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ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

ドニー・フリッツ、安らかに

2019-09-04 23:58:33 | ルーツ・ロック
DONNIE FRITTS / OH MY GOODNESS

8月27日、ドニー・フリッツが亡くなられました。心臓手術の合併症だそうです。享年76歳。

1942年11月8日、アラバマ州フローレンスで生まれたドニー・フリッツ。ナッシュヴィルやマッスル・ショールズでソング・ライターとして活躍しました。特に、フェイム・レコードには、ダン・ペンやスプーナー・オールダム等と共に、草創期から貢献しています。またクリス・クリストファーソンのバンドのキーボード・プレイヤーとしても知られます。1974年には1stソロ・アルバム「Prone To Lean」をリリース。こちらは今でもスワンプ・ロック名盤と語り継がれる傑作となっています。作品リリースはスロー・ペースで、亡くなられるまでにリリースした作品は5枚。ですがそのどれもが、サザン・フィーリング溢れる、魅力的な作品で、南部ファンの間で愛され続けてきました。近年は、2015年に「Oh My Goodness」、2018年に「June (A Tribute To Arthur Alexander) 」と、良いペースで好盤をリリースしていましたし、今年の4月には来日の予定もあったりで、活発な活動を期待されていただけに、訃報はとても悲しく、残念です。4月の来日もドニー・フリッツの体調不良のために中止になっていたので、心配はしていたんですけどね。

私は、2009年に観たドニー・フリッツの来日公演が忘れられません。あの時は、バックにスコット・ボイヤーやデヴィッド・フッドのいるデコイズを従えての来日で、まさに南部の空気そのままのステージといった感じで、本当に最高でした。

ああいうライヴ、もう一度観たかったんですけどね…。


ドニー・フリッツさん、安らかに。


*写真は2015年リリースの「OH MY GOODNESS」。アラバマ州フローレンスの録音。デヴィッド・フッド、スプーナー・オールダム、レジー・ヤング、さらにはアラバマ・シェイクスのベン・ターナーや元ドライヴ・バイ・トラッカーズのジェイソン・イズベル等も参加。南部臭たっぷりで、ドニー・フリッツの歌声が格別に味わい深い!当ブログの2015年のベストアルバム第4位に選ばせて頂いた、大好きなアルバム。