ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

2013年 ブライテストホープ

2014-05-13 16:47:17 | 2013年総括
2014年も早いもので半年が過ぎようとしている今日この頃。当ブログはでまだまだ昨年の話を引きずってまいります。という訳で、大変遅くなりましたが、2013年「ルーツな日記」的新人賞です。今回は5組。(特に厳密なデビュー年には拘っていないので、すいません。)



SKINNY LISTER / FORGE & FLAGON
まずは昨年のフジロックで大旋風を巻き起こしたスキニー・リスター。ロンドンで結成されたトラディショナル且つパンキッシュなアイリッシュ・フォーク・バンド。写真のアルバムは日本でのデビュー盤となった彼らの初フル・アルバム「FORGE & FLAGON」。アルバムも良いですが、彼らはライヴが最高!!また来日してくれないですかね~。




VALERIE JUNE / PUSHIN' AGAINST A STONE
ミシェル・ンデゲオチェロの2012年作「POUR UNE AME SOUVERAINE A DEDICATION TO NINA SIMONE」の中で、印象的な歌声を披露していたヴァレリー・ジューン。あの歌声を聴いて私も彼女の本格デビューを楽しみにしていたのですが、昨年リリースされたアルバム「PUSHIN' AGAINST A STONE」は、そんな期待をはるかに上回る素晴らしいものでした。彼女のプリミティヴな歌声には、ブルース、ソウル、フォークの未知なる可能性が秘められてるような気さえします。





KIAH VICTORIA / GRAVITATE - EP
最新の流行でもある「R&B+アンヴィエント」な感覚横溢な女性R&Bシンガー、キア・ヴィクトリア。実は2012年にも既に1枚EPをリリースしていまして、これが2作目のようなんですどね。中毒性の高い耽美なトラックにスイートなキア・ヴィクトリアの歌声、引き込まれます。あとこのEPには未収録ですが、この少し前に発表されたフランク・オーシャン「Thinkin Bout You 」のカヴァーも絶品。早くフル・アルバムが聴きたいです!!




LADY LAMB THE BEEKEEPER / RIPELY PINE
NY 在住の女性シンガー・ソング・ライター、レディ・ラム・ザ・ビーキーパー。「ルーツな日記」で紹介するにはあまりにもオルタナ・ロック寄りかもしれませんが、フォーク、カントリーと言ったアメリカーナや、チェンバー・ポップ的な粋を飲み込みつつ、インディーらしい衝動とローファイ感に満ちたサウンド及び楽曲はやはり魅力的。そして感傷的ながら何処か虚ろな雰囲気を醸す彼女の歌声にも惹かれます。あどけなくもふてぶてしいルックスも含め、荒削りではありますが相当なポテンシャルを秘めているでしょう。




ABIAH / LIFE AS A BALLAD
女性シンガーが続いたので最後は男性R&Bシンガー、ABIAHです。実はベテラン・シンガーであるらしいこの人なのですが、ABIAHとしての本格デビューが昨年リリースの「LIFE AS A BALLAD」。ロバート・グラスパーの全面参加も話題になった作品ですね。私はどうも昨今の男性R&Bシンガーが好きになれないですが(これみよがしにセクシーな歌唱がどうも…)、このABIAHの歌声は素晴らしい! やはりR&Bよりはジャズ寄りなのかもしれません。ストレートな歌声に、ストレートな感情表現。ジャジーな憂いを感じさせながらも、その突き抜けた歌唱力は爽快感すら感じさせてくれます。


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