かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

子どもたち、図鑑をもって森に入る

2011-03-21 16:11:59 | アズワンコミュニテイ暮らし
 「子どもたちを徳居(とくすい)地区にある森に送ってほしい」と中島くんから聞いた。「それくらいなら」と引き受けた。3月21日、春分の日。早朝は雨模様だったけど、9時ごろにはやんでいた。
 
 SCSのロビーに、小学校2,3年の男の子、女の子6人が集まった。学び舎「てっらこや」に参加しているメンバー。それに、中島くんの娘純奈ちゃん。車2台に分乗、森に出かける。
 森では、高崎さんが待ってくれていた。満面の笑顔で迎えてくれた。こどもたちは、着くなりそれぞれの関心に向かって、動きはじめた。「まず、森のおじさんの話を聞こう」と中島くんが呼びかける。


 男の子3人、女の子3人のチームに分かれて、それぞれ紙を貼った画板をもらう。「森にどんな種類の植物がいるか、見つけたらその画板に貼っていこう」

 森に入る。男の子は、しばらくなにかさがしているふうだったけど、小高い山の上にのぼったり、下りたりしていたと思ったら、太いバネのようになったツルを見つけて、それを二人で引っ張りはじめた。木の上を見ていたと思ったら、ツルで遊びはじめた。


 女の子は、あちこちからいろいろな葉っぱを見つけてくる。葉脈のちがい、葉の縁にぎざぎざがあるか、だんだん分かってきているらしい。葉っぱが付いている枝の裏に小さな花がついている。「おもしろい」と採取。画板にセロテープでくっける。



中島くんが、「いちど、集めたもの、図鑑で、なにか調べてみよう」と叫ぶ。
 男の子たちは、どこからともなくキノコを何種類か見つけてきた。女の子は、図鑑を見ながら、葉っぱの横に名前を書いていた。分からないと言っていると、高崎さんがやってきて、熱心に調べはじめる。カメラマンの岩田さんも、撮影おいて、「これじゃないの?」と<検討会>に参加した。大人の方が、熱がはいるほど。


 最後、また森の入口で、今日の成果を見せあった。森の高崎おじさんさんは、「第一回目は“森にごあいさつ”でやりました。次回は、シイタケの植菌をします」と言いました。森の中には、こんもりした土盛りしたような小山がいくつかある。その小山にそれぞれ、ヒノキやコナラの大木が生えている。栗屋さんや、諌山さんは、古墳じゃないかという。ほんとうかどうかは分からないけど、遠い祖先のふところで、生きとし生けるものの、観察をしたことになるかもしれない。土のなかで眠る人たちが、あまりにぎやかなので目をさまし、どこかで見ているとしたら、どんなに思うだろうか。

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