【折々の花だより】

”季節の花だより”
花たちとの出会いを楽しんでます

六甲高山植物園 Part1

2015-05-01 | 花だより
六甲高山植物園。
昭和8年(1933年)に開設され、高山植物園としては、わが国で最も長い歴史を誇る植物園。海抜865mに位置し、年平均気温約9度、北海道南部とほぼ同じ。
六甲山という大都市近郊で、四季折々のアルプスの高山植物に出合える貴重なスポットです。
世界の高山植物や寒冷地の植物を中心に、湿性植物、六甲山自生植物など、約1500種類の植物が栽培されています。

その学術性から皇室の訪問(行幸・行啓)をたびたび受けています。1958年には今上天皇が皇太子時代に、1971年には皇太子徳仁親王が、1981年には、昭和天皇が神戸ポートアイランド博覧会を訪問した際に訪れられています。

4月17日ドライブがてら出かけました。


入り口にかけられた看板には、「高山植物の女王」と呼ばれる「コマクサ」が描かれています。

園内マップ
  ←クリックで拡大します。

東入り口から入園、西入り口へ、湿原帯やロックガーデン等をぐるっと廻ります。

ユキモチソウ

まんなかの白くふくれた部分が雪のように白く、お餅がふくらんだようなのでこの名前になったんだとか。

園内
湿地帯方向です。
シャクナゲ

赤い花は?椿かな?と思っていたら「ヒマラヤのシャクナゲ」でした。

イカリソウ

船の碇(いかり)に似ているところからこの名前に。

アカヤシオ

ショウジョウバカマ



「猩猩」は中国の想像上の動物で猿のような顔をもち、毛は紅色。花をこの「猩猩」に見立てて、葉を袴(はかま)に見立てたそうです。

エンコウソウ

山地の湿地や渓流沿いに群落をつくる金色の花。茎の節から根を出して繁殖します。エンコウソウ(猿猴草)の名の起こりは花茎が長く伸びて手長猿の手のようになるところから、名付けられました。
昭和56年5月25日、昭和天皇は、エンコウソウの群落を興味深くご覧になりました。御来園の翌月にはこの群落から30株を献上し、それらは皇居内の吹上御所に植えられているそうです。

ニリンソウ

ひとつの草から2つの花茎が伸びてくる。花は片方が少し遅れて、やや小さめに咲きます。

カタクリ

早春に地上部に展開し、その後葉や茎は枯れてしまい、地上に姿を現す期間は4-5週間程度で、群落での開花期間は2週間程と短い。このため、ニリンソウなど同様の植物とともに「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)と呼ばれています。

タンナゲンカイツツジ


ノウルシ

河川敷や湿地に生育する多年草で、茎葉に傷をつけると「漆」に似た白乳液が出ることからきているそうで、有毒植物の一つ。

ハルトラノオ

別名「いろは草(いろはそう)」。春早く咲くので、いろは47文字の最初の”いろは”に例えたんだそう。

ハルリンドウ


ざぜん草

仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見えることが、名称の由来とされています。
花のあと、脇にある葉っぱが伸びてきます。ずいぶん立派な葉っぱでした。

ツバメオモト

葉は オモト に似ていますが、花がツバメの姿に似るとか、果実がツバメの頭に似るとか、ツバメの飛ぶ時期に花が咲くとか、ツバメの由来は諸説あるようです。

オオバナノエンレイソウ

北海道の春を代表する花。
エンレイソウは、漢字で書くと「延齢草」。長生きの草で、成長がとてもゆっくりで、花が咲くまでに10~15年もの時間がかかるそうです。しかし一度花を咲かせたあとの寿命はとても長く、平均年齢は30~50年ともいわれているそうです。北大の校章に用いられ、北大寮歌にも歌われています。

プリンスブリッジ

今上天皇が皇太子時代に訪れた時に、園内に架けられた吊り橋には「プリンス・ブリッジ」と名づけられましたが、その後老朽化により架け替えられた2代目が現在のプリンス・ブリッジ。現在は吊り橋ではなく、木製の装飾により吊り橋の雰囲気を出しています。

キタテハ

説明文などは、公式サイト、ウィキペディアを参考にしました。

Part2では、ロックガーデンや水芭蕉の群落へ・・・。

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