【折々の花だより】

”季節の花だより”
花たちとの出会いを楽しんでます

椿大神社(つばきおおかみやしろ)

2019-06-05 | デジカメ紀行
伊勢国鈴鹿山系の中央麓に鎮座する椿大神社。





鈴鹿山系の中央、入道ヶ岳の麓に鎮座する猿田彦大神の総本宮。紀元前3(垂仁天皇27)年に、「道別大神の社」として社殿を造営し奉斎されたと伝えられる日本最古の神社です。

往古神代、高山入道ヶ嶽、短山椿ヶ嶽を天然の社として、高山生活を営まれた国つ神「猿田彦大神」を主神とし、相殿に皇孫「瓊々杵尊」、「栲幡千々姫命」を、配祀に「天之鈿女命」、「木花咲耶姫命」を祀っています。

=庚龍神社(かのえりゅうじんじゃ)=



樹齢400年と伝えられる樅の木に龍神が宿り神域全般を守ったと伝えられています。





参道を進みます。

=獅子堂(ししどう)=

聖武天皇の勅願により奉納された獅子頭が名前の由来です。
3年ごとに獅子神御祈祷神事が、前庭にて奉納されます。交通安全祈祷、車輌清め祓いを行っています。

=手水舎=

カエルがたくさん置かれています。




猿田彦大神は天孫降臨の際に高天原と豊葦原中津国の間の道案内を務めたことから、「道開き(導き)の神」といわれています。蛙は猿田彦尊の使いだそうです。

参道右手に。

=椿延命地蔵尊(つばきえんめいじぞうそん)=

平安後期の作といわれる地蔵尊が奉斎されています。昔から難病平癒に霊感あらたかと信仰されています。
3体の地蔵尊が祀られており、中央の地蔵は冠を付けています。
平安後期に当神社に奉斎され、地元では首より上の病に霊験あらたかと信仰されています。

参道へ。




=御船磐座(みふねのいわくら)=

謡曲「鈿女(うずめ)」にうたわれている神代の神跡。
この地に天孫瓊々杵尊一行の御船が到着されたと伝承されてきた場所です。


=高山土公神陵(たかやまどこうしんりょう)=

参道の中ほどにたたずむ前方後円墳。猿田彦大神の御陵です。
山本神主家は、大神直系の神主家として、この御陵を神代より守り続けています。


=猿田彦大神の石像=



地球をかたどった丸い石に乗っています。これは、大神が地球を守っていることを表現しているそうで、
昭和40年代に作成されたもの。
日本神話に登場する導きの神様で、鼻が異様に長く、天狗かサルのようなお顔。

神話によると「鼻の長さ七咫(ナナアタ=約1.2m)もあり、背の丈は七尺(約2.1m)あまりで身長は七尋(ナナヒロ=約12.6m)近く。口と尻は明るく光っていて、目は八咫鏡のように円く大きくて真っ赤な酸漿
(ホオズキ)のように照り輝いている」


=断りの鳥居=



江戸時代にこの付近の藩主だった本多氏が御神木を伐採して城門を築いたところ、一夜で燃えてしまったといいます。
このことを恐れて奉納された鳥居だそうです。


=恵比寿・大黒様=


別宮椿岸神社方面





本殿へ先にお参りします。見えてきました。
結婚の報告(?)が行われていました。





=御本殿=



総檜の神明造りです。猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)をはじめ、天孫瓊々杵尊(ににぎのみこと)、栲幡千々姫命(たくはちちちひめのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、天之鈿女命(あまのうずめのみこと)、行満大明神、合祀三十二神が祭られています。

横から。



=鉄砲柱=

相撲部屋にある鉄砲柱が奉納されいます。土俵の中から柱が出ていて触ることができます。
鉄砲柱は、千葉県松戸市にある佐渡ヶ嶽部屋、佐渡ケ嶽満宗親方(元琴ノ若関)から奉納されたもの。

檜材の直径22cm、高さ160cmの柱が深さ50cmの地中に埋め立てられているそうです。
力士達が日々の激しい稽古の中で、鍛え上げられるために流された汗と努力がにじんでいます。
参拝の子供達がこの鉄砲柱を突いて氣魄(きはく)と氣概(きがい)を身に体してもらえればという思いで設けられました。


=クロガネモチ=

岸信介元総理大臣、植樹の木だそうです。


=別宮椿岸神社(つばききしじんじゃ)=

猿田彦大神の妻神・天之鈿女命(あまのうずめのみこと)を主神として祀っています。
芸道の祖神、鎮魂の神、夫婦円満、縁結びの神として崇敬され、神前挙式も行っています。


=手水舎=


本殿の前に置かれている、夫婦輪石と神招福臼。

=夫婦輪石=

石の輪が2つ繋がったもの。




=神招福臼=

願いを込めながらコンコンコンと3回撞くのだそうです。臼の中にお賽銭の小銭が入っています。


=扇塚(おおぎづか)=



扇は古来神を招ぎ奉るものとして芸道を志す方の心のよりどころとされ、古くなった扇を感謝の心を込めて、この塚に納められています。


=招福の玉=



六根清浄(ろっこんしょうじょう)とは、人間に本来備わっている六根を清らかにすること。
六根とは、五感と第六感とも言える意識の根幹のことです。眼根(視覚) 耳根(聴覚) 鼻根(嗅覚) 舌根(味覚) 身根(触覚) 意根(意識) の総称。


=かなえ滝=

恋愛成就の願いを叶えるパワースポット。悪運も浄化できると言われています。
かなえ滝の写真を携帯電話の待ち受け画面に設定することで、願い事が叶うとも言われています。
金龍明神滝(きんりゅうみょうじんだき、万病に効果があると言われている薬水がわいています)から、御神水が流れてきています。


=鳥居=

「鈿女本宮」の扁額がかかっています。


別宮椿岸神社から先へ。

=松下幸之助社(まつしたこうのすけしゃ)=



「経営の神様」と称えらえた松下幸之助翁の御霊を祀っています。


=鈴松庵(れいしょうあん)=





日本の心をこよなく愛した松下幸之助翁が茶道の発展を祈念し、庭園とともに寄進された茶室(小間、広間、立札席の三室)。流派を問わず、一般に広く開放されています。
鈴鹿の「鈴」、松下幸之助の「松」をもって鈴松庵と名付けられました。


=二宮金次郎像=





=椿立雲竜神社=



=さざれ石=





=行満堂神霊殿=

猿田彦大神の神裔である行満大明神をはじめ、鈴鹿七福神の一つである延命長寿の神・寿老神などが祀られています。





ここにも、カエルがあります。



説明文は公式サイト、Wikipediaを参考にしました。
撮影は2月23日のものです。


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