ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

サマソニ第13弾&ステージ割

2014-05-19 13:18:59 | フェス、イベント
サマーソニック出演アーティスト第13弾&ステージ割が発表されました。詳細はオフィシャルサイトを確認して頂くとして、今回は個人的に気になるところをいくつか。

まず初日は、やはりマリンでロバート・プラント~アークティック・モンキーズという流れが楽しみ。特にアークティック・モンキーズ!! 私は生で観るのは初めてなのでホント楽しみです! あと同じマリンにヴィンテージ・トラブル。正直、インドアで観たかった感もあるんですけど…。この日は、このマリン3組を軸にタイムテーブルを組む感じになりそう。あわよくばと思っていたメガデスは、プラントと被っちゃうのかな? チャイルドフッド、テレグラムはヴィンテージトラブルと被りそうですし…。ジャマイカは観れるかな?

ビーチステージにデ・ラ・ソウルとファーサイドが決定。期待していたビルボードとのコラボはこのヒップホップ勢2組と言うことで、個人的には少々がっかり。とは言え、両組とも観たいですけどね。


2日目。この日はアジーリア・バンクス~ロバート・グラスパーの流れにそそられます。この2組がマウンテンなのはちょっと意外でした。あとやはりマリンのTBAが気になるところですが、あまり期待しないで待つことにします。


今のところ、私は1日目のみ参加の予定。でも例年程ワクワクしないんですよね~。


映画「黄金のメロディ~マッスル・ショールズ」

2014-05-17 19:55:50 | ソウル、ファンク
MUSCLE SHOALS ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK

サザン・ソウル、スワンプ・ロックの聖地マッスル・ショールズを描いた映画「Muscle Shoals」がこの夏、いよいよ日本でも公開となります。邦題は『黄金のメロディ~マッスル・ショールズ』。これは楽しみですね~。

ちなみに、マッスル・ショールズとは米アラバマ州北西部のコルバート郡にある地名で、そのすぐ北にはテネシー州が、西にはミシシッピ州があるという土地柄。その土地で生まれた輝かしきサウンドの数々、それは我々南部音楽ファンにとって一つの夢であり、またロマンな訳なのであります。

始まりはこの地に誕生したFAMEスタジオ。創立者のリック・ホール、かの地を訪れたウィルソン・ピケット、アレサ・フランクリン、エタ・ジェイムス、クラレンス・カーター、キャンデ・ステイトンなどなど、サザン・ソウルを代表する名シンガー達、そして後にマッスル・ショールズ・ リズム・セクション、フェイム・ギャングと呼ばれる職人的ミュージシャンの面々、さらにはダン・ペン、スプーナー・オールダム、ジョージ・ジャクソンなど、数多のサザン・ソウル名曲を生み出したライター陣。彼らの物語が映画でどのように描かれるのか?楽しみですね~。

またマッスル・ショールズ・ リズム・セクションの面々がFAMEを離れ、マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオを作るに至るいきさつも興味深いですし、彼らがレイナード・スキナードの「Sweet Home Alabama」の中で“スワンパーズ”と経緯を表されるように、マッスル・ショールズがスワンプ・ロックのメッカとして隆盛を極めた時代の空気を、映画という大画面で味わってみたいですね。

さて、上の写真はこの映画のサウンドトラック盤。収録曲は以下の通り。

Arthur Alexander / You Better Move On
Jimmy Hughes / Steal Away
Percy Sledge / When A Man Loves A Woman
Aretha Franklin / I Never Loved A Man (The Way I Love You)
Etta James / Tell Mama
Clarence Carter / Patches
Wilson Pickett / Hey Jude
Lynyrd Skynyrd / Free Bird
The Staple Singers / I'll Take You There
Jimmy Cliff / Sitting In Limbo
Traffic / (Sometimes I Feel So) Uninspired
Paul Simon / Kodachrome
Alicia Keys / Pressing On


フェイム黄金時代の始まりを告げる61年のアーサー・アレクサンダー「You Better Move On」。初期フェイムを支えたジミー・ヒューズ。いわく付きのセッションで名唱を残したアレサ・フランクリン。パーシー・スレッジ、クラレンス・カーターの大名曲。デュアン・オールマンのギターも冴えるウィルソン・ピケット「Hey Jude」。マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオに場所を移してのスワンパーズ達の活躍の数々。ここにジミー・クリフの「Sitting In Limbo」が含まれているのも特筆物。ま、正直CD1枚では圧倒的にもの足りません。あの曲は?あのバンドは?って思いますが、それは映画本編のお楽しみですかね?


中ジャケットには見開きで若かりし頃のリックホールと、「3614 JACKSON HIGHWAY」の文字も眩しいマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオを前にしたリズムセクションすなわちバリー・ ベケット(kbd)、ロジャー・ホーキンス(ds)、デヴィッド・フッド(b)、ジミー・ジョンスン(g)の4人の姿が。やはり彼らを中心にした物語なのでしょうか。





そしてもう一つ気になるのがこのサントラの最後に収録されたアリシア・キーズの「Pressing On」。このアリシアは最高です!正直、私はこういうアリシアが聴きたかった!と声を大にして叫びたい程、素晴らしいアリシア・キースがここに居ます。そして遂に映画でこの曲を歌うアリシアが観れると思うと、それだけでもワクワクしてしまいます。



映画「黄金のメロディ~マッスル・ショールズ」は2014年7月12日(土)から新宿シネマカリテほか全国公開予定だそうです。

オフィシャルサイト→http://muscleshoals-movie.com/

Hanah Spring@タワーレコード東京駅八重洲口店

2014-05-16 23:57:24 | インストアイベント
5月16日、TOWERmini東京駅八重洲口店にて、Hanah Springさんのインストア・イベントを観てまいりました。

このHanah Springさん、今年1月にレオン・ウェアから楽曲提供を受けた「In The Sun」を配信リリースして話題になっていた日本人女性シンガーです。私は3年ほど前、まだ彼女がHanahと名乗っていた頃に、所沢の某フェスで彼女のライヴを観て、そのしっとりとしながらも爽やかなソウル・フィーリングに接し、あ~、素敵なシンガーだな、と気にはなっていたのです…。

それから数年、Hanah Springと名前を新たにし、5月14日にHanah Spring名義では初のアルバムとなる「HANDMADE SOUL」をリリースしたばかりの彼女。今回はそのリリースに連動したインストア・ライヴでした。

私はタワレコ八重洲店のインストアは初めてだったのですが、地下街の狭い店内で、フロア中央にマイクスタンドを1本立てただけと言う、まさにインストア・ライヴな雰囲気にかえって驚きました。しきりも何もないアーティストと観客の近さにびっくり。Hanah Springさんはカーリーヘアに帽子を被って服装もかなりおしゃれな感じ。1曲目は新作から「終わりのないリズム」。バックがカラオケなのが少々残念でしたが、Hanah Springさんはブラジリアンなリズムに乗ってシェイカーを降りながら、エモーショナルな歌声を披露しつつ、観客に手拍子を促したりと、なかなか快調。

そして2曲目からはアコギ弾き語りに。ミニー・リパートンの「Lovin' You」は絶品でしたね。これほど美しくエモーショナルなファルセットはなかなか聴けないのでは?と思うほど。最後に聴かせてくれた超高音域も素晴らしかったです。レオン・ウェア作の「In The Sun」は彼らしいトロットロのメロディーが印象的。地声とファルセットを情感豊かに行き交うHanah Springさんの歌唱も見事でした。スタジオ録音版はファンキーなアレンジが施されていましたが、ギターのみの弾き語りはよりメロウで、私はこっちの方が好きかも。

彼女の歌声はエモーショナルですし、ソウルフルですが、決して熱くなりすぎない。どこか爽やかで、儚く、愛らしい。MCもキュートでした。ジャクソン5のカヴァー「I'll Be There」では出だしで躓いてしまい、やり直す場面もあったりしましたが、その時の仕草もなんか可愛らしかったですね。もちろん仕切り直した歌がまた絶品でした。他には新作から「春夏秋冬」とか、「Goodbye 2 Yesterday」とか。あと古めの曲でHanah時代の「My Girl」もやってましたね。

Hanah Springさんのアコギ弾き語り、フォーキーなソウルフィーリングがとても良かったです。そして今度はバンドを従えた本気ライヴも観てみたいです。

フジロック第7弾!!

2014-05-15 23:14:40 | フジロック
GOLDIE / TIMELESS

フジロック出演アーティスト第7弾がオフィシャルサイトにて発表になりました。今回は20組!!

7月25日(金)
電気グルーヴ
DJ EYヨ(BOREDOMS)
FLOATING POINTS
GOLDIE
Nabowa
THE ORB
ROVO and System 7
SHANK
TEMPLES
TRESVIBES SOUNDSYSTEM
THE YOUNG PHILADELPHIANS

7月26日(土)
BOOM PAM
ヒカシュー・フリー・インプロヴィゼーション・サミット
THE NOVEMBERS
OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND

7月27日(日)
BUFFALO DAUGHTER
downy
MR.SCRUFF
OZOMATLI
YOUR SONG IS GOOD


まずはゴールディー!! 私が初めてフジロックに参加したのは98年の豊洲なのですが、その時ホワイト・ステージのトリを務めたゴールディーの素晴らしさはいまだに忘れられません。と言っても内容についてはほとんど覚えてないんですけどね…。ですがそのあまりの格好良さに黒人音楽の未来はドラムンベースにあり!と一人で興奮したことははっきりと覚えています。そして終演後、グリーン・ステージではまだヘッドライナーのプロディジーがライヴ中だったのですが、ゴールディーの余韻に浸りたかったので、逃げるように帰路についた記憶もあったり。ま、打ち込み系ですから「ルーツな日記」的にはあれですけどね…。とは言え先鋭的なブラック・ミュージックの流れの中で、ドラムンベースが果たしてきた役割っていうのは非常に大きなものではありますよね。

さてゴールディー、今年のフジではどんなライヴを見せてくれるのでしょうか?やはりDJスタイルですよね?となると夜中ですか?ゴールディーが出演する土曜日は、他にもベースメント・ジャックス、ジ・オーブなどダンス系の大物が並んでいますけど、どんなステージ割、出演順になるんですかね~?

そして鬼才マーク・リボー率いるTHE YOUNG PHILADELPHIANS。アーティストデーターに曰く「オーネット・コールマンの伝説的なバンドPrime TimeとThe Sweetと70年代のフィラデルフィア・ソウルの躍動感に敬意を表して作られたバンド」とのことで、これは楽しみですね~。先日リボーの無声映画ライヴを観たばかりですが、それとはまったく違う彼の音楽を堪能できそうです。


もう一組気になるのがイスラエルのサーフ・ロック・バンド、BOOM PAMです。ギター、ドラムス、チューバという編成でサーフ・ロックをやると言う一風変わったトリオ。彼らが一昨年に来日した際に私もライヴを観に行ったんですが、爆音でジプシーっぽい無国籍グルーヴをぶちまけるエネルギッシュな演奏にびっくりしました。これがサーフ・ロックか!?って感じで爽快でしたね。絶対にフジロックでもウケるでしょう!!

あとフジ常連のオゾマトリや、サイケデリック・ロックの新鋭テンプルズも気になります。



http://www.youtube.com/watch?v=72YaaQnj9MI
Goldie - Freedom (Ft. Natalie Duncan) (Official Video)
ナタリー・ダンカンをフィーチャーした2012年のシングル。


http://www.youtube.com/watch?v=J0K2phzYElo
Marc Ribot and The Young Philadelphians Winter Jazzfest 2012
う~ん、難解!!


http://www.youtube.com/watch?v=qoO67kZIZV0
Boom Pam - Uniton, Live @ 93 Feat East - London
ちなみにBOOM PAM のヴォーカル&ギタリスト、Uri Kinrotは、バルカン・ビート・ボックスのライヴ・メンバーに名を連ねていたりします。


http://www.youtube.com/watch?v=QCxao4jFLHI
Temples - Sun Structures (Ctrl in-situ session)
テンプルズ、めちゃくちゃ格好良いー!!

2013年 ベスト・アルバム リイシュー編

2014-05-15 18:23:36 | 2013年総括
さて、ようやく2013年総括企画も佳境に入ってまいりました。今回は、ストレート・リイシュー、発掘音源、コンピ盤等の中から「ルーツな日記」的ベスト10を選んでみました。とは言え、本当に聴きたかった音源は高価過ぎて手が出なかったりしてるんですけどね…。

第1位

VA / GUMBO YA YA : THE COSIMO MATASSA STORY VOLUME 2
単純に、2013年に手に入れた作品の中で最も嬉しかったのがこの4枚組。ニューオーリンズR&B草創期における陰の功労者コジモ・マタッサ、及び彼が設立しエンジニアも務めたJ&Mスタジオ、コジモ・スタジオのアンソロジーの第2集です。第1集「THE COSIMO MATASSA STORY」がリリースされたのは2007年でしたでしょうか?これで終わりじゃないでしょう?と思いながら、はや数年。忘れかけていたところに続編の登場!!第1集ではデイヴ・バーソロミューと彼の楽団による 愛すべきニューオーリンズ・クラシックをたっぷり楽しめましたが、今作ではアラン・トゥーサンが頭角を現し始めます。ワクワクしますね~。ニューオーリンズR&Bの傑作の数々と、それらに果たしたコジモ・マタッサの影響力。バック・メンバーも詳細に記録したライナーも嬉しい!そして安い!!


第2位

DONNY HATHAWAY / NEVER MY LOVE : THE ANTHOLOGY
ダニー・ハサウェイの未発表曲も織り込んだ4枚組アンソロジー。ライヴ音源もさることながら、スタジオ録音の蔵出しは嬉しいですね。やはりダニー・ハサウェイは全てのソウル・ファンにとって特別な存在ですよね。至高のアンソロジー。お値段も良心的。


第3位

MAGIC SAM / LIVE AT THE AVANT GARDE JUNE 22, 1968
ブルース・ファン狂喜乱舞のライヴ音源。ギターの生々しいサウンドからブルース衝動が溢れ出るかのよう。この躍動感は素晴らしい!!


第4位

BOB DYLAN / ANOTHER SELF PORTRAIT (1969-1971)
ブートレッグ・シリーズの第10弾。素晴らしいの一言。でも出来ればワイト島ライヴはシリーズ第11弾として単独リリースして欲しかった…。もちろんこちらは通常盤です。


第5位

VA / BLUSIN' BY THE BAYOU
マニアックな選曲で話題の英ACEによるバイユー・シリーズ。そのシリーズを代表してブルースに焦点を当てたこちらを。ルイジアナ・フィーリングたっぷりです。もちろん他のバイユーシリーズも面白いですよ!


第6位

VA / JUKEBOX MAMBO
こちらはJAZZMANが編んだ、マンボやルンバなどアフロ・ラテンなヴィンテージR&Bコンピ。これも面白かった!!


第7位

TOWNES VAN ZANDT / SUNSHINE BOY: THE UNHEARD STUDIO SESSIONS & DEMOS 1971-1972
タウンズ・ヴァン・ザント、71年~72年の発掘音源集。バンド&弾き語りの2枚組に感涙!


第8位

SAM DEES / THE SHOW MUST GO ON
サム・ディーズ、75年の名作にボーナストラックを追加した待望盤。少し前にアトランティックのボックスの中の1枚という形でリイシューされていた作品ですが、ボックスに手が出ない私などには嬉しい単独CD化でした!


第9位

JAMES GOVAN / WANTED THE FAME RECORDINGS
サザン・ソウル・シンガー、ジェイムズ・ゴヴァンのフェイム録音集。凄いシンガーの凄い音源が残っていたものです。恐るべしフェイム。


第10位

VA / THE HISTORY OF NEW ORLEANS RYTHM & BLUES VOLUME 1
ジャズから始まるニューオーリンズR&Bの歴史を紐解くコンピ盤がめでたく国内リリース。こちらは戦前録音を中心にした第1集。ジャズの名演からR&Bへの萌芽が伺えるようなとても興味深い労作。第2集と合わせてアーリー・ニューオーリンズにどっぷりです。そしてここから「COSIMO MATASSA STORY」へと繋げば、ニューオーリンズR&Bの歴史が全て分る!!





こんな感じですが、いかがでしょうか?第1位はおそらく未発表曲など貴重音源等は入っていないと思われますが、そんなレア度を無視した私の趣味だけで選びました。しかも本当は2012年の暮れ頃にリリースされたものなんですけどね。でも私が知ったのが2013年に入ってからと言うか、本格的に日本に入ってきたのは年が明けてからだったのではないでしょうか? これと第2位のダニー・ハサウェイは4枚組ながらお手頃な価格で嬉しかったですね。

さて、冒頭で匂わせた「本当に聴きたかった音源」とは、ボブ・ディランの「1969年ワイト島ライヴ」とザ・バンドの「1971年ニュー・イヤー・イヴ・コンサート」。どちらも超高額なお宝ボックスを買わないと聴けない代物。こういうのはホント参っちゃいますよね~。いつか単独リリースされるのを待ちます…。あとデュアン・オールマンのボックスも欲しかったですが…。

2013年 ブライテストホープ

2014-05-13 16:47:17 | 2013年総括
2014年も早いもので半年が過ぎようとしている今日この頃。当ブログはでまだまだ昨年の話を引きずってまいります。という訳で、大変遅くなりましたが、2013年「ルーツな日記」的新人賞です。今回は5組。(特に厳密なデビュー年には拘っていないので、すいません。)



SKINNY LISTER / FORGE & FLAGON
まずは昨年のフジロックで大旋風を巻き起こしたスキニー・リスター。ロンドンで結成されたトラディショナル且つパンキッシュなアイリッシュ・フォーク・バンド。写真のアルバムは日本でのデビュー盤となった彼らの初フル・アルバム「FORGE & FLAGON」。アルバムも良いですが、彼らはライヴが最高!!また来日してくれないですかね~。




VALERIE JUNE / PUSHIN' AGAINST A STONE
ミシェル・ンデゲオチェロの2012年作「POUR UNE AME SOUVERAINE A DEDICATION TO NINA SIMONE」の中で、印象的な歌声を披露していたヴァレリー・ジューン。あの歌声を聴いて私も彼女の本格デビューを楽しみにしていたのですが、昨年リリースされたアルバム「PUSHIN' AGAINST A STONE」は、そんな期待をはるかに上回る素晴らしいものでした。彼女のプリミティヴな歌声には、ブルース、ソウル、フォークの未知なる可能性が秘められてるような気さえします。





KIAH VICTORIA / GRAVITATE - EP
最新の流行でもある「R&B+アンヴィエント」な感覚横溢な女性R&Bシンガー、キア・ヴィクトリア。実は2012年にも既に1枚EPをリリースしていまして、これが2作目のようなんですどね。中毒性の高い耽美なトラックにスイートなキア・ヴィクトリアの歌声、引き込まれます。あとこのEPには未収録ですが、この少し前に発表されたフランク・オーシャン「Thinkin Bout You 」のカヴァーも絶品。早くフル・アルバムが聴きたいです!!




LADY LAMB THE BEEKEEPER / RIPELY PINE
NY 在住の女性シンガー・ソング・ライター、レディ・ラム・ザ・ビーキーパー。「ルーツな日記」で紹介するにはあまりにもオルタナ・ロック寄りかもしれませんが、フォーク、カントリーと言ったアメリカーナや、チェンバー・ポップ的な粋を飲み込みつつ、インディーらしい衝動とローファイ感に満ちたサウンド及び楽曲はやはり魅力的。そして感傷的ながら何処か虚ろな雰囲気を醸す彼女の歌声にも惹かれます。あどけなくもふてぶてしいルックスも含め、荒削りではありますが相当なポテンシャルを秘めているでしょう。




ABIAH / LIFE AS A BALLAD
女性シンガーが続いたので最後は男性R&Bシンガー、ABIAHです。実はベテラン・シンガーであるらしいこの人なのですが、ABIAHとしての本格デビューが昨年リリースの「LIFE AS A BALLAD」。ロバート・グラスパーの全面参加も話題になった作品ですね。私はどうも昨今の男性R&Bシンガーが好きになれないですが(これみよがしにセクシーな歌唱がどうも…)、このABIAHの歌声は素晴らしい! やはりR&Bよりはジャズ寄りなのかもしれません。ストレートな歌声に、ストレートな感情表現。ジャジーな憂いを感じさせながらも、その突き抜けた歌唱力は爽快感すら感じさせてくれます。

ROCK IN JAPAN FESTIVAL

2014-05-11 11:51:15 | フェス、イベント
PRISCILLA AHN / NATURAL COLORS

日本最大の邦楽ロック・フェス、ROCK IN JAPAN FESTIVAL の第1弾出演アーティストが発表されました。いきなり103組!!って言うか、今年は4日間なんですね。しかも2週連続の土日開催という。1週目が終わって、また来週!っていうのもなかなか良いかもしれませんね。

気になる103組はオフィシャルサイトにて→http://rijfes.jp/2014/artist

さて、これまでROCK IN JAPANについてまったく触れてこなかった「ルーツな日記」が何故突然?と訝しがっておられる方々もいらっしゃるかもしれませんが、これでも私、一応、毎年誰が出るのかチェックはしてるんです。今回もオフィシャルサイトのアーティスト写真をスクロールしながら、ざっと目を通していましたら、一瞬プリシラ・アーンのような美人さんが目をよぎり、あれ?と思いよ~く見直してみましたら、本当にプリシラ・アーンでした!!

なんでROCK IN JAPANにプリシラ・アーン?? 最近のROCK IN JAPANって外人さんも出るんでしたっけ? 特別ゲストという感じでもなく、ごくごく普通にエントリーされてる感じが不思議なんですけど。とは言え、プリシラは日本が大好きのようですし、ジブリ映画曲とか、くるり、ハナレグミ、などJ-POP/ROCKを中心にしたカヴァー作品をリリースしたり、日本に密着した活動をしてる印象はありますよね。透明度の高い美しい声で日本語詩を歌う姿は、やはり親近感沸きますしね。先日、プリシラがジブリ映画に主題歌を提供することが発表された時も驚きましたが、続いてROCK IN JAPANへの出演と、ある意味、プリシラ・アーンの日本人度が上がってきてるのかも?なんて思ったり。邦楽フェスでも暖かく向かえてもらえると良いな、と思っています。


夏フェスでのプリシラ・アーン、観たいですね~。いよいよ私もひたちなかデビューかな?



*写真はプリシラ・アーンによる日本の曲を中心にしたカヴァー集「NATURAL COLORS」。ジブリ映画曲「風の谷のナウシカ」をはじめ、ユーミンの「やさしさに包まれたなら」、ハナレグミの「サヨナラCOLOR」、くるりの「ばらの花」、井上陽水「帰れない二人」など。プリシラによる素直で優しい日本語に癒されます。そう言えば、くるりもプリシラと同じ日に出演しますね。

ポール・マッカートニー 武道館発表!

2014-05-10 09:55:32 | ルーツ・ロック
ビートルズ以来48年ぶりにポール・マッカートニーが日本武道館へ!

いやはや、あと1週間で来日ツアーが始まるこのタイミングで追加公演が発表されるとは、しかも武道館!! これは驚きましたね。確かに今回のツアーには武道館公演が含まれるのではと、以前から噂にはなっていましたが、これだけ来日が迫ってくるとさすがにもう無いかな?と。数日前にはポールの武道館公演が流れた真相について、ポールが希望する日は既に某邦人気アーティストに押さえられていて、彼らがポールからの日程変更の打診を断固断ったから、なんていう話もまことしやかに囁かれていましたし…。いや~、ここへきてまさかの武道館!!そもそも昨年来日したばかりの最来日ということ自体が驚きでしたが、初の野外公演に加えて武道館ですか!! まさにサプライズ続きの今ツアー。ちなみに武道館公演の席種及びチケット代金は、さすがにプラチナムな感じです。

5月21日(水) 14:00開場/15:00開演(予定)
S席:80,000円、A席:60,000円、B席:40,000円、
アリーナ席:100,000円、C席:1,500円(25歳以下限定)

アリーナ席は10万円ですよ!これ、売り切れるんですかね? 売り切れるんでしょうね…。私なんてS席やA席はおろか、B席の4万円すら手が出ませんし、C席は年齢的に無理…。しかも平日15時開演ですからね。ハードル高過ぎですよ!

ま、私は昨年の東京ドーム公演で充分満足してるので、今回のツアーはスルーを決め込んでますけど…。それにしても、この武道館公演、そして初の野外ライヴとなる国立競技場、これは伝説となるでしょうね。行かれる方々、ホント羨ましいです~!!



ポール・マッカートニー武道館公演特設サイト→http://outthere-japantour.com/budokan/index.php

ポール・マッカートニーのコメント映像→http://www.youtube.com/watch?v=a1OYp2C8n20

マーク・リボー無声映画ライヴ「THE KID」@バウスシアター

2014-05-09 10:09:46 | フェス、イベント
これは映画なのか?それともライヴなのか?

5月5日、吉祥寺バウスシアターにて、マーク・リボー無声映画ライヴを観て参りました。こちらは惜しまれつつ閉館を迎えるバウスシアターの、最後の爆音映画祭のプログラムの一つで、ジョセフ・フォン・スタンバーグ「紐育の波止場」と、チャップリンの「キッド」という2つの無声映画に、鬼才マーク・リボーがギターのライヴ演奏を付けるというもの。私が観たのは「キッド」。

映画のバック・ミュージックと言ってしまえばそれまでですが、それがマーク・リボーによる生ギターとなれば、やはりただ事ではないのです。マーク・リボーと言えば、あらゆるアーティストのバック及び自身の作品において、ある種の歪さと繊細さを併せ持った唯一無比のプレイと、その独特な感性でルーツと前衛を横断し、音楽的冒険と探求を続けてきた個性派ギタリスト。その旅路の中には無声映画にインスパイアされ制作された「SILENT MOVIES」(2010年リリース)というアルバムもあり、そこには「The Kid」も収録されていました。

おそらくマーク・リボーの旺盛な好奇心の中でも、近年は無声映画に音楽をつけるという試みが一つのテーマとしてあるのではないでしょうか。アルバムでは4分程度だった「キッド」がいよいよライヴ音楽としておよそ1時間のフルヴァージョンとなる今回の無声映画ライヴは、そういう意味でも大変貴重なステージであり、しかも映画館で、映画の上映と共に行われるというスタイルは、この試みにおける一つの完成形と言えるでしょう。

さて、バウスシアターでの「キッド」。マーク・リボーはスクリーン向かって左側に腰掛ける。照明が落ち、映画のタイトルロールが映し出されるとほぼ同時に、マークの弾くアコースティック・ギターが繊細な音色を紡ぎだす。上映中、マークにスポットが当たることはいっさいありませんし、マークのプレイも、映画に新しい解釈を付け加えるような特別斬新なものではなく、あくまでも「キッド」に寄り添うよなうな佇まい。チャップリン特有のドタバタや、喜劇と悲劇が交差するスピーディーな展開を、マークのギターが鮮やかにそして哀愁たっぷりに描き出す。またそこかしこに散りばめられるマーク・リボーらしい音使いやフレージングも秀逸で、それはまるでチャップリンに内包されるある種の“毒”と共鳴するかの様。

私は最前列に陣取り、暗がりのマーク・リボーを必死に目を凝らして観ようとしていたのですが、始まってすぐに、いやこれは、映画を観なくてはいけないと悟りました。これは映画鑑賞なのか?それともライヴなのか?いや、これは両者が融合した一つのアートなのでしょう。およそ100年前に刻まれたフィルムに、目の前で新たな血を通わせる、静かなるライヴ・アート。それはいにしえの映画が持つ叙情性を見事に現代へ映し出し、そしてそのギターの音色は、我々鑑賞者を映画の世界にトリップさせる魔術のようでした。

終演後、マーク・リボーが中央へ歩み出る。場内は割れんばかりの拍手歓声。マークが舞台から去っても拍手は鳴り止まない。もう一度ステージに戻ってくるマーク。いつも通り、まったく飾り気のない佇まいながら、その拍手を全身で受け止め、応えるような仕草が印象的でした。


閉館間近の映画館バウスシアターで体験する、マークリボー無声映画ライヴ、素晴らしかったです。ちなみに私は、「キッド」という映画自体、今回初めて観ることになったのですが、映画として大変面白い作品でした。他のチャップリン映画も観てみたくなりましたね~。



MARC RIBOT / SILENT MOVIES
「The Kid」他13曲を収録した、ギター1本が奏でる物悲しくも幽玄の世界。イメジネーションを掻き立てられます。

サマーソニック第11弾!

2014-05-07 13:17:51 | フェス、イベント
VINTAGE TROUBLE / BOMB SHELTER SESSIONS

ヴィンテージ・トラブル再来!!

サマーソニックの出演アーティスト第11弾が発表になりました。今回は以下の9組。


8/16(Tokyo)
CHILDHOOD
CHTHONIC
MAGIC POWER
TELEGRAM
VINTAGE TROUBLE

8/17(Tokyo)
BLUE ENCOUNT
BOOM BOOM SATELLITES
MAYDAY
miwa


ヴィンテージ・トラブル!! 黒人シンガーのタイ・テイラー擁する、ヴィンテージ且つエキサイティングなロック&ソウル・バンド。つい先日のジャパン・ジャムでも各方面でそのステージが大絶賛されていた彼らが、サマソニにも登場です。思えば彼らの初来日は2012年のサマソニでした。あの時はマリンの一番手でしたが、今回はどうでしょう?その後新作のリリースなどは無いものの、昨年の横浜グリーンルーム・フェスでは堂々トリを務めるなど、着実にライヴ・バンドとしての実績を上げてきてますからね~。ただ出演日がロバート・プラント、アークティック・モンキーズと同じ土曜日なんですよね。これらと被るのだけは勘弁して欲しいです…。あと同じくジャパン・ジャム組のテレグラムとチャイルドフッドというUK期待の新星達も決定。こちらも楽しみ。


前回発表時に、連休明けのステージ割発表もほのめかしていましたが、今回はそれはありませんでしたね。それにしても今年のサマソニ、どうなんですかね~?個人的に観たいアーティストはそこそこあるものの、どうもピリッとしないと言うか、例年のような洋楽ロックフェスとしての豪華さに欠ける感じがするのですが…。ステージ割が発表されれば多少印象も変わるかな?なんて思ったり。

今後のさらなる追加に期待です!!