ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

「お楽しみを入れて」のオープンキャンパス

2023-11-26 23:39:11 | 進路
今日、銀座にある文房具店「伊藤屋」が、情報番組にちらっと映っていました。
 
 
 
 
創業明治37年。100年以上の歴史を持つ「伊藤屋」
地下1階から8階まで文房具売り場。
その上には、カフェや水耕栽培しているファームもあります。
 
 
「伊藤屋」をみると必ず思い出すことが・・・
 
けん太が中3で、絶賛不登校中の頃のことです。
関西地方の全寮制高校のオープンキャンパスに参加したことがあります。
当時、けん太は、全寮制の高校に行くつもりで、その学校のオープンキャンパスに行く事になりました。
 
ただ、ずっと家にいたけん太がオープンキャンパスに参加するのは、そう簡単なことではなく、
予約はしたものの、本当に行けるかどうかはわかりませんでした。
 
朝、早めの新幹線で向かっても間に合うのですが、ただでさえ朝が弱いけん太。
動きだせない可能性がありました。
その前に一度、自ら「行ってみたい」と乗り気だった学校見学会を、朝、動けず、キャンセルしています。
 
なので、現地の近くのホテルに前泊する計画を立てました。
けん太の「お楽しみ」も入れて。
 
けん太のお楽しみのひとつが「伊藤屋」
当時、文房具が大好きだったので。
そして「山野楽器」もね。
 
銀座でケン太の好きそうなお店を巡り、ランチもして、新幹線に乗る計画を話すと、
「行く~」と大喜びでした。
 
たくさん見て回り、ご機嫌のまま、新幹線に乗り、関西のホテルに泊まりました。
 
 
しかし、朝には魔物がいます。
 
朝、起きると具合が悪そうで、朝は食べたものの、部屋に戻ってベッドに横になる始末。
家にいたのなら、オープンキャンパスはキャンセルしたでしょう。
 
しかし、そこはホテル。
チェックアウトの時間もあるし、どっちにしろ、ホテルから出て行かなければなりません
 
けん太は、青い顔のまま、電車に乗り、目的の高校に向かいました。
 
「途中で帰ってもいい?」と言うので
「いいよ」と言いました。
 
 
しかし、高校に着いたら、表情が変わってきました。
 
受付で、けん太には3年生、私には1年生?の生徒さんが付いてくれて、
説明会が始まるまで、それぞれの隣に座ってくれて、いろいろと話かけてくれたのですが、
けん太とその生徒さんが、いろいろと話しているのが聞こえてきました。
 
けん太も自ら質問したりして、なんだかとってもいい感触でした。
 
その後、けん太は、その生徒さんに連れられ、学校見学やクラブ活動の参加をしてきたのですが、
それを終えて、私のところに戻ってきた時には、目がキラキラしていて、とってもいい表情でした。
 
久しぶりに、そんな表情のケン太をみました
 
クラブ活動はけん太の希望で、剣道部に参加してきたようですが、
「高校に入ったら、また剣道やろうかなぁ~」という言葉まで出てきました
 
けん太の「お楽しみ」付きの「前泊」作戦、大成功でした!
 
 
結果的にはご縁がなくて、その高校はけん太の選択肢から外れたのですが、
その後は、学校訪問へのハードルが下がり、割とすんなり行けるようになりました。
 
あの頃は、全てのことが、手探りでした。
 
ひとつ前進したと思ったら、また後退し・・・
そんなことを繰り返しながら、少しずつ、少しずつ・・・でした。
 
 
ただ、これだけはわかります。
 
ただ、黙ってみていただけでは、けん太は動けなかったと思います。
ここはと思った時に、なんらかの形で背中を押してあげることも必要だなと。
 
 
それがあって、今があると信じています。
 
 
 
いつもありがとうございます。
応援ポチよろしくお願いいたします。

にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へにほんブログ
 
 
 
 
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「心の薬」 | トップ | 高校の選択肢はいろいろ »
最新の画像もっと見る

進路」カテゴリの最新記事