母の味って、なんだろう・・。
テレビを見ていたら、そういう投げかけがあり、ベタな一位はカレーライスだった。そのほかは、玉子焼きとかおでんとかだった。
・・「なんやろ・・・」
・・「・・ない。」
お父さんの場合、ちょっと変わった家庭環境で育ってきたため、実の母親の手料理を食べた記憶がないという。
他に作ってくれる人がいたからなのだが、改めて今思うと、親子のつながりを確信する一つの思い出がないというのもなんだかもったいない気がした。
私はというと・・・。
・・思い浮かばない。
母は、今はそうでもないのだが、料理があまり上手ではなかったような気がする。
レパートリーも少なく、仕事をしていたので料理にかける時間もあまりなかっただろうと思う。もちろん今のようにいろんなレシピや食材が簡単に手に入るわけでもない時代だったので仕方なかったのかもしれない。
おまけに結婚するまで食べることに興味がなく、魚は食べない・・野菜は苦手・・煮炊きものも苦手という私だったので母の料理の記憶もない。
今は、あり合わせのおかずでも食べさせてもらったら美味しい・・・。
たぶん・・・、あのころは、私がちゃんと母の方を向いていなかったのかもしれない・・・そんな風に思えてくる。
結婚するまで料理をしたことがなかった私の子どもたちはどうなんだろ・・・。
記憶に残してくれる食べ物があるのかなぁ・・・。
私はしっかりと子どもたちと向き合ってきたのかなぁ・・・。
今は子どもたちは家を出ているのでジジババばかり・・・。
なので賞味期限が迫っている食材を使うメニューだったり私が食べたいものが我が家の献立だ。
食べたいものが食べられるということは幸せだ。
私はそれができているが、家族は・・・?
ま、作るものの特権だ。へんなもの食べさせているわけではないのでそこは良しとしよう。
今日は、長男の力作を食べさせてもらったこともあってなんだか深く考えてしまった・・・。
思いはいろいろあろうが、作ってくれる人がいるということはありがたいことだ