To You 

思うこと・伝えたいこと・心に留めておきたいことetc。

話がしたい

2009-11-17 09:56:29 | 思うこと
思うところあって知り合いを訪ねた。

普段ほとんど付き合いのない人・・、二年ほど前の冬・・私が手にしていたアームウォーマーをいたく称賛してくれ作り方を教えたが、彼女は編み物が苦手らしく・・後に聞いたところに因ると要らなくなったセーターの袖をちょん切ってしていたという。

夏の水害で彼女の家には床上1.2メートルの水が入ったという。

先日、図書館で出会ったときにすっきり痩せていた彼女。

・・「6キロ痩せたわ。」「力こぶもできたし。」

明るく話してくれた。

水害時、お父さんの会社の手伝いに係っていた私は友達(彼女は友達の部類に入っていなかったが・・)の家の手伝いに行けなかったことを悔やんでいた。
申し訳ない気持ちだった。

だんだん寒くなる季節・・・、家にあった毛糸で彼女のためにアームウォーマーを編みたいと思った。

あったものなので色は・・みどり・・ウィキッドカラー

リボンを掛けて、彼女の家に・・・。


誰もいない。

住んでいると思っていたところは空き家になっていた。

泥の拭いた跡が残るがらんとした部屋にピアノが一台置かれていたのがガラスごしに見えた。

・・ぜんぜん片付いていないんだ・・・。


川を隔てたところにあるご主人の実家に身を寄せていた。

・・「水が入ってきたとき、主人が、・・同居しろって言うことかな・・って言ったのよ。」

長男だったご主人だが、30年同居せずに気儘にさせてもらった・・といっても昼の12時と夕方の5時にはお義母さんにご飯を毎日運んでいらしたそうだが・・水害をきっかけに土間のある古いお家に入られたそうだ。

30年、別居してからの同居というのはかなりいろいろなことがあるだろうことは想像できる。

・・「この水害を通して人の好意は素直に受け取ることにしたのよ。」

彼女の負担にならないかな・・と心配しながら持って行った私の小さなプレゼントを満面の笑顔で受け取ってくれた。


ちょっと、変わった人っていう印象を彼女に持ち少し遠ざけていたかもしれない自分を反省した。

水害後、友達に送ったというメールを読んで聞かせてくれた。

私はその間、火鉢にあたりながら彼女が「手仕事を持ってきてね。」と言った編み物をしながらただ聞いていた。

・・「こんな馬鹿なメールを送っていたのよ。」と彼女。

「誰かに聞いて貰うことで自分の気持ちが整理できるし前に進めるもんだから馬鹿なメールじゃないよ。いい友達がいてくれてよかったね。」


帰り際、携帯番号を手渡された。

・・たぶん、かけないかもしれない・・と思いながら受け取った。

彼女とはいい感じの距離を保っていたいと思った。
コメント
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