アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

2月歌舞伎座 春調娘七草 一谷嫩軍記 浮塒鴎 

2006年03月06日 | 歌舞伎

二月 昼の部
「春調娘七草(はるのしらべむすめななくさ)」 

なんで今更、春の七草~?
季節外れじゃないのよ~!7種言っちゃうよ~!
おっと、そうくるか。成る程”旧歴”ね。

”曽我物舞踊”として現存する最古(1767年)の作品だって。

オオッ!セリ上がり!
シオシオ十郎にヤーヤー五郎&七種籠を手にした静御前。
芝雀~!橋之助~!か、か、歌昇~!!!
長唄舞踊~ド~ンと来いっ!

工藤祐経の館で遺恨を晴らそうとする兄弟を止める静。
破天荒~な設定~。曽我物は何でもあり~。い~んです。

三人の”押し出し力”は、優しい音色のトライアングル。
歌昇の太モモは見れなかったけど(オイオイ)
口当たりがクリーミー。
舞踊でこんな感覚って!気持ちイイ~!

”一幕見”から”大向う”の声がビュンビュンっっっ!!
偉いっ!フリーパスを持たないアマチュアさん達っ!
ありがと~。
ますます小気味好イ~!


「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき) -陣門・組討-」 

物語はこちらから → 2005年12月文楽   

VIVA!お馬さんっ!!
悲しみを飲み込み、沈む心で、海岸から立ち去ろうとす熊谷。
その身体にソッと頬すりでもするように、顔を傾ける馬~!
泣いた~!
文楽もそうだけど、大~きなハートがあれば、
”作り物”を通して心が伝わってくるねぇ。
泣かされた~!


「浮塒鴎(うきねのともどり)」 

あまりにも有名な”お染・久松”舞踊でどーぞ。

家を飛び出してきたお染(菊之助)を追いかけてきた久松(橋之助
♪追いかけて 追いかけて すがりつきたいの♪(byザ・ピーナッツ) 
ラブラブ~。なんだけど、身分差を飛び越えるのは難しいよーで、
久松(橋之助)は、お染に「家へ帰ろう~」
こん状況で「ほな、帰ろか~」になるか!

そこへやって来たのが女猿曵(芝翫)~っ。 
お猿さんを背負って登場です。

芝翫縞チェック!
オォォォォォ。なんと美しい萌木色~。
本舞台に来て「心中なんてだめですよ」

背負ってるお猿さんを降ろして~。はしょってる着物を降ろして~
後ろ向いてやっていますよ。
お手伝いの後見はいつもの通り。さ~ご一緒に~”芝のぶ”!

丁寧に着物を畳み、座り直して師匠の踊りを見守る芝のぶ。
お猿さんは、彼の斜め後ろからピョコッと顔を出してる格好。
キュートっっっ!!
3月(「近頃河原の達引」)も、このお猿さんが出演するのかなぁ?
そっちばっかり双眼鏡で見てしまった。(菊之助を見ろ~)

夜明け前の話の様よ。
照明変えるって芸当やってくんないのかなぁ。

年上の人の忠告。有難いのではございます。が2人は…
♪やっぱ心~中でしょ♪(それは”牛乳”)

後日談があった!
心中に失敗したんだってさ~。
久松は鬼門の喜兵衛のもとで雪駄直し職人!
お染はお六の娘!
とどめは、二人は実の兄妹~!(赤いシリーズか)
♪やっぱ心中でしょ♪!でしょ~!
彼等の血潮が、源頼朝の病を救う~!
何っ何っ、すっげぇぇぇ展開ぃぃぃ。そっち観た~い!

ルポレポはこちら
 2/2~26 歌舞伎座
昼の部 「春調娘七草」 「一谷嫩軍記-陣門・組討-」 「浮塒鴎」 「極付幡随長兵衛
夜の部 「梶原平三誉石切」 「京鹿子二人道成寺」 「人情噺小判一両


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4 コメント

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こんにちは^^ (やまねこ)
2006-03-06 10:11:09
昨夕、国立劇場で

「猿之助十八番の内 當世流小栗判官」

みてきました。

それも2部だけ^^;;

初日であったためか大向こうの方もたくさん居て

あちこちから声がかかって居ました。

今回初めて、その声のタイミングや声の質で

舞台の盛り上がりが違うと言うのがよ~~くわかりました。



照明や舞台装置、特に天魔にまたがって宙を行くシーンと、最後の雪は、お~~~~と喚声が・・・



でも、お駒の怨念・・・

母娘のやり取りのシーンで

ひしひしとせまってくるもの感じたのは私だけ?



でも、上手くいえないけど、少しづつ色んなものが見えてきました。

歌舞伎、楽しいです^^
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おっと!小栗判官! (かしまし娘)
2006-03-06 10:48:08
やまねこ様、まいど!

国立ですね!澤瀉屋一門気合充分な作品!

”大向う”はとっても大切ですよね!

時々「うるせぇ!」と思ってしまう方もいますが…(笑)

私も観に行きますよ~(^-^)/~

返信する
ななななんですと~! (お園)
2006-03-07 00:35:36
浮塒鴎(←すいません、ともどり、が出ない)の後日談が興味深いですね!面白そうです!

そういった「実は〇〇」モノは 水戸黄門の印籠を見た時みたいに

「出た~!」と言って拍手したくなりますね。

遅ればせながら、こちらもTBさせて頂きます。

私が観劇した日の芝のぶちゃんは、みょーに瞬きが多く なにげに眠いのか?と 心配しました。
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でしょでしょ! (かしまし娘)
2006-03-07 10:46:39
お園様、まいど!

でしょ、でしょ~。続きの方が観たいデスヨ。私は!

”鬼門の喜兵衛”は吉右衛門。”土手のお六”は玉三郎で、是非お願いしたいもんです(笑)



芝のぶが酒の飲む風景が想像出来ないんですけど(笑)

って、”眠い”=”酒”という発想じたいが、またまた妄想でございました~。

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