前回、SWEET LOVE SHOWERにおける上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクトのライヴ・レポを書きましたが、実は、そのライヴよりも遥かに長い時間、サウンドチェックの一部始終をも最前列で目撃してきたんです。なかなか観れるものではないので、その辺りも一応書き留めておこうかと思いまして。ですが、全てを見て来たとはいえ、話し声までは聴こえないので、その辺の想像も交えながら。
上原ひろみトリオの前のバンド、シスター・ジェットが終わり、ほどなくして、ステージに上原さんのピアノや、サイモン・フィリップスのドラム・セットなどが運び込まれる。まずサイモンさんの巨大なドラム・セットに場内がどよめきましたね。ステージ向かって左側にピアノ、中央にベース、右側にドラムという布陣できっちりと並べられる。そしてピアノの調律が始まり、ほどなくして上原さんご本人が登場。沸く観客達。笑顔で応える上原さん。そしてステージ上を観るや否や、ピアノとドラムの間を歩き始める。どうやら歩幅で距離を測っているよう。真剣な眼差しで何度か歩く。すると男性スタッフがメジャーを持って来て実際の距離を測り始める。そしてピアノをさらに左へ、ドラムをさらに右へ移動。どうやら距離が充分ではなかった模様。さすが上原さんはプロですね!
そうこうしてる間にアンソニー・ジャクソンも登場。サイモンさんもいつの間にかドラム・セットの中に収まってる。おのおのが自身の楽器のセット・アップを始める。上原さんは調律が終わるまで、他のメンバーのところへ行ったり、スタッフさんと話をしたり、終始笑顔で上機嫌な感じ。そして上原さんもピアノに座り、ポロンポロンと弾き始める。しばらく自身のピアノを確かめるように弾き続けた後、突然何かの異変に気づいたかのようにスタッフさん(調律師の方だったかな?)に声をかける。いくつかのフレーズを弾き、その響きがおかしいことを伝える上原さん。そしてある一音が原因であることを突き止めたかのように、その一音をポーン!ポーン!と弾いてみせる。確かに何かハウってるような共鳴をしていました。
ちょうどそのタイミングでステージ上に指示が入る、そしてそれに対して上原さんが手を上げ、何か言葉を発する。私には「出来ません…」と聴こえたのですが、違うかもしれません。私の想像では、サウンドチェックに入ります、という指示に対し、上原さんが待ったをかけたのではないでしょうか?そんな風に思っています。上原さんのピアノの周りにはスタッフさんが大勢集まり、ただならぬ雰囲気。グランド・ピアノの中へ向けて何本かのマイクがセットされているのですが、その位置を変えてみたり。しかし解決にはいたらないよう。
ここでまた私の想像ですが、どうやらサイモンさんのドラム・セットへ向けられたマイクとの兼ね合いの問題かもしれません。 スタッフさんがサイモンさんのドラムセットの前に集まって何やら話し合いをしたり、サイモンさんがピアノの前に来て、マイクの確認をしたりしてました。そんなただならぬステージ上の様子を、私達観客も固唾を飲んで見守る感じ。上原さんの表情からもさすがに笑顔は消え、真剣そのもの。しかし時間だけが過ぎていき、肝心のサウンドチェックはまったく行なわれない。この先どうなるんだろう?と不安がよぎる。
上原さんはアンソニーさんを何やら説得している様子。しきりにステージの後ろを指差し、何かを説明している。それを驚いた表情で聞くアンソニーさん。ほどなくして上原さんとアンソニーさんはステージ上から姿を消してしまいました…。スタッフさん達は透明のパーテーションを運び込み、ピアノの前に立てる。これでピアノとドラムの間に壁を作り、音響上の干渉を防ごうという訳ですね。もっと早く出せば良いのに~! ピアノの周りに立てるこのパーテーション、その位置を指示するのは何故かサイモンさん。上原さんはまったくノータッチ。この時、まさか上原さんはご立腹なのでは?なんて思ったり。海外ツアーなどいくつもの修羅場をくぐって来た上原さんに限って…。
そしてステージ後方からはAOEQのライヴが聴こえる。実は上原さん達が出演するMt.Fujiステージのすぐ後ろには、Warterfrontステージというステージがあり、上原さん達の直前にAOEQのライヴが組まれていたのです。しかも湖に面した小さなステージで、アコースティック調のライヴが行なわれる。おそらく、私の想像ですが、本来はこのAOEQの前にサウンドチェックを終わらせなければいけないはずが、トラブルで押してしまい、このまま強引に音出しをしてしまうと、その巨大な音がAOEQのライヴを台無しにしてしまうと。なので上原さんは、アンソニーに、後ろのステージがあるからサウンドチェックは出来ないと説明していたのではないでしょうか? ま、想像ですけどね。
サウンドチェックが行なわれないまま、開演時間が近づく。いや過ぎていたかも?この辺の記憶は曖昧…。とにかくAOEQが最後の曲「デイ・ドリーム・ビリーバー」を演奏中にあらためて上原ひろみトリオがステージに登場。大丈夫なのか?という観客の心配をよそに、上原さんはステージ後方の曇り空から光る晴れ間を見つけ、満面の笑みでガッツ・ポーズ!! それを受けて観客達もウォー!!と盛り上がる。あの上原さんの笑顔&ガッツ・ポーズが、それまでの妙な空気を一瞬で吹き飛ばしてくれましたね。そしてそんな晴れやかな空気のままサウンドチェックで1曲ジャムる。初めて聴くニュー・トリオの演奏の新鮮なこと! 間髪入れずにアーティスト紹介のアナウンスが流れ、1曲目「Desire」へ突入。この後の素晴らしいライヴについては前回書いた通り。
それにしても、色んな意味で濃密な時間をたっぷり過ごさせて頂きました。
*上の写真は、上原さん登場前の調律中の様子。そして下の写真は観客がどよめいたサイモンさんのドラムセット。
~関連過去ブログ~ お時間有ったらぜひ!
11.09.02 上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト@SWEET LOVE SHOWER
11.05.14 上原ひろみ×熊谷和徳@ブルーノート東京
11.04.18 上原ひろみ@丸の内コットンクラブ
11.01.13 上原ひろみ@東京オペラシティ
10.12.28 スタンリー・クラーク・トリオ@ブルーノート東京
09.12.29 上原ひろみ@ブルーノート東京
09.09.11 上原ひろみ@表参道ヒルズ
上原ひろみトリオの前のバンド、シスター・ジェットが終わり、ほどなくして、ステージに上原さんのピアノや、サイモン・フィリップスのドラム・セットなどが運び込まれる。まずサイモンさんの巨大なドラム・セットに場内がどよめきましたね。ステージ向かって左側にピアノ、中央にベース、右側にドラムという布陣できっちりと並べられる。そしてピアノの調律が始まり、ほどなくして上原さんご本人が登場。沸く観客達。笑顔で応える上原さん。そしてステージ上を観るや否や、ピアノとドラムの間を歩き始める。どうやら歩幅で距離を測っているよう。真剣な眼差しで何度か歩く。すると男性スタッフがメジャーを持って来て実際の距離を測り始める。そしてピアノをさらに左へ、ドラムをさらに右へ移動。どうやら距離が充分ではなかった模様。さすが上原さんはプロですね!
そうこうしてる間にアンソニー・ジャクソンも登場。サイモンさんもいつの間にかドラム・セットの中に収まってる。おのおのが自身の楽器のセット・アップを始める。上原さんは調律が終わるまで、他のメンバーのところへ行ったり、スタッフさんと話をしたり、終始笑顔で上機嫌な感じ。そして上原さんもピアノに座り、ポロンポロンと弾き始める。しばらく自身のピアノを確かめるように弾き続けた後、突然何かの異変に気づいたかのようにスタッフさん(調律師の方だったかな?)に声をかける。いくつかのフレーズを弾き、その響きがおかしいことを伝える上原さん。そしてある一音が原因であることを突き止めたかのように、その一音をポーン!ポーン!と弾いてみせる。確かに何かハウってるような共鳴をしていました。
ちょうどそのタイミングでステージ上に指示が入る、そしてそれに対して上原さんが手を上げ、何か言葉を発する。私には「出来ません…」と聴こえたのですが、違うかもしれません。私の想像では、サウンドチェックに入ります、という指示に対し、上原さんが待ったをかけたのではないでしょうか?そんな風に思っています。上原さんのピアノの周りにはスタッフさんが大勢集まり、ただならぬ雰囲気。グランド・ピアノの中へ向けて何本かのマイクがセットされているのですが、その位置を変えてみたり。しかし解決にはいたらないよう。
ここでまた私の想像ですが、どうやらサイモンさんのドラム・セットへ向けられたマイクとの兼ね合いの問題かもしれません。 スタッフさんがサイモンさんのドラムセットの前に集まって何やら話し合いをしたり、サイモンさんがピアノの前に来て、マイクの確認をしたりしてました。そんなただならぬステージ上の様子を、私達観客も固唾を飲んで見守る感じ。上原さんの表情からもさすがに笑顔は消え、真剣そのもの。しかし時間だけが過ぎていき、肝心のサウンドチェックはまったく行なわれない。この先どうなるんだろう?と不安がよぎる。
上原さんはアンソニーさんを何やら説得している様子。しきりにステージの後ろを指差し、何かを説明している。それを驚いた表情で聞くアンソニーさん。ほどなくして上原さんとアンソニーさんはステージ上から姿を消してしまいました…。スタッフさん達は透明のパーテーションを運び込み、ピアノの前に立てる。これでピアノとドラムの間に壁を作り、音響上の干渉を防ごうという訳ですね。もっと早く出せば良いのに~! ピアノの周りに立てるこのパーテーション、その位置を指示するのは何故かサイモンさん。上原さんはまったくノータッチ。この時、まさか上原さんはご立腹なのでは?なんて思ったり。海外ツアーなどいくつもの修羅場をくぐって来た上原さんに限って…。
そしてステージ後方からはAOEQのライヴが聴こえる。実は上原さん達が出演するMt.Fujiステージのすぐ後ろには、Warterfrontステージというステージがあり、上原さん達の直前にAOEQのライヴが組まれていたのです。しかも湖に面した小さなステージで、アコースティック調のライヴが行なわれる。おそらく、私の想像ですが、本来はこのAOEQの前にサウンドチェックを終わらせなければいけないはずが、トラブルで押してしまい、このまま強引に音出しをしてしまうと、その巨大な音がAOEQのライヴを台無しにしてしまうと。なので上原さんは、アンソニーに、後ろのステージがあるからサウンドチェックは出来ないと説明していたのではないでしょうか? ま、想像ですけどね。
サウンドチェックが行なわれないまま、開演時間が近づく。いや過ぎていたかも?この辺の記憶は曖昧…。とにかくAOEQが最後の曲「デイ・ドリーム・ビリーバー」を演奏中にあらためて上原ひろみトリオがステージに登場。大丈夫なのか?という観客の心配をよそに、上原さんはステージ後方の曇り空から光る晴れ間を見つけ、満面の笑みでガッツ・ポーズ!! それを受けて観客達もウォー!!と盛り上がる。あの上原さんの笑顔&ガッツ・ポーズが、それまでの妙な空気を一瞬で吹き飛ばしてくれましたね。そしてそんな晴れやかな空気のままサウンドチェックで1曲ジャムる。初めて聴くニュー・トリオの演奏の新鮮なこと! 間髪入れずにアーティスト紹介のアナウンスが流れ、1曲目「Desire」へ突入。この後の素晴らしいライヴについては前回書いた通り。
それにしても、色んな意味で濃密な時間をたっぷり過ごさせて頂きました。
*上の写真は、上原さん登場前の調律中の様子。そして下の写真は観客がどよめいたサイモンさんのドラムセット。
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11.09.02 上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト@SWEET LOVE SHOWER
11.05.14 上原ひろみ×熊谷和徳@ブルーノート東京
11.04.18 上原ひろみ@丸の内コットンクラブ
11.01.13 上原ひろみ@東京オペラシティ
10.12.28 スタンリー・クラーク・トリオ@ブルーノート東京
09.12.29 上原ひろみ@ブルーノート東京
09.09.11 上原ひろみ@表参道ヒルズ