風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

アメリカ(中)サクラメント点描

2012-04-21 00:05:12 | 永遠の旅人
 ダラスからサンフランシスコ経由で帰国することにして、サクラメント・オフィスに立ち寄り、一泊しました。
 サクラメントには、14年前に1年間だけ家族と滞在したことがあります。サンフランシスコからは、山らしい山がない、なだらかな丘が続くフリーウェイをひたすら東に飛ばして約1時間半、彼方に望むネバダ州境の街リノやレイク・タホあたりの山並みや、やがてぽっこり立ち現れるサクラメント・ダウンタウンの高層ビル群の眺め、フリーウェイを降りて走り抜ける住宅街の静かな街並みやショッピング・モールの佇まいなど、当時のまま、余り変わらないように感じて、つい当時のクセでK Martに立ち寄って、Baseball Cardを買ったりなんぞしてしまいました。もともと行政と米軍基地の街で(今も州都がある点では変わりません)、それほどダイナミックに動くようなタイプの街ではない、所謂アメリカのゆったりとした田舎の大都会です。それだけに、この14年の年月を一瞬で飛び越えたような錯覚に陥って、懐かしさも一入でした。
 晩飯は、「鮨正」という、14年前に家族で毎週のように通った日本食レストランに行きました。同行していたプエルトリカンの同僚に聞くと、鮨は余り食べないがテンプラは好きだと。それではと、事前にGoogleで調べると、いくつかのブログで紹介されていたので、オーナーの正木さんは健在かと、久しぶりに会うのを楽しみにしていたのですが、「鮨正」の看板の横に大きく「YUI MARLU」の文字が入あって、訝しく思いながら入ってみると、日本人のおばさん(実はオーナー)が出迎えてくれて、聞くところによるとオーナーは二年半ほど前に変わったとのこと。味は前オーナーの時と同様に良かったし、当時、よく食べた「スパイシー・ツナ・ロール」もあって(辛さが足りないですがゴマ油の味付けは当時と変わらなくて)安心しましたが、当時に戻ったつもりの私は、ちょっぴり冷や水を浴びせられたような、あらためて14年という年月の流れを感じさせられて、一抹の寂しさを覚えました。
 上の写真は、サンフランシスコ空港に向かう車内から撮ったゴールデンゲートブリッジ(は、これでは見えづらいです)。
コメント
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