かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

引越しの日

2015-11-02 10:42:59 | 家族あれやこれや

俄かに寒くなった。ジャンパーを引っ張り出して着込んだ。

10月31日、長男夫婦と1歳8ヶ月の孫の3人が新居に

引っ越した。

新居といっても、亀山の東地域にある古い二軒続きの長屋だ。

その一軒を改造しながら、住んでいこうとしている。

1ヶ月余りかけて、トイレが出来たので、引越しと相成った。

お風呂の取り付けはこれからだ。

キッチンと居間や居室はきれいに出来た。

 

夕方、といっても暗くなっていたけど、ぼくら夫婦と次男で、

ささやかだけど引越し祝いに出かけた。

居間にはソファがあって、孫のわたるが満面の笑顔で迎えて

くれた。

居間の真ん中には、長男が手作りのむくの木のテーブルが

置かれていた。そのテーブルがしっとり、家庭的な落ち着きを

醸し出しているように感じた。

お祝いとかいって、回転寿司屋さんで5人前の盛り合わせを

誂えてもらい、次男がそれをもらいに行った。

包装をほどくと、新鮮そうなネタのお寿司が現われた。

「うおおー!」

長男の嫁さんには二人目の子がお腹にいる。

12月が出産予定。

オープンになったキッチンでお澄ましをつくってくれている。

 

「おーい、たいへんだ、わたるが”もーもー”と自分で言っとるぞ」

とパパ。

ママが「まあ、ほんと!」と、お澄ましは後回しにして、わたるの

オシメ換え。自分で声をだしたのが、初めてだとか。

”もーもー”というのが、なんのことか知らなかった。

ばあさんが、「”もーもー”って、子どもがお尻のウンコを拭いて

もらうのに、手をついて四つ足の格好することをいうのよ」と

解説。「なーる!」と。


なんだかんだとありながら、お寿司をみんなで囲んで、ワイワイと

食べた。

ふと、自分のなかに出てきたことがあった。

今回の引越しのプロセスでは、その初めから途中でも、いろいろ

思うことがあった。老婆心から、「こうしたらどうか」とか言いたく

なるときもあった。だいいち、今回引越ししたといっても、お風呂は

まだこれから設置して、壁や扉をつけることが残っている。

これからも、暮らしながら改造はつづくだろう。

お嫁さんがポツリと言ったのを聞いた。

「なんか、ここでやっていけそう」

そうだ、長男と嫁さん、これから2人の子育てをしながら、

暮らしていくんだよね。大事なことは、二人でこれから起こる

一つひとつをどうやって受け止め、考え、ときに周囲の人と

相談して、やっていくかだよなあ。

ぽっと、あたたかい気持ちになった。

 

お風呂がないので、近くの公営の温泉”白鳥の湯”に行こう

となった。

外に出ると、寒さがきつかった。温泉で暖まろう、みんなで

夜道を車で走った。8時までに着けば、終わりは8時30分

だから、少しは湯に浸かれる、そういう段取りだった。

妻とぼくらの車が先に着いた。

中に入ってみると、雰囲気が違う。

温泉当番のおじさんが「7時30分で締め切りました」とのたまった。

帰るほかない。

「じゃあ、車で温もって帰ろう」運転手の次男が言った。

がっかりした気持ちのとき、絶妙な一言だった。

 

車のなかで、茶化してやった。

今日の午後、次男坊は母といっしょに四日市に桂文珍の落語を

聞きに行っていた。

「どうだった?」と聞くと、「おもしろかったよ」と月並みな返事。

そうはいっても、洗脳されたとは言わないまでも、何かの調子は

浴びてきたんじゃないの。

 

夜、テレビを見ていたら、渋谷で若者たちが、仮装をして集まって

いた。ハロウインという行事。最近、とみに流行りだしている。

鈴鹿の、この辺でも、何年か前は近所の子どもたちが月見どろぼう

とか言って、家々を回って、お菓子をもらっていた。

今年は、子どもたちが仮装して、ハロインとかいって、お菓子を

もらっていた。しかも、この辺で、地区が違う子どもたちが、2回に

わけて、その企画をしていた。

 

世の中でも、いろいろな現われがある。

わが家族の一人ひとりにも、いまの現われがある。

体調を崩している感じだけど、すこしづつ、むくみが取れつつある。


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