先日開催されたグラミー賞授賞式、ダフトパンクが『RECORD OF THE YEA』『ALBUM OF THE YEAR』の主要部門2冠を含む5部門を受賞し、今年のグラミーの“顔”となりました。これはダンス系アクトとしては初の快挙なのではないでしょうか。時代は変わっていくもんですね。その一方でポール・マッカートニーが受賞結果及び授賞式のパフォーマンスでその存在感を発揮しました。
ちなみにポール関連作の受賞は以下の4部門。
『BEST ROCK SONG』
Cut Me Some Slack / Paul McCartney, Dave Grohl, Krist Novoselic, Pat Smear
『BEST BOXED OR SPECIAL LIMITED EDITION PACKAGE』
Wings Over America (Deluxe Edition) / Paul McCartney And Wings (Simon Earith & James Musgrave, art directors)
『BEST SURROUND SOUND ALBUM』
Live Kisses / Paul McCartney (Al Schmitt, surround mix engineer; Tommy LiPuma, surround producer)
『BEST MUSIC FILM』
Live Kisses / Paul McCartney (Jonas Åkerlund, video director; Violaine Etienne, Aron Levine & Scott Rodger, video producers)
ボックス・セットだったり、サラウンド・サウンドだったり、フィルムだったりと、ポールが受賞したと言うには微妙な部門がほとんどだったりしますが、それでもやはりポール・マッカートニーの底力を感じさせられる結果ですよね。ちなみにベスト・ロック・ソングの「Cut Me Some Slack」は、フー・ファイターズのデイヴ・グロールが監督した映画「Sound City - Real To Reel」のサウンドトラックからの曲で、ポールが、デイヴ・グロール、クリス・ノヴォセリック、パット・スメアという元ニルヴァーナの3人と共作した曲なんですが、これが現代版「Helter Skelter」みたいな荒々しさでなかなか格好良いんですよ! この部門にはローリング・ストーンズの「Doom And Gloom」もノミネートされてまして、私もどっちが受賞するのかな~?いや、どっちも受賞しないのかな~?と興味津々だったのですが、いい結果だったと思います。ちなみにこの曲が収録されたサウンドトラック・アルバムも『BEST COMPILATION SOUNDTRACK FOR VISUAL MEDIA』部門を受賞しているので、これを入れれば5部門の受賞になります。さらにもう一つ付け加えますと、今回、ザ・ビートルズが「特別功労賞生涯特別賞」を受賞しています。
授賞式のパフォーマンスでは、ポール・マッカートニーのステージでリンゴ・スターがドラムを叩くという、まさかの元ビートルズによる共演が果たされました。今年はビートルズがアメリカのテレビ番組に初めて出演(1964年の「エド・サリバン・ショー」)してから50周年、つまり全米制覇50周年ということで、それを記念して何かあるのでは?と噂されていただけに、この瞬間を待ち構えていた人も多かったのでは? 曲はポールの最新作から「Queenie Eye」。ビートルズの曲ではないのがちょっぴり残念ではありましたけど…。いや、ここで古い曲ではなく、敢えて新曲をぶつけてくるところがポール・マッカートニーであり、ビートルズなのです!! もちろん会場も大盛り上がり、客席でオノ・ヨーコが気持ち良さそうに体を揺らしていたのも印象的でした。
またその共演とは別に、リンゴ・スターによるソロのパフォーマンスもあったのですが、その時はリンゴがジョージ・ハリスンと共作した「Photograph」を、リンゴらしい愛嬌のある歌声で歌ってくれました。
他のパフォーマンスで印象的だったのは、やっぱりビヨンセ&ジェイ・Zですかね。これは授賞式のオープニングだったのですが、夫婦共演でここまで豪華に感じさせるのは流石ですよね。ただビヨンセのパフォーマンスとしては、ビジュアル的にはセクシーでメッチャ格好良かったのですが、私はもっとがっつりと歌を聴きたかった、という印象も受けたんですけど。
あとは、ウィリー・ネルソン&クリス・クリストファーソン&マール・ハガード&ブレイク・シェルトンによるカントリー・メドレーも良かった。なんか幸せな気持ちになりましたね。客席のビヨンセ&ジェイZも楽しそうでしたし。そしてこの二人が楽しそうだったと言えば、やはりダフトパンク。ファレル・ウィリアムス、ナイル・ロジャース、さらにスティーヴィー・ワンダーという豪華な共演でしたが、本当に、文句無しに楽しかったですね。それにしても終始ヘルメット?を被ったままのダフトパンクの二人はインパクトありましたね~。受賞挨拶で壇上に上がった時は真っ黒で、演奏時は真っ白に変わってるっていう演出にもやられました。あとは、キャロル・キング&サラ・バラリスとか。キース・アーバン&ゲイリー・クラーク・ジュニアとか。今年も極上の演奏が目白押しでしたね。
最後に、アメリカーナ周辺の受賞結果を挙げておきます。
『BEST AMERICAN ROOTS SONG』
Steve Martin & Edie Brickell / Love Has Come For You
『BEST AMERICANA ALBUM』
Emmylou Harris & Rodney Crowell / Old Yellow Moon
『BEST BLUEGRASS ALBUM』
Del McCoury Band / The Streets Of Baltimore
『BEST BLUES ALBUM』
Ben Harper With Charlie Musselwhite / Get Up!
『BEST FOLK ALBUM』
Guy Clark / My Favorite Picture Of You
『BEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM』
Terrance Simien & The Zydeco Experience / Dockside Sessions
スティーヴ・マーティン&エディ・ ブリッケルは「AMERICAN ROOTS SONG」と「AMERICANA ALBUM」の両方でノミネートされていまして、どっちか持っていくのではないか?と思っていたのですが、前者で受賞しましたね。私が応援していたサラ・ジャロスは残念でした。一方の「AMERICANA ALBUM」は、もう誰が獲っても納得のノミネートでしたが、エミルー・ハリス&ロドニー・クロウェルなら万々歳です! 「BLUEGRASS」と「FOLK」は予想通りで、「BLUES」はそっちか~!って感じ。そして「REGIONAL ROOTS」は個人的にホット8ブラス・バンドを押していたのですが、ザディコのテランス・シミエンが受賞しまして、ニューオーリンズ/ルイジアナ・ファンと致しましてはこれはこれでめでたいですね!
ちなみにポール関連作の受賞は以下の4部門。
『BEST ROCK SONG』
Cut Me Some Slack / Paul McCartney, Dave Grohl, Krist Novoselic, Pat Smear
『BEST BOXED OR SPECIAL LIMITED EDITION PACKAGE』
Wings Over America (Deluxe Edition) / Paul McCartney And Wings (Simon Earith & James Musgrave, art directors)
『BEST SURROUND SOUND ALBUM』
Live Kisses / Paul McCartney (Al Schmitt, surround mix engineer; Tommy LiPuma, surround producer)
『BEST MUSIC FILM』
Live Kisses / Paul McCartney (Jonas Åkerlund, video director; Violaine Etienne, Aron Levine & Scott Rodger, video producers)
ボックス・セットだったり、サラウンド・サウンドだったり、フィルムだったりと、ポールが受賞したと言うには微妙な部門がほとんどだったりしますが、それでもやはりポール・マッカートニーの底力を感じさせられる結果ですよね。ちなみにベスト・ロック・ソングの「Cut Me Some Slack」は、フー・ファイターズのデイヴ・グロールが監督した映画「Sound City - Real To Reel」のサウンドトラックからの曲で、ポールが、デイヴ・グロール、クリス・ノヴォセリック、パット・スメアという元ニルヴァーナの3人と共作した曲なんですが、これが現代版「Helter Skelter」みたいな荒々しさでなかなか格好良いんですよ! この部門にはローリング・ストーンズの「Doom And Gloom」もノミネートされてまして、私もどっちが受賞するのかな~?いや、どっちも受賞しないのかな~?と興味津々だったのですが、いい結果だったと思います。ちなみにこの曲が収録されたサウンドトラック・アルバムも『BEST COMPILATION SOUNDTRACK FOR VISUAL MEDIA』部門を受賞しているので、これを入れれば5部門の受賞になります。さらにもう一つ付け加えますと、今回、ザ・ビートルズが「特別功労賞生涯特別賞」を受賞しています。
授賞式のパフォーマンスでは、ポール・マッカートニーのステージでリンゴ・スターがドラムを叩くという、まさかの元ビートルズによる共演が果たされました。今年はビートルズがアメリカのテレビ番組に初めて出演(1964年の「エド・サリバン・ショー」)してから50周年、つまり全米制覇50周年ということで、それを記念して何かあるのでは?と噂されていただけに、この瞬間を待ち構えていた人も多かったのでは? 曲はポールの最新作から「Queenie Eye」。ビートルズの曲ではないのがちょっぴり残念ではありましたけど…。いや、ここで古い曲ではなく、敢えて新曲をぶつけてくるところがポール・マッカートニーであり、ビートルズなのです!! もちろん会場も大盛り上がり、客席でオノ・ヨーコが気持ち良さそうに体を揺らしていたのも印象的でした。
またその共演とは別に、リンゴ・スターによるソロのパフォーマンスもあったのですが、その時はリンゴがジョージ・ハリスンと共作した「Photograph」を、リンゴらしい愛嬌のある歌声で歌ってくれました。
他のパフォーマンスで印象的だったのは、やっぱりビヨンセ&ジェイ・Zですかね。これは授賞式のオープニングだったのですが、夫婦共演でここまで豪華に感じさせるのは流石ですよね。ただビヨンセのパフォーマンスとしては、ビジュアル的にはセクシーでメッチャ格好良かったのですが、私はもっとがっつりと歌を聴きたかった、という印象も受けたんですけど。
あとは、ウィリー・ネルソン&クリス・クリストファーソン&マール・ハガード&ブレイク・シェルトンによるカントリー・メドレーも良かった。なんか幸せな気持ちになりましたね。客席のビヨンセ&ジェイZも楽しそうでしたし。そしてこの二人が楽しそうだったと言えば、やはりダフトパンク。ファレル・ウィリアムス、ナイル・ロジャース、さらにスティーヴィー・ワンダーという豪華な共演でしたが、本当に、文句無しに楽しかったですね。それにしても終始ヘルメット?を被ったままのダフトパンクの二人はインパクトありましたね~。受賞挨拶で壇上に上がった時は真っ黒で、演奏時は真っ白に変わってるっていう演出にもやられました。あとは、キャロル・キング&サラ・バラリスとか。キース・アーバン&ゲイリー・クラーク・ジュニアとか。今年も極上の演奏が目白押しでしたね。
最後に、アメリカーナ周辺の受賞結果を挙げておきます。
『BEST AMERICAN ROOTS SONG』
Steve Martin & Edie Brickell / Love Has Come For You
『BEST AMERICANA ALBUM』
Emmylou Harris & Rodney Crowell / Old Yellow Moon
『BEST BLUEGRASS ALBUM』
Del McCoury Band / The Streets Of Baltimore
『BEST BLUES ALBUM』
Ben Harper With Charlie Musselwhite / Get Up!
『BEST FOLK ALBUM』
Guy Clark / My Favorite Picture Of You
『BEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM』
Terrance Simien & The Zydeco Experience / Dockside Sessions
スティーヴ・マーティン&エディ・ ブリッケルは「AMERICAN ROOTS SONG」と「AMERICANA ALBUM」の両方でノミネートされていまして、どっちか持っていくのではないか?と思っていたのですが、前者で受賞しましたね。私が応援していたサラ・ジャロスは残念でした。一方の「AMERICANA ALBUM」は、もう誰が獲っても納得のノミネートでしたが、エミルー・ハリス&ロドニー・クロウェルなら万々歳です! 「BLUEGRASS」と「FOLK」は予想通りで、「BLUES」はそっちか~!って感じ。そして「REGIONAL ROOTS」は個人的にホット8ブラス・バンドを押していたのですが、ザディコのテランス・シミエンが受賞しまして、ニューオーリンズ/ルイジアナ・ファンと致しましてはこれはこれでめでたいですね!
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