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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

オウム真理教事件とは何だったのか?  一橋文哉 著

2018-09-26 17:11:14 | 


平成ガ終わろうとしている今年7月、オウム真理教の麻原彰晃およびその幹部たち7名の死刑が執行された。残る6名の死刑確定者も年内には執行されるだろうと思われている。
これを機に緊急発刊と打って出されたのがこの本。
店頭でみて読んでみる気になった。「何だったのか?」とあるように結局何だったのか理解していないし、ここは機といえば機だ。
著者は「三億円」や「グリコ」や「世田谷」で結構センセーショナルなテーマを打ち出した一橋文哉氏だから、今回は何を書いてあるのだろう

抜き書き
 彼(麻原彰晃)は2008年6月、向かいの独房で収容されていた連続幼女誘拐犯人の宮崎勤が死刑をを執行される日の朝食後「あっ」と声をあげるところをたまたま聞いていた。
 精神障害を装っていたとされる宮崎が運命を悟った瞬間、思わず発した心の叫びだったのだろうが、それ以来、気が落ちつかなくなってきたらしい。

こんなことをどこで取材できたのか、真意はわからないけれど一橋文哉氏らしい。


そして、まあ、前もそうだったけれど、最後に書いてあるとうり「相変わらず、ことの真相は藪の中」だ。
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暗殺者の潜入 マーク・グリーニー 著 伏見威蕃 訳

2018-09-24 22:34:48 | 


翻訳本のタイトルが「暗殺者の〇〇」となっているコートランド・ジェントリーが主人公の作品もこれで7作目になる。グレイマンと呼ばれる主人公は、人に記憶されない幻のような存在でスタートしたけれど、CIAとの軋轢の決着がついてから、ずいぶんと人に顔を見せるようになったのではないか。
スタート時点から、冷徹な割に正義感がある変わったところが特徴だとおもうけれど、今回はシリアの戦闘の終結を願う戦士に成っていた。
実はスタート時の展開が読めない状況が好きだったけど、今回現実の世界があるからある程度想定できてしまい、終わってみれば意外と展開は単純だったという感は否めない。
一年に1作(といっても翻訳は4年で6作読んだ)だそうで、次はCIAのミッションが絡むことがわかっているから、前作で魅力的だったCIAに保護されたロシアの精鋭部隊員ゾーヤが登場して、ジェントリーとこんがらがってくれるのを期待したい。
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死線のサハラ  ダニエル・シルヴァ 著 山本やよい 訳

2018-09-02 12:58:18 | 



一年ぐらい前に、ダニエル・シルヴァという作家の「ブラック・ウィドウ」を読んだらこれが読みやすくって面白い。そんなんで続けざまにさかのぼって3作を読んだ。
イスラエルの諜報機関「オフィス」のガブリエル・アロンを主人公にしたもので、ここのところISISのテロリストとの戦いが続いている。バブルエルはブラック・セプテンバーの報復を使命として、その後今作では「オフィス」の長官にまで出世してきている。
登場人物がずっと引き続いて出てきて、前作のテロリスト、サラディンとの決着が今作の内容。活躍する人物が作ごとに少し変わるけど、前作活躍したブラック・ウィドウのナタリもいるけれど、今回は殺し屋からイギリスの諜報員になった、クリストファー・ケラーがかっこいい。アロンはある部分参謀の役回りだけれど、最後は長官ならやらないことをして決着をつけている。登場人物が定着しているから次もあるとおもうけれど、どんな敵が登場するのでしょう。

途中、夏休みには予約しておいた「友情」、尊敬する山中伸弥と平尾誠二の最後の1年を読んで(買うほどでもないので図書館で1年待った)次は途中で止まっているのに戻ることにした。

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乗客ナンバー23の消失  セバスチャン・フィツェック 著 酒寄進一 訳

2018-07-30 17:02:22 | 


どっかの評を読んでおもしろそうだと図書館に予約して半年ぐらいまっていた。
連絡をいただいたので、読みかけのを途中にして(こっちの本で休憩になっているのがもう一冊ある)こちらを読みだした。

船上での失踪のはなしだけれど、繰り返された失踪の意味合いなど結構息をつかせず続いていく。
サイコパスな話になっていて、それも欧州風の陰湿な感じがきつい。ちょっと戸惑ったけれど、章立ても短く、切れが良いので久しぶりにページの進みが早い。
何度も章の最後で驚かされるから次へ次へと進んでいって、結構驚いて358ページで終わるのだけれど、360ページには、作者が「本書は369ページにまさかの展開が用意してあります」てあってエピローグが最後にあった。

プロローグと対になるエピローグだけれど、私的には354ページの最後の76章がエピローグのようでこっちが良いと思った。この本んをえいがにしたら、プロローグとエピローグはカットになるような気がする。

どちらにしてもさすが、評判になるのがうなづける本だった。評判になったのをもう一冊予約しているけれどいま69人待ちだから1年先だろうな。

で読みかけに戻ればいいのだけれど、去年ずいぶん読んだシリーズの新作が出たので、置いてあるは置いといてそっちに行くことにした。

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燃える部屋 マイクル・コナリー 著 古沢嘉通 訳

2018-07-12 17:06:49 | 


マイクル・コナリーのハリー・ボッシュシリーズも本作で17作目だそうで、あまり記事にしていないけれど2002年ぐらいから、講談社文庫で出るようになって以来のお付き合いか。
ボッシュも年をとったもので、今回はなんと定年延長制度の最後の年だそうです。
今回はメキシコ系の若い女性刑事と組んで10年前のギャング抗争のと思われていた未解決事件が発展していきというお話。
事件を捜査途中のことで最後にはバッチを取り上げられてこれが終わりかと思ったら、次作もこれを引き続いてなので、新米刑事とのコンビも続くのでしょう。

マイクル・コナリーはかなりのジャズ・ファンで小説途中に結構ジャズを聴いている。フランク・モーガンが大好きで彼を扱ったドキュメント・フィルムの原作も書いたそうです。前回はリー・コニッツだったけれど、今回は誰でしょう。

ということで抜き書きをすこし。

 市警本部ビルに戻る途中で、ボッシュは〈ブルー・ホエール〉に立ち寄り、今夜だれが演奏していて、今月次に来るのは誰かを確かめようとしたところ、嬉しい驚きだか、グレース・ケリーが4人編成のステージに立っているのを見た。グレースは力強いサウンドを奏でる若いサックス奏者だ。歌も歌う。

グレース・ケリーって大好きな女優と同じ名前だけれど知らない。ボッシュも曲は何曲か携帯にいれているけれど生は聞いたことがない。(この小説の2年前にフランク・モーガンを記念したコンサートで彼女を出演させている。)ので生を聞くことにした。

 ボッシュはステージを楽しんだ。とりわけ、グレースとリズム・セクションとのインター・プレーを。だがグレースはソロ曲で演奏を締めくくり、その曲がボッシュの心を深く貫いた。曲は「虹の彼方に」だった。グレースは人間の声では決して届かぬサウンドをサックスから生み出した。哀愁を帯びて悲しげだか、その下に紛うことなき希望の波があった。

Grace Kelly,1992年うまれだから今でもまだ26歳、10歳でデヴューの天才奏者だそうで、ネットでも「虹の彼方」の演奏を見ることができる。そしてびっくりしたね、すごい演奏でした。



素晴らしいのでちょっと古いけど二十歳ごろのアルバムを二つポチリました。

そしてもう一つコナリーさん、結構ロン・カーターも好きなんです。

ピーナツ・バターとゼリーのサンドイッチをこしらえ(いったいどんなサンドだ)、ダイニングテーブルにボニー・ブレイ殺人事件調書を積み上げ、ここのところ聴いていなかったロン・カーターのCDをかけた。『ディア・マイルス」というアルバムで、その二〇〇六年の録音は、一九六〇年代にマイルス・デイヴィス・バンドのベーシストだった当時にインスパイアされたものだろうと、ボッシュは思った。



日本のSomethin’ Elseが作ったアルバムで結構好みがはっきりしていて、ずっと筋が通っている。次はどんなミュージシャンが登場するかも、コナリー読んですジャズ・ファンは楽しみなところだろう。
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レッド・プラトーン 14時間の死闘 クリントロ・ロメシャ 著 伏見威蕃 訳

2018-06-29 16:36:35 | 
図書館の順番がまわってきたので、買った文庫は一時中断、「地獄」を生き延びた兵士が語る極限の戦記ドキュメントだそうです。



2009年10月3日アフガニスタン山岳地帯の前哨基地キーティング、50人の兵士に300人を超えるタリバンが襲い掛かった。そもそもこの基地、”死の罠”と呼ばれるところ、この基地に配属された著者たちは、1週間で隊のモットーにした言葉はそこに兵士が走り書きしたこと言葉。

“いまよりマシにはならないぜ(It dosen't get better.)



基地として絶対に考えられないロケーション。



「これじゃ金魚鉢のなかにいるみたいだ」私はつぶやいた。「おれたちのやっていることが、敵にすべて丸見えだ」

十数時間の激闘は投入される弾薬の多さに戦争の現実を知らされる。そっちはまじめに読んでちょっと抜き書き。

 「気を楽にしろ。いずれ会おう」
 「わかったよ」メイズは答え、手を握った。「あんたのたるんだきんたまがみなれなくて、さびしくなる」

実際にひどい悲劇なのに、そこに息づく人間性が伝わったくる。





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超常現象 科学者たちの挑戦  / NHKスペシャル取材班

2018-06-22 16:33:17 | 


1か月ぐらい腰から足がいたくて、階段の上り下りがつらい。整形外科に行ったらMRIをとりましょうということになった。検査するクリニックの隣が大きな本屋さんで、そこで買った本。
お店に入ってら、その朝、新聞でみた文庫を思い出して買うことにした。不思議な縁だって、そんなことはないのだけれど、本の内容がそういうこと。

若いころ、、死後の世界とか、前世の記憶とかの本を随分読んでいた。すがりたいという訳でもなかったと思うけれど、この歳になって、そっちに近づいたら逆に現生の意味合いが強くなった気がする。でも「本物か?イカサマか?最先端の科学で徹底検証する。」ってあるので昔の記憶も振り返って読みたくなった。(このごろの本のキャッチ、とにかくうまい。)

本の方は幽霊で有名な英国の城を調査したり、死後の世界を検証したり、一番興味あるの、前世を記憶する子供たちと続いていく1部。
二部はスプーン曲げや超能力、テレパシーの解明。

本の内容は事象を煽り立てることを否定してできる限り科学的に検証し、そしてなお残る問題を明らかにしていくというもの。
だからこの本で結論つけられるというわけではない。
それでも人の顔が浮かんだとか、急に冷気を感じるなどの理由はうなずける記述だし、逆に前世の記憶に対しての科学的説明は依然ついていないような気がする。

いずれにしても納得これで結論ということにはならなかったわけで、人間って謎究明は次の謎を作るんだなどというのが結論だったりして。
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弁護士アイゼンベルク アンドレアス・フェーア 著 酒寄進一 訳

2018-06-12 17:20:39 | 


事件は法廷で逆転するっていうキャッチで買ってみました。(うまいキャッチだ)この前読んだのが法廷場面が少なかったので今度は挽回するでしょう。

読み始めるとこれ、

長年、刑事弁護士をやっているので、依頼人がひとり、ないしは複数の人間を殺していても驚きはしなかった。ただ、今まで依頼人が知り合いだったことはない。ハイコ・ゲルラッハは、十八年前に愛して、キスをした相手だ。その彼がけだもののように女を襲ったというのか。しかも相手を殺した上に、死体をずたずたにした。考えられるだろうか。いや、むりだ。

これってこの前読んだのと同じ状況じゃないか。それも弁護を依頼に来たのは十代の女の子。このスタートからどう曲がっていくか、これは興味が増えた。

そして読み進むと300ページあたりから主人公の弁護士の法廷での活躍が面白くなってくる。っそれで結論にいくのだけれど、なんとこれが“わたしを探して”によく似ていて”なんだ”という感じ。
面白いのはドイツが舞台で、ドイツ憲法の歴史があるのか、検事、判事、弁護士の関係がおもしろい。アメリカだったらこれが勝つための化かし合いだけど、ドイツでは朝のお茶の場所も一緒で、助けったりして、ほのぼのしているのが楽しい。

ここでもう一つ驚いたのが2日前にみたDVD、2013年の映画「リーガル・マインド ~裏切りの法廷~」殺人の冤罪を主張す女性の裁判を請け負った女性の弁護士、見事に勝利を勝ち取るのだけれど・・・・というストーリー。
なんとこれもじゃないというわけで、映画はさすがにすっきりおさまった。

それにしても刑事弁護士なんてならないでよかった。
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わたしを探して  J・P・モンロー 著 棚橋志行 訳

2018-06-03 22:08:49 | 


二度読み必至のミステリーっていうのに魅かれて購入。
お話は5年前に入水した恋人とエレベーターですれ違う。彼女は生きているのかというので始まるミステリー。
最初は心理ミステリーと読み進むと、国家機密が絡んで来たり、二部に入っったとこらへんで俄然面白くなってくるのだけれど
終盤サイコパスになって行ってアンリャ。
でも最後まで読みました。それで気づいたのだけど
わたし、隠れ恋愛小説ファンなのだ。 最後まで読んだ理由はそんなとこ。
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償いは、今 アラフェア・バーク 著 三角和代 訳

2018-05-27 21:59:10 | 


常に次の1冊は持っておきたいので選んだ本。
久しぶりの弁護士ものだし、三転四転って帯ににも惹かれた。
期待通りであって欲しい。

まずはちょっと抜き書き

 依頼人が無実かどうかは関係ないと弁護士たちは言う。それを知るのはわれわれの仕事ではない。真相がどうであろうとひたむきに戦う。嘘ばかりだ。

この作家、もと検事補で今は法律を教えている人だそうで、文もちょっと癖がある。

エイナルの頭巾はいつも少しピエロのボーゾーに似ているからだが、一日分の湿気のせいで、スーツケースの底にあまりに長く放置された特大のニンジン色の綿棒ぐらいに、しぼんで見えた。

こういう表現になれるまで結構大変。お話は犯罪に巻き込まれて奥さんを亡くした作家に今度は殺人の嫌疑がかかり、それを元恋人が弁護するというお話。状況が入り組んでいてさて今度起きた殺人も奥さんの事件と関連ついている。

「ついでに、週末になると子犬を蹴っていたと言ってくれない?そうしたらあなたを証言台に呼びたいかも」

と弁護するけれど後はネタバレしちゃうので書けない。

私としては展開をちょっと作りすぎちゃった感があって、結末もこうでない方がいいと思った。法廷ミステリーファンにはここまで行かないといけないのか、もちょっと法廷場面を期待したんだけれど、弁護活動がメイン。それも結果からするとしょうがないか。

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