ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

2013年 ベスト・アルバム リイシュー編

2014-05-15 18:23:36 | 2013年総括
さて、ようやく2013年総括企画も佳境に入ってまいりました。今回は、ストレート・リイシュー、発掘音源、コンピ盤等の中から「ルーツな日記」的ベスト10を選んでみました。とは言え、本当に聴きたかった音源は高価過ぎて手が出なかったりしてるんですけどね…。

第1位

VA / GUMBO YA YA : THE COSIMO MATASSA STORY VOLUME 2
単純に、2013年に手に入れた作品の中で最も嬉しかったのがこの4枚組。ニューオーリンズR&B草創期における陰の功労者コジモ・マタッサ、及び彼が設立しエンジニアも務めたJ&Mスタジオ、コジモ・スタジオのアンソロジーの第2集です。第1集「THE COSIMO MATASSA STORY」がリリースされたのは2007年でしたでしょうか?これで終わりじゃないでしょう?と思いながら、はや数年。忘れかけていたところに続編の登場!!第1集ではデイヴ・バーソロミューと彼の楽団による 愛すべきニューオーリンズ・クラシックをたっぷり楽しめましたが、今作ではアラン・トゥーサンが頭角を現し始めます。ワクワクしますね~。ニューオーリンズR&Bの傑作の数々と、それらに果たしたコジモ・マタッサの影響力。バック・メンバーも詳細に記録したライナーも嬉しい!そして安い!!


第2位

DONNY HATHAWAY / NEVER MY LOVE : THE ANTHOLOGY
ダニー・ハサウェイの未発表曲も織り込んだ4枚組アンソロジー。ライヴ音源もさることながら、スタジオ録音の蔵出しは嬉しいですね。やはりダニー・ハサウェイは全てのソウル・ファンにとって特別な存在ですよね。至高のアンソロジー。お値段も良心的。


第3位

MAGIC SAM / LIVE AT THE AVANT GARDE JUNE 22, 1968
ブルース・ファン狂喜乱舞のライヴ音源。ギターの生々しいサウンドからブルース衝動が溢れ出るかのよう。この躍動感は素晴らしい!!


第4位

BOB DYLAN / ANOTHER SELF PORTRAIT (1969-1971)
ブートレッグ・シリーズの第10弾。素晴らしいの一言。でも出来ればワイト島ライヴはシリーズ第11弾として単独リリースして欲しかった…。もちろんこちらは通常盤です。


第5位

VA / BLUSIN' BY THE BAYOU
マニアックな選曲で話題の英ACEによるバイユー・シリーズ。そのシリーズを代表してブルースに焦点を当てたこちらを。ルイジアナ・フィーリングたっぷりです。もちろん他のバイユーシリーズも面白いですよ!


第6位

VA / JUKEBOX MAMBO
こちらはJAZZMANが編んだ、マンボやルンバなどアフロ・ラテンなヴィンテージR&Bコンピ。これも面白かった!!


第7位

TOWNES VAN ZANDT / SUNSHINE BOY: THE UNHEARD STUDIO SESSIONS & DEMOS 1971-1972
タウンズ・ヴァン・ザント、71年~72年の発掘音源集。バンド&弾き語りの2枚組に感涙!


第8位

SAM DEES / THE SHOW MUST GO ON
サム・ディーズ、75年の名作にボーナストラックを追加した待望盤。少し前にアトランティックのボックスの中の1枚という形でリイシューされていた作品ですが、ボックスに手が出ない私などには嬉しい単独CD化でした!


第9位

JAMES GOVAN / WANTED THE FAME RECORDINGS
サザン・ソウル・シンガー、ジェイムズ・ゴヴァンのフェイム録音集。凄いシンガーの凄い音源が残っていたものです。恐るべしフェイム。


第10位

VA / THE HISTORY OF NEW ORLEANS RYTHM & BLUES VOLUME 1
ジャズから始まるニューオーリンズR&Bの歴史を紐解くコンピ盤がめでたく国内リリース。こちらは戦前録音を中心にした第1集。ジャズの名演からR&Bへの萌芽が伺えるようなとても興味深い労作。第2集と合わせてアーリー・ニューオーリンズにどっぷりです。そしてここから「COSIMO MATASSA STORY」へと繋げば、ニューオーリンズR&Bの歴史が全て分る!!





こんな感じですが、いかがでしょうか?第1位はおそらく未発表曲など貴重音源等は入っていないと思われますが、そんなレア度を無視した私の趣味だけで選びました。しかも本当は2012年の暮れ頃にリリースされたものなんですけどね。でも私が知ったのが2013年に入ってからと言うか、本格的に日本に入ってきたのは年が明けてからだったのではないでしょうか? これと第2位のダニー・ハサウェイは4枚組ながらお手頃な価格で嬉しかったですね。

さて、冒頭で匂わせた「本当に聴きたかった音源」とは、ボブ・ディランの「1969年ワイト島ライヴ」とザ・バンドの「1971年ニュー・イヤー・イヴ・コンサート」。どちらも超高額なお宝ボックスを買わないと聴けない代物。こういうのはホント参っちゃいますよね~。いつか単独リリースされるのを待ちます…。あとデュアン・オールマンのボックスも欲しかったですが…。


コメントを投稿