かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

投句が具 おでん味わう 句会かな

2015-11-28 21:42:50 | わが健康生きがいづくり三重の会記録

ああ、めっきり冷え込んできた。

ついに長いパッチもはきだした。

11月は今年最後の岩魚句会。28日10:25分、集合。

もうかれこれ13回。よくぞ、ここまで来たもんだ。

今日の参加者16人。

三浦順子さん、句会に飛び入り。

自己紹介、三重県環境学習センターで地球環境をすすめる人を

養成している。蔓で籠をつくる人。

 

一人3句、各自書いて、提出。敏子さんが、一句一句台紙に貼る。

康子さんが、近くのコンビにで、プリントしてくる。

その間に、お弁当。おふくろさん弁当特製。

敏子さんがゆずの香りする大根の酢の物、佳子さんがお味噌汁。

カラダが温もる。

 

めいめい選句。

「今日は、人数が多いし、点がかたまららないように、7句選び

ましょう」と敏子さん。

 

どんな句会だったかなあ。

やっぱり、一人ひとりの句を紹介したい。

句だけで、本人が参加しなかった郡山さん、深田さんの句も。

点がたくさん入った人だけでなく。

選者の評が面白かった句。

作者の話を聞いて、「へえ、そうだったの」とその人が身近に

なったり。

句のなかから、その人の暮らしが垣間見えたり。

 

○ 我が職場株式なれどおでん味           中井正信

    1点句。敏子選。おでんというのは、同じダシのなかにあっても、

    具の一つひとつは、そのもの味を出している。

    「長い竹輪は、長いままだもんね」(なーる!)

○かくれんぼ雲の間に間に冬の月           辻屋哲男

    雲に隠れたり、出てくる様子を”かくれんぼ”と捉えたんだね。

○満月のハッと目が合う秋の暮れ           今井亜子

    残念ながら点は入らなかったけど、満月とそのとき、どう付き合ったか

    「満月に」がいいか「満月の」にするか、推敲したという。他の句では

    サツマイモや大根など身の回りのものを題材にしている。

○魚市場声たかだかにのどぐろと            郡山恒久

    「活気がある」郡山さんの句と分かって、「魚、食べるのすきなんだよな」

    2点。

○目が笑うせつなのときを冬の道             栗屋 章

    栗屋さんは、読んだだけでは意味不明の句をけっこう作る。

    分からないけど、つい好奇心か選んでしまう。

    今回は、音楽を聴きながら、笑ったりして、自分の世界に

    浸っている人とすれ違ったときのことを詠ったらしい。



○満月や手のひら乗せて撫でてみる           深田哲男

    7点句。「満月を撫でてみる、という気持ちに共感した」

    「自分の人生も、撫でてやりたくなった」(爆笑)

○秋晴れへ吸い込まれゆく赤トンボ            金治

    1点。選者中井さん「澄み渡った青い空に、赤のとんぼが

    飛んでいる。いいなあ、と」余川さん「秋と赤トンボ、季語が

    二つだなあ」(なーる!)

○焼き芋に舌鼓して夢談義                 宮地小浪

    「焼芋に、夢と取り合わせたところ、面白いね」「サツマイモ、

    息子がつくったの、えーと、品種は夢はるか!」「・・・・?」

    「ああ、ゴメン。紅はるか、だったわ」(笑い)

○秋焼けの庭先映える落ち葉かな             森原としこ

    この句に2点。ほかに、「露天風呂アニオセオが豊かさを」という句。

    ??であった。作者の解説。「旅先で、いっしょの温泉

    になった人から、”アンニョンハセヨ”(アニオセヨ、と聞こえた)

    声かけられた」おそらく湯気の中で、心温まる体験をしのでしょう。

○お日さまの温もり包む熟柿かな              余川彬夫

    「温もり包むというとらえかた、いいなあ」余川弁「熟柿のところ、

     ずいぶん推敲した」(それで、熟柿になっちゃったのかな)

    ほかに、「くるくると枯葉のおちてからからと」の句。

    余川弁「擬音語を二つ入れた句にチャレンジしている」

    今回は、1点も入らなかった。乞う、次回。



○人はみな夢追いかけて悟道                三浦順子

     初参加の句。4点入った。「夢追いかけて、若々しい」「悟道って、

     どんなイメージ?」「最終章?」(笑い)「諦めじゃない感じがしている」

     「ところで、この句、季語がないんだよね」あとで、そうかということ、

     あるよね。

○時運び最速背負えぬ軽き母                 鈴木英二

    7点句。受け取り方に諸説。「母が軽かったら、なぜ背負えない?」

    「母はすでに亡くなって、骨になっている」

    作者の弁「母と墓参に行った、自分が腰椎損傷があり、背負う

    ことが出来なかった。ポイントは、時はゆったり進むが、母について

    は。時は待ってくれない、そんな気持ち」あれ、これも季語なし。

○七五三幼きわが子今は母                  伊藤敏正

    5点句。「”幼きわが子”は”幼かりし”ということだよね」と敏子さん

    ポツリ。「ああ、でもその時の父の気持ちなんだよね」と共感へ。

    他に「孫生まれ逆単身の夜長し」と言う句。これにも、敏子さん、

    「仕方ないもんね」と一言。「生まれしがあって、夜長し、とあるから

    仕方ないだけじゃないかも」(大笑い)

○舞う落葉狂気の沙汰も地に還れ              宮地昌幸

    「フランスの詩人、アル中のランボーを思い出した」

    「いまのフランスで起きた事件を詠っているのかなと思った」

    「切実な気持ちがあるけど、言葉にならなかったけど・・・」

○沖縄に春の来る日を願わんや              大平達男

   「ずばり、その気持ち、そのまま」2点入った。

   他に「パテシエや栗を練り込み街つくる」がある。菰野に

   美味しいケーキ屋さんがあるという。「練り込む」に力が

   感じられる、熱血男のうた。



○母が着し晴れ着愛おし七五三               辻屋康子

    7点句。「晴れ着というのは、母のものか、祖母のものか」

    「ここでは、祖母じゃないか」

    「三代ものの句はみんな良いになっちゃうな」

    作者弁「そうなのよね。ここでは、孫のことより、晴れ着のこと

    うたっているかも」   

○冬日なた老いた背に聴く長き日々             大平照子

    7点句。「日なたの情景と背中を見せた老い人に思いを馳せて、

    現われてくる世界いいなあ」

    「きくも、ただ聞くというより、聴くだもんね」

    余川さん。「冬日なた、の冬っているかなあ」「うーん」「日向ぼっこ」

    「冬の外気の冷たさのなかの、日向という趣もいいんじゃない」

○冬帽子壁に残して父の逝く                     伊藤敏子

    7点句。「壁に残っている、冬帽子。そこから、さまざまな情感が浮かんで

    くる。金治さんは23年前、父がなくなた時の光景が蘇ってきた。

    「壁に残して、というところ、まだ父の温もりが残っているのかな」

    作者弁。「そうなんですね。11月のことでした」

○幻想か茜に染まる秋漁港                       上野

    上野さん、句会の途中で現われた。

    敏子さんが、それとなく声かけて、句会へ参加しやすいようにして

    くれていた。

    最後、上野さんの句についての話題、聞きそびれている。

    覚えている人、足してください。

 

とっても、盛りだくさんな句会だった。余韻がいつまでも続く。

上野さんが届けてくれたお土産は、来年の正月の新年会の

会場の情報。

志摩町にある上野さんが以前勤めてた会社の保養所のホテル。

1月24,25日、土日です、

どんな年になるのか。

でも、今はあと一ヶ月、今年、どんなに締めくくっていくのかなあ・・・

外気は、ぐっと冬になる。

 

    

  

 

 

 

 

   

 

 

 

    

 

 

 


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