福島第一原発の港で、過去最大の放射線汚染魚「ムラソイ」が捕獲されました。実際に捕れた汚染魚「ムラソイ」(東京電力撮影) 

18日、東京電力が福島第一原発の港で捕獲した魚「ムラソイ」から、1キロ当たり25万4000ベクレルの

放射性セシウムが検出されました。

これまでの魚の汚染度では最大となるもので、国に定められた放射線汚染食品の基準値の2540倍。

この汚染された「ムラソイ」を1キロ分食べた場合、内部被ばく量は4ミリシーベルトになるとのこと。

ちなみに年間100ミリシーベルト以下ならば健康に被害はないとされており、 一般人の放射線量限度は

年間6.9ミリシーベルト(医療行為を除く)となっています。

なお、「ムラソイ」はカサゴの一種で30センチ前後の食用魚。

刺身や煮つけ、塩焼き、味噌汁の具などにも使用され、市場にも出回ることがあるそうです。

東京電力の説明によると、港は第一原発の東側に位置し、海水や海底の土は汚染度が高く、 外側の海との

仕切りも存在しないため、魚介類が汚染された水域に自由に出入りできる状態でした。

今後は仕切り網や汚染魚の駆除に取り組むとしていますが、取り組みようがない!