風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

歯は大切に

2012-07-02 23:55:58 | 日々の生活
 生来の医者嫌いで、問題が顕在化してどうしようもなくなるまでは医者にかかろうとしないため、治療に余計な手間と暇がかかっているであろうことは理解しているつもりですが、どうにもやめられません。先日、久しぶりに(それこそ20年ぶりくらいに)虫歯が一つ痛み出して、子供たちが通うファミリー・クリニックに通ったのを機に、一念発起し、これから歳をとるほどに抵抗力が失われ歯も歯茎も痩せ衰える前に、ひととおり検査して治療してもらうことにしました。
 口の悪いお医者さんによると、昔、詰めた素材は今では使われないもので、その素材が劣化して虫歯を誘発していたり、銀をかぶせた歯はそれほど念入りに磨かないのが人情であり、隣の歯との間が虫歯になっていたりして、五ヶ所も治療が必要だと指摘されました。しかも治療して終わるのではなく、週に一回か二回はフロスで磨くこと(単に歯の隙間を縦に往復するだけでなく、歯の隙間部分の両側面をしっかり磨くこと)、三ヶ月から半年に一回はクリーニングに訪れること、などと、まるで蜘蛛に魅入られて巣にかかったカヨワイ蝶々のように(美化し過ぎ)、お医者さんの良いカモにならされそうです。
 その時に聞いた話です。アメリカ人は日本人以上に糖分を摂取するのに、日本人よりも虫歯が少ないのは、水道水にフッ素を混ぜたり(我が家がアメリカに住んでいた頃は水道水を飲まずに、デリバリーのミネラル・ウォーターを飲んでいましたが・・・)、子供の頃に内服薬として摂取したり、フロスを使ったりする習慣や取組みなどが、日本よりも進んでいるためだそうです。最近は健康保険料を抑えるために、健康保険組合は予防に力を入れていますが、自然を征服する科学を信頼して試行する、チャレンジ精神といかにも楽観的な科学万能主義がアメリカ人らしいと思いましたし、逆に自然を大切にするばかりに、自分のこととなると途端に科学的取組みが遅れがちになる人の好いところが日本人らしいと思いました。
コメント
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