覚悟と思惑さえあれば

(前回の続きです)さて、万兵衛の例を出して、先生がまとめるに・・・・
「この万兵衛のように、癇癪に限らず、万事、覚悟さえすれば、何事も堪忍できないことはないのだ。
 世の中、この覚悟一つで、耐えられないものはずっと少なくなる。熱くてもお灸は我慢できるではないか。それが何かの拍子に背中に転がり落ちると、熱い、たまらならいと驚き騒ぐ。『このお灸はわざと一度背中に転がり落とす治療ですから我慢してください』と伝えておけば、覚悟のほどが違うから、耐えることもできるのだ。
よいか、何事も自分の覚悟、己の思惑次第だ。覚悟と思惑さえあれば、世の中の多くのことは、堪忍できるし、耐えられもするのだ」
--これに続く「堪忍の六助」の話も、人生で何度も経験する癇癪を処理するにはとても示唆にとんだお話。次回にご紹介いたしましょう。あはは。

 

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