動物の親子と花摘む娘
自分の思い込みと真実の姿は大きく異なることがあるという内容の法話を、左甚五郎~寛永寺昇天の龍~をベースに初めてやってみた。自己採点は30点というところ。これから練って仕上げていこうと思いつつ寺に帰ってきたら、カドカワから2016年11月に出た『凹まない』の韓国版が届いていた。日本版では、編集者との最初の打ち合わせで「動物の親子の写真かイラストを入れた、安心をテーマにしたものを作りたい」という案だった。それが、韓国版のカバーデザインでは、花摘む女性のイメージになっている(花が巨大なのか、女性が小人なのかはわからない。ぐはは)。お国変われば、いろいろ変わるものだと思う。いずれにしろ、こうして海外の方にも日常に落とし込んだ般若心経の考え方をお伝えできるのは、坊主冥利というか、筆者冥利というか、ありがたい。