いきなり寒い朝、島岡美延です。
紅葉が各地で進みそう。
今、奈良から「白凰の貴公子」が上野にお出ましです。
東京藝術大学大学美術館で開催中の『国宝 興福寺仏頭展(11月24日まで)』に行ってきました。
興福寺といえば、かつて東京国立博物館で行われた『国宝 阿修羅展』の人気が思い出されますが、今回初めて見た「仏頭」に、完全に心を奪われました。
大きな仏像は1411年、落雷の火災で胴体を失って所在不明になり、1937年に再び発見されるという数奇な運命の持ち主。
頭部だけの「壊れて」しまった破損仏ながら、異例の国宝指定です。
頭の後ろや左耳が欠けるなど、痛々しさもありますが、表情はまさに「貴公子」と呼ぶにふさわしい、威厳を感じる微笑み。
藝大美術館の展示方法は、仏頭を高い位置に掲げ、360度のアングルから眺められるだけでなく、好きなだけ真正面から見つづけることが可能。
いずれも国宝の「板彫」と「木造」の十二神将も見ごたえ十分。
ああ、秋が深まる奈良へ、仏像巡りに出かけたい!
紅葉が各地で進みそう。
今、奈良から「白凰の貴公子」が上野にお出ましです。
東京藝術大学大学美術館で開催中の『国宝 興福寺仏頭展(11月24日まで)』に行ってきました。
興福寺といえば、かつて東京国立博物館で行われた『国宝 阿修羅展』の人気が思い出されますが、今回初めて見た「仏頭」に、完全に心を奪われました。
大きな仏像は1411年、落雷の火災で胴体を失って所在不明になり、1937年に再び発見されるという数奇な運命の持ち主。
頭部だけの「壊れて」しまった破損仏ながら、異例の国宝指定です。
頭の後ろや左耳が欠けるなど、痛々しさもありますが、表情はまさに「貴公子」と呼ぶにふさわしい、威厳を感じる微笑み。
藝大美術館の展示方法は、仏頭を高い位置に掲げ、360度のアングルから眺められるだけでなく、好きなだけ真正面から見つづけることが可能。
いずれも国宝の「板彫」と「木造」の十二神将も見ごたえ十分。
ああ、秋が深まる奈良へ、仏像巡りに出かけたい!
藝大美術館の展示は、同一空間に「仏頭と木造十二神将立像」の初の対面。
この贅沢な光景は、興福寺に戻ると再現できないものかもしれません。
東京での「展示」と、現地での「旅そのもの」、その両方をうまく味わいたいです。
ああ、何年も行っていない東大寺、興福寺、春日大社一帯。仏像は逃げないとは思うけど・・・!