みてみて”たこッキー”。
道頓堀ひっさしぶりやから、”いちびり庵”で土産物買ぉてん。
たこ焼きとクッキーの合体っ!アホらしゅうて大阪らしいやろ。
そーやねん。
お江戸の喧騒は放ったらかして(笑)
こちらは大阪松竹座で~ございま~す。
関西の松嶋屋として奮闘する片岡愛之助。
仁左衛門の背中を見つめ弛みない精進を続ける彼が、
今回挑んだのはこれ!
源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)/義賢最期 (よしかたさいご)
寛延2年(1749)11月竹本座で初演された全5段の人形浄瑠璃。
並木千柳、三好松洛が『仮名手本忠臣蔵』を書いた翌年に作った。
2段目の『義賢最期 』は大正10年七代目三津五郎が、
昭和18年十二代目片岡仁左衛門が、
十五代目仁左衛門が孝夫時代の昭和40年に復活。
~木曽先生義賢の館~
身重の御台所・葵御前と、待宵姫のツーショット
これが笑三郎と春猿~。
ある男を捜してやって来た百姓九郎助、娘の小万(孝太郎)と孫の3人組。
その男とは、奴の折平(段治郎)
今月の一座の顔合わせ。うひゃひゃひゃひゃ~。
こんなレシピ、歌舞伎座では味わえん。
折平が手にしている文箱。
実は義賢(愛之助)が蔵人に当てたものなのだ。
でも宛先不明。ってんで持って帰ってきたわけ。
なのに、封印が切れているっ。
義賢は、「おまえこそ多田蔵人行綱!すべておみとーしだ!(byトリック)」
見破られて行綱「平家のお尋ね者を清盛へ差し出す気だなっ」
あ!義賢っつうやつは、源氏方だったのに、今は平家なんよ。
だから、行綱がプンプン怒ってるんよ。
√ おめずくおくせず鰭ふりたる、魚と水との源氏の流れ、
誠の武士は武士なりけり、義賢は懐中より、白旗取り出し、長押にかけ
俺だって源氏への心を忘れちゃぁいねぇんだっっ!!
それがこの証拠だっ。
ビロ~ンと広げた白い旗。それは即ち源氏の御旗。
折平 かほど拙なき源氏の末、
義賢 何時会稽(いつかいけい)の春に逢い、
折平 家名の花実を咲かせんや、
義賢 行綱どの、
折平 義賢どの、
義賢 是非もなき世の、
折平 盛衰じゃナア。
√ こぶしをにぎり歯をくいしめ、身をふるわせし血の泪、
五臓をしぼるばかりなり。
清盛の使いがやってきて、旗の詮議の責道具を持ってきた!
それは、義賢の兄・義朝の髑髏っっ!!
出た~!シャレコウベ~!おどろどろしいゾ~!ウフフだゾ~!
白旗を渡すか、ドクロを蹴って平家に忠誠を誓うか、っつうわけよ。
OH~マイゴォ~ッッ!!
√ ずんと立ちは立ちながら、肉身分けし兄親(きょうしん)の、
いかに時世(ときよ)なれだとて、
経陀羅尼の弔いなく、土足にかけん勿体なやと、
毛逆立てつ苦しみは、地獄の呵責まのあたり
さぁ義賢っっ、踏みま…
バッキャロ~んな事やるわきゃねぇだろーがー!
義賢 「うぬが頭(こうべ)の弔い軍(いくさ)、思い知ったか人畜め。
√ 頭みじんに打ち砕かれ、無念々々のあおち死、
天罰の程心地良し
代わりに、髑髏で敵の1人をメッタ打ち~!コ…コワイ~。
平気なのかー。割れないのかー。ドクロ~。
あ、無下に扱ってごめんねって髑髏に謝ってる。(ほんとーか?)
今月は髑髏を国立文楽劇場でも見たっ。人気ものなんだ。(ほんとーか!)
源氏再興の心を知られたからには討死覚悟っっ!
まず、折平と待宵姫が、配流されてる頼朝と挙兵するため出てったヨ。
敵来襲~っっ!!薪車と猿弥も来襲~。
奥の襖が一斉に倒れたっっっ!!
義賢は、百日鬘になっててボーボー(かちかち山か)
左目には血塗りがベッタリー(KISSじゃぁないヨ)
いよいよっ”襖を使った殺陣”をご覧頂きましょー!!
戸ふすまを組んでその上に立つ義賢!見得切る!
襖を支える人員が減って…遂にたった1人になったところで、
”ハッ!”気合だっ!!
支える人ゼロに~。ってことは…もしや…、
そーでーす、後は倒れて行くばかりなり。
柝の音ー!
落ちたー!!
WOOOOー!!!
着地して態勢崩さず見得を切る義賢。
レベル4!!(フィギュアスケート新採点方法最高ランク)
大、大、大、大拍手ーっっっ!!!
まだまだ続くで~。
矢ッ!矢が飛んできた~ビュンビュン~。
花道で敵を倒して見得!と思ったらバッタリ倒れたー!!
大変だー(ロープロープ)
肩に傷を負いながら、舞台の上手にある手洗水の方へ…。
そこで2人やっつけて、中央高二重三間の階段で、
仰向けに大の字で倒れちゃったー。
あ~れ~、葵御前が追いかけられてきた。
そっか、ここで義賢インターバル取ってんのね(笑)
おっと敵が、寝ている、いや、倒れてる義賢にぶつかって
グサッッ、やられた~。
追い込まれた御台を救ったのは、
九郎助爺~!と背負われた孫・太郎吉だ~。
ここ、『実盛物語』へのポイント~。
九郎 御台様はどこまでも、私がきっとお伴申します、
孫めは背中、御台はお子持、仮初ながら四人づれ。
館に残るは義賢と小万だけ。
白旗を口にくわえたまま、羽交い絞にされちった義賢。
渾身の力を込めて自分の体もろとも刺したー!
死んでまうやんけ~!後ろの敵さんはお陀仏~。
だけど、義賢はんも~!グオオオ~!!
義賢 小万はおらぬか、小万々々。
√ と呼び立つれば、気丈の小万敵を切りぬけ走り来て、
小万 ヤヽ早、御最期かや…お痛わしゅうござりまする。
義賢は白旗を小万に託して、
まだ見ぬ子供の顔を見れないことを残念がる…。
√ 刀むけば目も紅い、よろめく次郎を袈裟がけに
切って捨てたる此世の輪廻。
弔う菩提の拝み打ち。
倒れかけた義賢を咄嗟に支える小万。
義賢 小万、その旗、大事にかけよ。
小万 あいあい
去りかけた小万。
でも義賢が水を飲もうとしている姿をみて呑ませてあげる。
死にかけてるのに放ったらかして行くなんて、出来ないよなー小万。
小万 モシ。
義賢立つ。見得。
義賢が真ッ逆さまに頭から落ちたーッッ!!”仏倒し”だー!!
高二重の屋体から~っっ!ゲゲ~っっ、顔が階段にッ!大丈夫なの~?
鳴物になり、小万、合掌する。
幕
顔は!…
仁左衛門だって、これやってブッサイクになってないし、
Loveりんだって、無問題(モウマンタイ)。ハハハ。
初めて『義賢最期』を観た時、
この続きの『実盛物語』が、心の中でやっとドッキング。
あれだけ血まみれの義賢を、壮絶な死を遂げた義賢を、
小万は見ちゃったんだもん。
しかも、最期まで守ろうとした白旗を預かっちゃったんだもん。
『実盛物語』で片手切られても、白旗握ってるはずだよなー。
ヘイタイサン シンデモ ラッパ ヲ ハナシマセン(尋常小学校 修身書)
だよなー、そーだよなー。
あ!片手切られるまで、海中で逃げ惑うんだっ!
追いかけられてんのヨ。白旗持って。ジャバジャバ波しぶき立てて!
文楽で観た時、スペクタクルに、こっちに迫ってきた。
人形の演ることって、尋常じゃないからな~(好き~)
そーいう理由だったのね小万っ!
あんたはよくやったヨ。立派、立派。
ひっさしぶりの大阪松竹座。
Loveりんは師匠・仁左衛門にそっくり~な声。
『歌舞伎っす』の「仁左衛門とよく似ているって言われる」
って言葉を再確認!(あれはそーいう意味じゃあ…)
エベレスト(仁左衛門)登頂には、その一歩(真似)は欠かせないんだろー。
孝太郎との相乗効果もバッチリ!
大阪松竹座の大きさも、今の2人にピッタリ!
余は満足じゃ~。
2階席のロビーやったかな。
でっかいポスターが1枚、隅っこに貼ってあるのを発見!
浪花花形歌舞伎 4月4日~11日
Loveりん出るやんっっ。
『伊勢音頭恋寝刃』で福岡貢やるやんっっ。
「チラシ~チラシ~」って探してもないねん。
案内係りのお姉さんに聞いたら「まだ出来てないんです~」
なんでやねん!今月来てくれはったお客さんを次に繋げなあかんやんっ!
ザラ半紙(って今も言うか?)でええから、事務所でガ~ッッッとコピーして、
そこら辺に置いときぃなぁ。
でも、お姉さんのニッコリがステキやったから許したるわ(なんのこっちゃ)
頼むから、ポスターだけでも目立つところに…なぁ。
お次は、いよいよゴールデンカップルは こちらから『十六夜清心』
もっと演劇の世界へ!クリックしてね。
ワクワク 楽しみになってきました~~♪
OH~!大阪遠征ですね。
気をつけて行ってらっしゃいませ。
また感想お待ちしてますよ~。
Loveりんも仁左衛門も孝太郎も玉三郎も素敵でした~。
もう1度観たいくらいですもん♪
(モノは云い様ということで)(^^;
「これは、観ときなさい!」という舞台の神様の思し召し♪と
ありがたく参ったのですが、本当に大満足でした。
ラストの”仏倒し”。
思わず声が出ちゃいました!
TB&コメント、どうもありがとうございました。
私からもTB送らせていただきました。
愛之助さんもかっこよかったですねぇ。。。
やっとこさ、昼の部だけUPしました。
ち、ちかれた~~~
是非TBさせて下さい♪
『新選組!!』記事にコメント&TBいただいた水無月です。
私も観てきました、『義賢最期』&『十六夜清心』
ラブリンも仁左衛門さんも玉さまも眼福でした
感想記事TBさせていただきますので、間違ったこと言ってたら叱ってやってください(笑)
コメント&TB有難うございました~。
Loveりん繋がりで嬉しいっす(笑)
そうなんですヨ。「定九郎」もヨカッタみたいですねぇ、お互いに観れなくて残念でした…。
>10年20年後に、『義賢最期』の再演を観ながら「愛>之助の初役の義賢を観たのよ」って自慢できたらい>いなあ。
本当ですね。その頃には歌舞伎の殿堂”歌舞伎座”でも、上演している事でしょー。
上演していて欲しいっっ!!
LOVEりんの女方も、実は私好きなんですヨ。
楽しいレポートで、なつかしく思い出しておりました。
伊勢音頭恋寝刃の福岡貢、初日に見に行きます!
わくわくしてます!