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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

潔白の証明 マイクル・コナリー 著 古沢嘉道 訳

2022-08-07 09:11:12 | 
 

本屋さんに行ったら並んでいて即買い。リンカーン弁護士が主役は久しぶりじゃないか。
マイクル・ハラ―を主人公にした作品、ハリ―・ボッシュのシリーズに顔をだしていたからさほどでないけれど、七年ぶりの主役ということになる。これが始まりすぐから殺人犯として投獄されてしまうのだから、最初からつかまれる展開。
今週は本を読む時間も十分にとれるから、一気読みになった。それほどのスピード感も織り込んでくれている。
法廷ものがすきだけれど、法廷場面が少ないものが最近だった。これしっかれハラ―・弁護士と助手のジェニファーの素晴らしい法廷での答弁が書き込まれていて、すっきり胸がすく。久々に法廷ものという感じで読めた。
しっかりとした裏付けられた構図は流石であるし、次々とそれを明かしていってくれることが気持ちがいい。ハラ―と娘とのやり取りも、ボッシュとむすめとのマディと重なって、いとこ同士というのも楽しい。
大きな展開でもっと追い詰めていってほしいところ、終わり方はちょっと、もっとやれ感はあったけれど、それはそれまでがあまりに素晴らしい展開だったからだろう。
美っショップという良いキャラクターもこれはシスコと同じようにいい位置につけそうだ。

パチパチ。
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妻を送る 夫を送る

2022-07-15 08:30:04 | 
配偶者の死のストレスは82.4%で親の死(77%)友人の死(76%)を大きく上回るものだ。巧者二つは実際に体験したものだが
最初のストレスは未経験だ。
図書館で選んだり、亡くなった義兄の本棚からもってきたりしたものが連れ合いをなくしたことについての本だった。そこから心に残った分を引き出してみた。

まずは図書館にあった本。結構読んでいr川本三郎なので借りてみた。

いまも、君を想う 川本三郎 著



家内、川本恵子は2008年6月17日の未明に食道癌で逝った。足掛け三年の闘病生活の末だった。私より七歳下、まだ五十七歳だった。私と家内の
母が最期を看取った。

「家内が逝って二年近くなるが、いまだに家内の部屋を片付ける元気がない。

次は今年亡くなった義兄のいた実家にあった本。国立がんセンター名誉総長だった氏が奥さんについてつづった書。

妻を看取る日 垣添忠生 著



2007年秋、妻の昭子は肺の小細胞がんで、私の勤務先でもあった、国立がんセンターに入院した。九月には北海道でいっしょにカヌーをこいでいたのに、それからわずか三か月ほどで、つまは一人で起き上がれない状態になってしまっていた。
 入院以来、どんなきつい治療にも耐え、いっさいの弱音もわがままも言わなかった妻が、一つだけ強く希望したことがある。
「年末年始はどうしても家で過ごしたい」

最近話題なっているので(予約したころ)予約した本も連れ合いの死後つづったエッセイ集だった。作家藤田宣永の妻が同じく作家の小池真理子の著書。  藤田宣永 2020年  右下葉肺腺癌で死去 69歳

月夜の森の梟  小池真理子 著



 闘病中、些細なことにも神経過敏になっていた夫は、私の言葉尻をとらえては自らの絶望を苛立ちに変えて投げつけてきた。こちらとても心労が絶えないのに、その言いぐさはなんだ、と思い、猛烈に腹がたったことも二度や三度ではない。
 そのたびに彼は諦めたような口調で言った。「もうじき解放されるよ」と。
 瞬時にして怒りは悲しみに転じた。彼の絶望が私のそれと重なった。外では季節が流れ、日が沈み、、月がのぼり、鳥と動物たちが変わらず息づいているというのに、ここにはもう、当たり前のように流れる時間はなくなったのだ、と思い、全身から力が抜けていった。

エッセイスト、医師、作家と職業はちがい、文章にはそれぞれの表現法の違いがあるが、そこにあるのは大きな喪失感だ。
小池氏の書は朝日新聞に50回にわたって掲載されたものを纏めたものだ。
多くの読者から寄せられた手紙をすべて読んだ小池氏の言葉がそれを包容しているだろう。

 夫、妻、娘、息子、兄弟姉妹、両親、ペット・・・・亡くした相手は人それぞれだ。百人百様の死別のかたちがある。ひとつとして、同じものはない。それなのに、心の空洞に吹き寄せてくる哀しみの風の音は、例外なくに通っていた。

 無意識のうちに選んだのかもしれないけれど、私なのか、妻なのか、どちらにしても心の準備に入りなさいということかもしれない。


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癌治療本をわが身を以って検証 米原万里 著

2022-07-03 07:32:23 | 


面白い本を探すためにと手に取った米原万里氏の『うちのめされるようなすごい本』 文芸春秋 の”私の読書日記の最後は氏が患った癌を乗り越える民江に読み漁った癌の療法に関する本の検証だった。
なんとなんとなくなる1週間前に週刊文春に掲載さらえたものもある。
このころ、近藤誠氏の著書が話題になっていて私もその理論に影響を受けた方だし、免疫療法などもこれはいいかもなどと思ったものだった。
それらの本の療法を身を以って体験検証したのだからこれはまとめておこうと思う。

まず氏が挙げている本を抜き出しておこう。(2006年文春分)

・星野泰三・水上治著『高速温熱リンパ球療法 ガン治療最後の切り札』 メタモル出版
健康食品の宣伝販売に熱心すぎて金儲け一辺倒が透けて見える

・江川滉二著 『がん治療 第四の選択肢』 河出書房新社
 著者が開設した瀬田クリニック系の新横浜メディカルクリニックに通って圧壊26マンの治療を受ける。(当時私もこの活性化自己リンパ球療法        はいいかもしれないと思った) 1年4か月後の再発で容量法は予防的肱岡を全く発揮しなかったことになる。

・近藤誠著 『がん治療総決算』
 「ガン細胞は、遺伝子の変異により正常細胞が変化したもので、決して「非自己」でも「異物」でもないので、「がん細胞をりんぱ球が非自己と認識して排除してくれると考えることは、出発から無理がある」詐欺のようなものだとリンパ球療法を批判する。

・有賀敦監修 『進化した「ガン免疫療法」最新版』 朝日新聞社
 「ガン免疫療法は、現時点では従来の三大療法に取って代わるという段階には至っていない」と明言している。

・『悪性ガンは腸から治せ!』
 推薦する乳酸菌飲料は犯罪的に効果であったが再発した。

・斎藤道雄著 『希望のがん治療』 集英社新書
 欠き中山氏と川竹氏の著書のいいとこどりをしたコピー本

・中山武著 『論より証拠のガン克服術』 草思社
・川竹文夫著 『幸せはガンがくれた 心が治した12人の記録』 創元社

・菅原努/畑中正一著 『がん・免疫と温熱療法』 岩波アクティヴ新書
 治療をおこなったが熱により死亡が捻転していくのがつらく断念。
・安保徹/福田稔監修 『奇跡が起こる爪もみ療法』 マキノ出版
 ・安保徹監修 『免疫革命 実践編』

2005年分
・石原結實著 『家庭でできる断食養生術ーやせる、きれいになる、病気が治る』 PHPエル新書
・森下敬一著 『ガンは恐くない』 文理書院    


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打ちのめされるようなすごい本  米原万里 著

2022-07-01 16:58:15 | 


ロシア語同時通訳者、翻訳家、エッセイスト、作家の米原万里氏の読書日記と書評をまとめた2006年10月上梓の本。この年5月にはすでに氏は亡くなっていた。まずはちょっと抜き書き。

「毎日、何十人もの負傷者がアタギに運ばれてきた。外科医の私ですら、これほどの凄まじい身体内部の損傷は見たことがなかった。大腸や小腸をはじめ、肝臓や腎臓や生殖器がまるでひき肉のように潰されていた。どれもこれも殺傷性の高い破砕性爆弾によるものだった」(ハッサン・バイエフ著『誓い』《天野隆司 訳 アスペクト》
 まともに訓練も受けず行き先さえ本人にも家族にも知らされずに派遣されてきたロシア兵は傭兵たちに虐待されていて、著者が彼らの脱走を助けるスリル満点な話も出てくる。

引用の引用になってしまったけれど、これはウクライナの話ではない。引用した本の著者はチェチェン人医師でロシア人チェチェン人の区別なく患者を助けようと全力を傾けたひと。

米原万里という人のことは知らないで面白い本が見つからないかと借りてよみはじめたら、はっきりとものを書くかたで面白い。ちょっと調げてみた。

日本共産党常任幹部会委員だった衆議院議員・米原昶の娘としで生まれる。父親の関係で娘時代にチェコスロバキアでロシア大使館付属の学校でロシア語で授業をうける。帰国後もロシア語の勉強をつづけ通訳となる。またTBSのテレビ番組『ブロードキャスター』にコメンテーターとして出演していた。 というので写真をみたら見たことがある人だった。



ということで育ち方からして政治色にも強く、またロシアについての本の紹介が多いけれど、一般の本に対しても鋭い感覚があって、難しい本は飛ばして気に入ったのを拾い読みしていく。記述の中にはプーチンの本性をすでに見抜いている記述もあある。
もう一つはすでに亡くなっていしまっているが、その闘病の経緯がこの日記にもつづられているのでそちらの方を負うことにした。

2003年10月、卵巣嚢腫の診断を受け内視鏡で摘出手術すると、嚢腫と思われたものが卵巣癌であり、転移の疑いがあると診断される。近藤誠の影響を受けていた米原は開腹手術による摘出、抗癌剤投与、放射線治療を拒否し、いわゆる民間療法にて免疫賦活などを行う。1年4ヶ月後には左鼠径部リンパ節への転移が判明し、手術を提案されるが拒否。温熱療法などを試みる。( ウィキペディア)

癌だと先行されてこの人はインターネットと出版物を調べまくっている。そしてこれは信ぴょう性があるとかこれはインチキだとかじぶんんで判断していく。『患者よ、がんと闘うな』 近藤誠 著に一番影響をうけて抗がん剤治療は拒絶しようと心に決めたと記述がある。
このころこの本は非常に影響力があったのを思い出す。その後の抗がん剤の進歩を今だったら彼女はどう表現するのだろうか。
またこのクリミアでの出来事をどのように表現するのだろうか。 

転移がみつかり抗がん剤治療も受けているのであるが、この日記の2006年2月3月5月の部分(5月分は2006年5月18日に週刊文春に掲載されたが
氏は5月25日に亡くなっている)は”癌治療本をわが身を以って検証”という16ページになっていて、何とも凄まじいジャーナリスト魂である。

私も興味があった分野だから新た見えてその部分を整理してみよう。


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余命一年、男をかう  吉川トリコ 著

2022-06-27 08:14:28 | 


雑誌の書評をみたらほめていたので図書館で順番を待った。著者を全然知らないけれど、タイトル掴みがすごい。20代でマンションをかった貯金第一の40歳女子が子宮頸がんを宣告されて、ほっといたら1年いわれる。病院をでると謝金を無心するイケメン男に声をかけれれっていうスタート。3つにわかれて1つ目がその40サラリー・ガールの一人称、2つ目が結構まじめなイケメン・ホストの独白で3にエピローグがついている。
読み始めたんだけれど、これが今風言語、まず使わないボキャブラリーの山だし、女じゃないし、こんな話し方しない。ホストの方になっても、ホストなんてマ関係ないし、思考方法も違う、ということでこれは続かない。
書評を書いたのもオヤジだけれど、頭がわかいのだろうな。
読み飛ばして一応エピローグまで読んだけどTVドラマには出来るのだろうな.図書館の方も順番待ちだから任期はあるのだろう。ただこちらと縁がなかった。
一緒に借りてきた米原万里氏の『打ちのめされるようなすごい本』のなかで、こちらとは正反対だろう表現の小説が紹介されていて急に読みたくなった。米原万里しは56歳ですでになくなっているけれど、こっちの本は市が週間文春に連載していた『私の読書日記』えおまとめたものと氏の書評をまとめたもの。そこで氏が細やかな文章でしられるトマス・H・クックなんかかわいそうなくらい粗く感じると比較した小説。
読み切るかどうかわからないけれど、文庫があるので買ってみよう。


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その名を暴け ジョディ・カンター ミーガン・トゥーイー 著 古屋美登里 訳

2022-06-10 08:52:45 | 
 

映画業界で絶対的な権力をもっていたミラマックス創始者のハーヴェイ・ワインスタインは女優やスタッフに性的虐待を繰り返していた。隠ぺいされ続けるその事実を丹念な取材と被害者との共鳴を得て公にした記者二人によるノンフィクション。ピュリッツァー賞を受賞をした記事だそうで読んでみました。
弱気立場の人たちが徐々に気持ちを整理し、他の女性たちのためにも告発に立ち向かう勇気が素晴らしい。#Me Tooにつながっていくさまがまさにドキュメンタリーで読みごたえがあった。
ちなみにワインスタインは2020年に禁錮23年の刑が決まった。同じような体質をもち、同じようなことをしているトランプについても記載があるけれど、どうしてこの人は無事なのだろ。
結構姿勢を正して読みました。
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まだ見ぬ敵はそこにいる ジェフリー・アーチャー 著 戸田裕之 訳

2022-04-01 09:11:36 | 


完全フリーになって、たくさん本を読むかとおもったら逆だったという話はよく聞く。ことらもそれで、どうしたことなのでしょう。それでも好きな作家のものをかうのだけれど途中でアウトしてしまう。ジェフリー・アーチャーは昔からづっとお付き合いしている。この人の語り口はとても読みやすいのでこれは続いた。この前の本が2月だったから1か月以上かかった。スコットランド・ヤードの警察官、ウィリアム・ウォーウィックを主人公にした連作の2作目。
何が変わったかというと、今までアーチャーはずっと新潮社だったのに、発行がハーパーコリンズ・ジャパンに変わった。もう何十年も新潮なのに、そこら辺の事情は書いてないけどそちらの方が面白いかもしれない。
いやアーチャーのほうは会長だけど、悪玉も主人公もちょっとうまくいきすぎるところはあるけれど、そこがアーチャーかもしれない。
ということで暮れに3作目がでるけど読めるだろうか。
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アウトロー・オーシャン イアン・アービナ 著 黒木章人 訳

2022-02-05 16:09:57 | 


完全フリーになったらもっと本が読めるかと思っていたけど、まるで真逆で読む量が激減した。大好きなシリーズものでも、最後を橋折ったり、去年の10月に買った上下巻物もまだ半分近く残って停滞している。
図書館から借りたものは期限があるから、こちらに移った。本へに集中力が衰えたのは事実で、上下2冊同時にそろってしまってこれは読みけれないかもと読み始めました。ところがこれが面白い。4日ぐらいで上巻を読んでしまいました。
内容は海のうえで起きたいろいろな出来事のレポートになっている。最初の「嵐を呼ぶ追撃」は指名手配を受けている違法操業船とシーシェパードの船との100日以上に及ぶ追跡劇。著者も実際追跡船に乗り込んでレポートしているから迫力満点。と思えばイギリスの公海上に建造された砲台のための塔を勝手にシーランド公国としてしまった話。そして「違法常習者の船団」では小説「蟹工船」かと思われるようなレポート。にわかに信じれれなくて、ネットでみれば、その会社、韓国で海洋事業を大々的にやっていたり、SDGsってどこにいっているのかと思ってします。どの記事も2010年代、本当のことだ。ニューヨーク・タイムズ誌の記者である著者、実際にその現場からのレポートはジャーナリストの魂を強く感じる。
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硬派のジャズの名盤50  中山康樹 著

2021-11-25 09:13:10 | 


中山康樹の本はマイルスの関係で大変助かっている。文も読み易いからいいけれど、論点がちょっと乱暴か、でもそこが面白いのかもしれない。
図書館で声は借りていないなと思って借りてきた。もう一つも中山氏の本だったけれど、こちらはちゃんと読むかはわからない。

硬派ジャズとあって、私が硬派かどうかわからないけれど、少なくとも初心者じゃないと思っている。
本の主旨を読むと子のような記述が書いてある。
”第二段階に達した人たち(元初心者、元入門者)のための案内書がなかったからでないだろうか。世にある入門書は、前述した理由により「必要とされていない入門書」であり、その人が必要としたときの一助となりうる「もう一つの入門書」が存在しなかったのではないか。”
という事で第二段階の人のための入門書を書くに至ったらしい。
こちらとしては、第二段階もちょっと受け入れられないとは思うものの、なるほどと思い読みだした。

これがちょっと困った。こちらはたぶん第四段階かなと思っているのに最初のアルバムを知らなかった。



アーチー・シェップの{アッチティカ・ブルース」というアルバムだそうだ。ここで紹介さアレているのはCDで入手可能なものから選定されているので、いや知らないなでスタート。

つぎがベニ―・グッドマンでこちらは守備範囲外だけどこれは知らない。



次がビル・エバンスの「シンバイオシス」なのだけれど、これもマークしてなかった。たぶん聞いていない。なんだよ硬派とは思わないけれどもぐりじゃないの。



そこから焦りだして、次がボビー・ハチャーソンの「ライブ・アット・モントルー」でこれも持っていないし聞いたこともない。



”おいおい”もぐりじゃないのという声も聞こえて次がキャノンボールの『ウォーク・トール」というアルバム。あんりゃこれも知らなかった。もう完全に第二段階でがっくり来た。



という事で完全に自信をなくしての次がこれ。



セシル・テーラーのアルバムはこれは持ていた。6枚目のしてやっとで、次がチャーリー・ヘイデンのリヴェレーション{「のっと・イン・アワ・ネーム」でもちろん持っているのでやっと落ち着いた。

でも鼻はへしおられているので、素直な気持ちで読みました。結構知らないものもあるし、受けにまわっているので、これは聞いた方がと思うものがありいくつか注文しました。
何を注文したかはのちほど。
ジャズ紹介本はいつも斜め読みだけれど、これは楽しい本でした。ありがとう。
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鬼火 マイクル・コナリー 著 古沢嘉通 訳

2021-11-21 08:55:19 | 


大好きだから出てすぐに買ったけれど、図書館の順番や、新しいのに行って途中で止まってしまった。ここところ病院でずっと待つ時間が出来て(いいことじゃないけれど)急に戻った。
ボッシュとレイト勤務のバラード、そこにリンカーン弁護士のハラーまでが絡んでくる作品。TVシリーズが始まって小説というよりか脚本めいてきた感は感じられる。
ちょうし戻すにに上巻をつかったけれど、下巻に入ってリズムが出てきた。
バラードのシリーズはないのだけれど、ボッシュの方はジャズ好きだから、ボッシュが良くジャズを聞いている。今回バラードもいるけれど出てきてくれたのでそれを抜き書き。

まずは判事の事務所に飾ってあった写真。
「野獣と素晴らしい演奏家―あの男はそう呼ばれていタ」ソーントンが行った。
「ベン・ウエブスアーだ。テナー・サックスを演奏していると、人を泣かせることができた。だが、酔っぱらうと、扱いにくい人間になった。乱暴な人間になるんだ。わたしは自分の法廷でその物語を常に見ている」

次に結構永くジャズに触れていて面白い。

 ボッシュは、ターンテーブルにチャールズ・ミンガスのカーネギー・ホールのライヴ録音を載せた。A面の「Cジャム・ブルース」24分バ―ジョンを選ぶ。この1974年のコンサートは、アップテンポで高いエネルギーがありほとんど即興だった。・・・このコンサートは、ボッシュがテナーサックスのジョン・ハンディを好んでいることを含め、適切なグルーヴ感を与えてくれるに役立った。

そして後にB面につづくのだけれど、ここが面白い。

 ボッシュは立ち上げり、レコードをひっくり返した。ミンガスがまとめたバンドは「ペルデュード」(訳者には悪いけど、日本のジャズファンでは「パーディド」が一般です。)という曲の演奏を始めた。ボッシュはアルバムのカバーを手に取り、じっくり眺めた。ミンガスの3枚の写真が掲載されている。大きな腕がベースに回されているが、どの写真も顔を完全に見せていなかった。一枚のショットでは、カメラに背を向けている。ボッシュはそれに築いたのははじめてであり、興味深いことだった。レコードの棚に向かい、ほかのミンガスのアルバムをめくってみた。ほぼすべてのアルバムがはっきりミンガスの顔を映していた。葉巻に火を点けていたり、吸っていたりするカバーに三枚あった。彼は人生において、あるいはほかのアルバムのカバーでは、シャイでなかった。カーネギー・ホールのアルバム写真は謎だった。

と作家のコナリーか感じたのは面白い。ボッシュはCDも聞くのだけれど、今回はレコードのようだ。
実はカーネギー・ホールのミンガスのコンサートが欲しくなって買ったばかりだった。



これが有名な、コナリーも書いているジャケットだ。もう一枚完全に背をむけているというのはこちらかもしれない。



A面「Cジャム・ブルース」B面「パーディド」でその価値を誇って来たカーネギー・ホール・コンサートであるが、今年ついにコンサートの全容がリリースされた。「Cジャム・ブルース」が最後「パーディド」がその前、その前に「ビック・アリス」という曲が2部で演奏されている。という事でLPではコンサートの最後の2曲を、たぶん迫力順で入れ替えてだしたのだろう。1部ではインガスのと当時のオリジナル・メンバーによる3曲が収められている。

1部と2部からLPとして上記2曲が選ばれたことは、納得が出来るし、今になって全曲がリリースされたことはなおうれしい。あえていうなら、当時2曲で名をのこしたことは正解だと思う。まあ両方聞くことでもっと面白いと思うけれど。

さて今回のCDでおもしろいのはミンガスの写真。ポートレートだから、ジャケ用じゃないから、こんなのもありますよ、という事で顔を映っています。



でもコナリーのいうように、カーネギーということで、なんかナーヴァスな意味を付けたいという気持ちが働いたような気がするよね。




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