風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

アメリカ(上)ダラス点描

2012-04-17 12:50:29 | 永遠の旅人
 日曜日から出張でダラスに来ています。ちょうど一年ぶり。道中、徒然なるままに思いつくことを記します。
 久しぶりの成田空港は、ゴールデンウィークにはまだ日がありますが、随分、賑わっているように見えました。日本人の年配のツアー客もさることながら、やたら中国人が目立つのは、日本人のおじさま、おばさまが概して大人しいのに対し、中国人はところ構わず大声を張り上げるせいでしょうか。それにしても昨年4月や6月は、ここまで賑わっていなかったことからすると、大震災と原発問題は遠のいたことに加え、景気も持ち直しているのかも知れません。あるいは選別消費が進んでいるのか。景気という意味では、ダラス行きフライトは満席でしたし、ダラスの空港もホテルも人が一杯だったことからすると、一年前と比べ、アメリカの景気が持ち直しているのは間違いありません。
 ダラスには、予定通り夕方到着しましたが、朝はStorm(大雨?)でフライト遅延が生じていたようです。今日は、嵐の後の静けさと言うべきでしょうか、抜けるような青空で、空が広い。さえぎる山も高層ビルもないからで、アメリカという国の広さと豊かさを思い知らされます。
 昨晩は、一人だったのと、どうせ翌日から食べ過ぎることになるだろうからと、晩飯は軽めのルームサービスにして、ついでにワインを一本頼みました。Canyon Roadという銘柄のCabernet Sauvignonで、ネットで調べたらせいぜい10ドルなのに、28ドルもチャージされて憤慨したのも束の間、コクがあって思った以上に美味くて、値段のことは水に流すことにしました。当地で10ドルなら、日本では倍はするでしょうから、単純計算で2000円・・・普段、日本で飲んでいる1000円のワインが如何に酷いか、あらためて思い知らされました。
 今宵は現地の人と食事に行きました。Ranchという名の、テキサスらしい牧場の山小屋風レストランで、つい懐かしくなってメキシカンのFajitaをオーダーしたら(昔、食べたのはカリフォルニアでしたが、ここテキサスも、土地柄、メキシカンに近い)、ゆうに二人前はあって、分かっているのに、やはり閉口してしまいます。ここは勇気をふるって食べ残しましたが、控え目なのは私だけで、向かいのお兄ちゃんは18オンス(500g)のステーキをぺろりと平らげ、隣のおばちゃんは、シーザーサラダに、同じFajitaを食べた上に、やはり二人前はあるデザートのケーキを美味しそうに頬張ります。そうかと言えば、斜め前のお姉ちゃんはこの2年で50ポンド(20Kg強)減量に成功したと言って、ニンジンとか青菜ばかりつついています。腰まわりが私の倍あるとまでは言いませんが、甘いケーキやアイスティーやコークをがぶ飲みするような体格が良い人もいれば、むきむきに引き締まった、あるいはスリムな人もいて、この国は二極化していて、ちょっと異様ではあります。それから、ここテキサスではチリ(唐辛子)が名物で、人差し指と中指を合わせた位の大きなチリが添えられていたので、マレーシア生活を思い出しながら、どうせここはアメリカだから辛さも大味だろうと、かぶりつくと(因みにマレーシアではこれほど大きいものはなくて、微塵切りです)、辛さもそのまま大きくなっていて、往生しました。見くびってはいけない。
 昨年の出張では、運良くレンジャーズ戦を観戦出来ましたが、残念ながら今週は遠征中で、ダルビッシュを見るチャンスには恵まれませんでした。テキサスの人だけでなく、ワシントンから来た同僚も、(日系企業に関わっているという意味で当然と言えますが)関心が高いようです。ダルビッシュ本人が言っていたように、日本の野球の底力を見せて名誉挽回して欲しいものです。
 とりとめもなく書いてきました。確実に体重が増えるだろうことを憂いつつ、とりあえず筆を措きます。
 なお、上の写真はホテルから望むダラス・フォートワース空港(別に燃えているわけではありません)。
コメント (1)
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