ある40代女性の生活

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伊達源一さん: 車輸送の世界標準プロ

2009年08月04日 09時11分26秒 | 新聞
昨日の朝日新聞夕刊に、「凄腕つとめにん 伊達源一さん 船積みの工夫で救った車 651万台」という記事がありました。

仕事のプロとして、その分野で世界的に有名な方を紹介するコーナーです。

日本郵船・自動車プロジェクトグループ特別海技監の伊達源一さんは、自動車を輸出するときに船に積み込み、現地で下ろす自動車運搬のプロです。

1977年に、オーストラリアのシドニーに、車を満載した自動車専用運搬船に乗って着きます。

「ギャング」と呼ばれる荷役会社の運転手が、手当たり次第に、商品の新車に乗り込み、好き勝手な経路で船外へ動かしました。

開けたドアが隣の車に「ガツン」、バックして柱にぶつけても、苦笑いでおしまいでした。

「こりゃあ傷だらけになるはずだ・・・」

日本車の輸出台数が右肩上がりの一方で、輸送中の傷も増え、メーカーから苦情が続出していました。

会社からは「解決するまで戻るな」と送り出されました。

船を追いかけて8つの港を回り、車の傷を一つずつ分析すると、多くは下ろす際のものだと分かりました。

「カギは車の並べ方だ」

車の100分の1サイズの紙を、船の図面に貼り付けながら、規則正しく下ろすことができる車の並べ方を考えました。

当時は、積荷室の奥から、順に前進(出すときはバックになる)で並べていました。

「右ハンドル車なら、車が出入りするスロープを中心に、壁に沿って右回りに並べてみるか」

バックで止めれば、下ろすときは前進でき、接触事故が減るはずとも考えました。

車同士の間隔は、運搬中の接触事故防止のため30cmあったのを、端の車からしか乗り込めないよう10cmにしました。

積み込みの運転手からは「作業時間が倍になる」と苦情が出ました。

「傷だらけの車を送り続ければ信頼を失い、仕事も減る。日本の輸出を支えているのは、あなた方だ」と訴えました。

新方式で、傷付く車の割合が、2ヵ月間で17%から6%に減りました。

100台を積む「積み付け時間」も、元の1時間になりました。
運転手が時間外に訓練を繰り返して習熟したと知り、胸が熱くなりました。

右ハンドル車は「クロックワイズ(右回り)」、左ハンドル車は「カウンタークロックワイズ(左回り)」の積み方は、世界標準となり、海外の会社やライバルの開運会社、自動車メーカーにも指導に行きました。

日本郵船で運んだ分だけでも、32年間で651万台を、ダメージから救った計算になります。

ダメージ率は、今は0.001%となりました。

車を積みこむ際は、約30人の「ギャング」が、8時間で1500台を積みこみます。
時間との闘いなので、車はかなりのスピードです。

ギャングは、バックで、左右10cm、前後30cm間隔に素早く止めていきます。
サイドミラーは閉じたままで、頼りは笛の号令と勘のみだそうです。

下ろす際に、体の大きな外国人ギャングが乗り込みやすいよう、運転席はいっぱいまで下げ、鍵は取りだしやすいように灰皿に置きます。

「彼らは本当のプロ」と伊達さんはおっしゃるとのことです。
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自動車のCMで、船への積み込みの様子がありました。
魔法のように、高スピードで車をすれすれに並べていて、印象的でした。

積み方を図で説明されていました。
出口に向かって、順に前進で出られるよう、自動車の列が順番待ちをしている状態をあらかじめ作ってあり、理にかなっていると思いました。


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大月亮太さん: 金メダル高校生

2009年08月04日 08時20分05秒 | 新聞
昨日の朝日新聞に、「ひと 大月亮太さん(17歳) 「国際生物学オリンピック」で日本初の金メダル」という記事がありました。

日本初の生物学の金メダルを取ったのは、公立高校の生き物好きの男子生徒なのだそうです。

大月亮太さんは、小さいころから生き物が好きで、「なぜ動けるのか」「どうやって生きているのか」と、生命の神秘、不思議さのとりこになりました。

父親の転勤で、小学校4年生のときに千葉県浦安市に引っ越します。

ここでも昆虫、魚、ハムスターと、いろいろな生き物を飼ってきました。

自宅近くの東京湾の三番瀬で捕まえたイソギンチャクを自宅で育てようとしたところ、家族から「海の生き物は、家が臭くなるから置かないでね」と言われ、高校の生物部の部室で飼っています。

「国際生物学オリンピック」は、国内から2482人の申込みがあり、3回の試験を経て、代表の4人が選ばれました。

4人の中で、唯一の公立高校(千葉県船橋高校3年生)の生徒です。

7月のオリンピックでは、実験・考察(4種類)と理論の2部門で競いました。
全体で11時間かかりました。

「生物学を専攻する大学生レベル」の問題が出ます。

カイコの幼虫の解剖では、手間取ったうえに、神経をちぎってしまい、「失敗した」と思いました。

「自信がなかったので、びっくりしました。指導してくださった先生に申し訳が立つとほっとしました」

日本は過去4回参加し、金メダルには届かずにいました。

オリンピックでは、英語は苦手ですが、メキシコの高校生と「単語だけで」日本のマンガの話題で盛り上がりました。

将来は、英語で論文も読み、生物学者になりたいという希望があるそうです。

この夏は、予備校にも通い、1日に10時間の勉強の予定とのことです。
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大月さんにとって、生物学は好きなことなのだと思いました。
受験生の方には、夏休みは勝負のときですね。


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