝撃的なピアノメロディで始まりますが、すぐベースソロ、とてもこったアレンジでそれも充分魅力、4ビートの太いベースがアクロバテックで硬質なピアノフレーズが実に気持よい。
またスターが誕生したのではとここで考え始めます。
3曲目はBenny Singsというファルセットに近いVocal入り、ここら辺はこのようなものも出来ます的余裕でしょうか。Vocalバックのピアノタッチも合格です。
4曲目、ピアノ音の切れがいいのは録音具合もあるのでしょうが、フレーズの振り出しにもあるみたいです。
第一の手本がキースで、次がハンコックとブラッド・メルドーというGraafの演奏はまさにその通りで、そしてそのことが良い選択と思います。
5曲目Giks Anders van Straalenという人のパーカションがはいってラテンタッチで始まりうねるベース、グラフもリズムに加わりながら展開するとても魅力的な曲、ひところのe・s・tを思わせる曲調に若さと明るさが加わって、今年のヒット・チューンになる楽しい演奏。寺島さん、2009年はこれを選ぶべきだといいたくなる演奏です。
6曲目は“For You”といういかにもロマンチックな曲、でももちろん甘くない。
ここで付き合うベーシストが結構しっかりとラインとソロをとるのもとてもJAZZらしい感じでです。
ただ曲全体をうまくまとめるとか、すっきり仕上げるというのはまだ未熟なところもあるかもしれません。このアルバムがとにかく凄いと書くわけにはいきませんが、可能性がギラギラして、その予感が凄い。
7曲目クラシックの小品みたいなベースとの駆け引きのある曲。最近のピアニストはクラシックをしっかり学んだ人が多いけど、この人はどうなのでしょう。
ネット上でみることのできる演奏映像では、決してクラシックでない弾き方、ひっくり返りそうです。
8曲目リリカルに初めてゴスペルフォーク調に変っていくあたりキースを意識していても、それも良いのだ。
9曲目幻想的な美しいテーマでピアノのタッチ良いけど、ベースのアンプ音がちょっと強いのが気になります。
10曲目はチェット・ベーカーの感じのヴォーカルですがこれはどちらでもいい。
シークレット・トラックとして入っている曲はロックに近い、サンプリングもはいって、これはe.s.tを意識しているのがわかるけどこれも許せる。
若いこと、デヴューというのは素晴らしいことで、研鑽をつめばもっとピアノが上手くなるし、演奏もよくなるはず。
その予感が凄い。
introducing / PIWTER DE GRAAF
Pieter de Graaf piano
Ludo van der Winkel Double bass
Jasper van Hulten Drums
Gijs Auders van Straalen purcussion track 5
Bennny Sings vocals track3&10
Pieter de Graaf Sas,extra percussion&bells track 5
1. If Only
2. Stress Chicken
3. The Masquerade Is Over featuring Benny Sings
4. Just A Song
5. Mumbai
6. For You (For Kathrin)
7. Echoes
8. If You Know What (I Mean)
9. Reverie
10. To My Surprise featuring Benny Sings
11. Beat Song