哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ

文筆家池田晶子さんの連載もの等を中心に、興味あるテーマについて、まじめに書いていきたいと思います。

大原孫三郎さん

2005-12-26 07:04:30 | 知識人
 日経の経済教室に、倉敷の大原美術館創設等で有名な大原孫三郎さんの話が連載されました。書いているのは、労働経済の猪木武徳教授です。大原さんは大地主の子だったそうで、小作人の厳しい環境を見て農業の振興にも力を入れたとのこと。

 大原さんがもっとも影響を受けた書物は、『旧約聖書』と『報徳記』だそうです。猪木教授は「『新約』でなく『旧約』というところが面白い」と書いています。『旧約』は、ユダヤ教、キリスト教、イスラームなどの西方の思想が生まれた源流であり、人間の自意識、絶望と希望、「神」の発見、個性の卑小さ、人間の悪業と精神の病の全て記されているそうです。

 旧約聖書はユダヤ教の聖書かと思っていましたが、それだけではないんですね。