結婚記念日前夜

ひさしぶりに妻の母方のおばから電話が入った。
（おばはめったやたら記憶がいい。それも誕生日、電話番号など数字に関わること）
明日は結婚記念日やよ。覚えとる？　ズガビーン！アンドロメダ星雲くらいの記憶のかなた

ひとしきり話をして電話を切った後。
２６年前の結婚式当日のことを昨日のことのように思い出した。
ちょいとすかして白の紋付はかまで妻の実家へお迎えに行く私。ああはずかしい・・・

挨拶を済ませた後、奥座敷で花嫁衣裳に身を包んだ真っ白けのすました妻を見て
不覚にもププッと笑ってしまった　えいちあーる亭　亭主

お父さん、あの時笑った。と、あれから幾度となくおこられて、ついには子供たちにも
お父さんね、お嫁入りする日に私のこと見て笑ったんやよ。ちゃんと選ばなあかんよ。
真っ白い顔しておすまししていたお前が悪い。どう思う　ちびども。

あれから２６年、２０世紀に残してきたあいつに　とどけ　この思い・・・