友達の息子君の高校受験の話です。
息子君はもう社会人で30歳くらいなので、かなり前の話ではあります。
ある私立の男子校の学校説明会にご主人と息子君で行ったそうですが、ご主人が校風をとっても気に入ったそうです。
そして息子君に猛プッシュ。
「あの高校いいんじゃない?」
「あの高校にしなよ」
でも、息子君は、NOの返事。
校長の話があまり好きではなかったようです。
本人が嫌だと思ったのなら、それまで。
その男子高はもうないな・・・と友達は思ったそうですが、ご主人が諦めきれない。
ご主人はそれまで、そんなに口を出すタイプではなかったので、よっぽど気に入ったようです。
「ダメかなぁ~考え直せない?」
「お父さんは、いいと思うけどなぁ~」
もうダメだろうなと思いつつ、口に出てしまう。
友達は、見かねて、息子君がいない時に、
「本人が嫌だというんだから、もう無理だよ。これ以上、言わないで」とご主人に忠告したそうですが、
やっぱり言ってしまう。
息子君はすでに「無視」状態だったそうですが・・・
ある日、たまりかねて、父に向かって「うるさい!!」と叫び、壁を足蹴りした!!
大きな穴が開いたそうです。
それ以降、ご主人が、その高校の名を言う事はなかったそうです。
下の子の受験の時も、一切、口を出さなかったそうです。
その男子高。
私もけん太と説明会に出ているんです。
中高一貫校なので、中学受験をしようと思っていた時です。
実は私も気に入ってしまって・・・文武両道でいいなと思いました。
しかし、けん太はそうではなかったようです。
「どうだった?」と聞いたら、気乗りのしない表情で、
「みぃみは気に入ったんだよね?こういう学校、好きだもんね。でも、俺は違うからね」
怖い~
一緒に学校を訪れたわけですから、けん太の様子で、そんなに気に入ってはいないなと察しはついていましたが、
私が気に入っていることを悟られていたとは
けん太はそういう決断には迷いがないし、揺るがないのはわかっているので、
ちょっと残念・・・と思いつつも、その話はそれで終わりました。
けん太はその後、不登校になり、中学受験を断念し、地元の公立中学校へ。
そこでも、また不登校になってしまい 通信制高校に進むことに。
高校もいくつか一緒に訪問していますが、
けん太は唯一、説明会の時、自分でメモを取った、高校を選びました。
やっぱり、自分で「ここだ」と思える学校に行くのが一番だと思います。
もし、そこで、何かあっても、誰のせいにもできないので。
「お母さんが(お父さんが)が行けって言ったから!」と責められることのないように。。。