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アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

久しぶりに米原万里だよ ガセネッタ&シモネッタ

2017年11月03日 | 

ちょっとした思いつきで、
読書週間(2017/10/27~11/9)中、
読書レポをUPすることにしてみた!
最後まで載せきれたらご喝采ぃいい。
7冊目はこれだぁあ。
もしや、折り返し地点なのかっ。
グオォオオ!!

ガセネッタ&シモネッタ
著:米原万里
発売日:2000/12(単行本)
          
2003/6/10(文庫)
出版社:文春文庫
定価::600円+税 

またまた妙ちくりんな題名だけど、
中身はまともで、
やっぱり米原万里節が爆発! 

通訳するという事の重大さ。
お国柄の違い。表現の違い。
そこでやってしまいそうになる
捏造とかフィクションとか…

「誇張や意訳という名の異訳は、
意思疎通の架け橋」

様々な人間の口から発する言葉を、
一瞬で咀嚼して理解する。
でもスーパーマンじゃないからなぁ。
努力が必要。

「朝起きてから寝るまでに目に入るもの、
心に浮かんだ思い、とにかく片っ端から
ロシア語にしていくんです。
電車の吊革広告も、昼食で食べた料理も、
テレビコマーシャルのキャッチコピーも」

あ!これ英語でもそうだって。
勉強している人が言ってた。
サラリーマンで、
外国人と接する仕事じゃないけれど、
せっかく覚えた語学を忘れたくないから。 
やってる。って人もいたヨ。

食事中の通訳!
えぇええ!
通訳ブースに入ってるだけが
仕事じゃないんだもんなぁ
そういう状況だってあるよなぁ。 

口をモグモグさせながら
喋ることは不可能。
だけど、相手からいつ
言葉が飛び出すか判らない!
ってことは、
早食いが基本ってことなのかな。 

「話し手との、あ・うんの呼吸というか
リズムが噛み合うようにしなくてはならない」

グェェエ!!難しそうだぁぁ。 

同時通訳はいつ頃誕生したの?
故郷はどこ?
こういうことまで調べちゃうんだなぁ。
で判ったこと。
ロシアっていう国がスッゴイ! 

「在日ロシア大使館や通商代表部の職員も
特派員も、
大使以下ほぼ全員が驚くほど
達者に日本語をものにする。

どんな弱小な国であれ、その国の言葉を解し、
その国の人々と直にコミュニケートできる
人間を
派遣していたのは、まことにアッパレ。
超大国アメリカはどこへ行っても英語で
通しているのとは
好対照だ」

うぅうむぅう。
やるなぁああ。
やはり侮れぬ国なのだね。ロシア。 
奥が深いわぁああ。

英文学者との対話も面白い!
辞書の話がっ。
キョェエエ!
世界中にそんなに辞書の種類が
あるなんて!! 

ゴルバチョフスターリンの名前も
出てくるけど、
プーシキンスタニスラフスキー
出てきた!

オペラやバレエの劇場芝居の劇場の話題に、
ウ~ヘ~ホ~!! 
庶民に寄り添った劇場運営こそ原点。
日本の文化としての立ち位置とは
あまりにも違い過ぎるぅう。
羨ましいぞぉおお!!!

劇作家永井愛とも対談してるぞい!
あの『ら抜き言葉』から、
カタカナや曖昧さまで。
言葉を司る2人の会話に、
ウ~ヘ~ホ~!!

この本も、他の米原万里本と同じで
サクサクッと読めるんだけど、
ウ~ヘ~ホ~!!の連続だったぁあ。 

つづく

文芸春秋 

米原万里
不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (2016.11.7記)
魔女の1ダース ―正義と常識に冷や水を浴びせる13章― (2016.12.26記)
ロシアは今日も荒れ模様 (2017.2.27記)


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